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『自由は無い』

|| はじめに

 この世界は自由があるように見えて
実際は『自由は無い』のが現状である。

少なくとも上を目指すなら、
選択肢は豊富にあれども
選択肢の選び方は限られてくる。
『自由は無い』。

『自由は無い』中での限られた自由(=不自由)しかこの世界には無い。
そんな自由の無い世界の真実を明らかにし、
そして、どう生きれば良いのかを提案するのが
本noteである。

|| 『自由は無い』具体例

 では、人生の各観点から自由が無いことを明らかにして行きます。
まずは日常生活から。
衣食住の衣~。

●衣
まず、好きな服は着られない。
恋愛をすることや友人関係をしっかりすることを
考えたら、着たい服は着られない。
客観的にオシャレとされる服か
客観的に似合う服を着るしかない。
外で本当にオシャレに振る舞える人は
家でも部屋着をきちんとしているし、
そうでない場合でも部屋着は
外に着て行けなくなった
客観的にはオシャレの"おさがり"を
着ざるを得ない。
お金持ちなら予算に余裕があって
好きな服を買って部屋着にも
お金をかけられるかもしれないが、
一般市民はそうではない。
本当に好きな服を着ることはできない。
客観的にオシャレに見える服・似合う服を着ることを
自分が気に入ることができるのなら、
自由は感じられる・あるかもしれないが。

●食
有害な添加物を含む食品も多く、
オーガニックやヴィーガン食などが好きな人は良いかもしれないが、
そうでない多くの人にとっては、
本当に健康的に考えて食べるならば、かなりの制限がかかって来る。

また、職業や仕事内容によっては、
排泄のタイミングも考えなければならない場合もあり、
そのためにお腹の調子を整えておく必要性があり、
本当に食べたいように食事を摂取する訳にもいかない。
生活の中で調整が必要。
さらに恋愛のことまで考えるなら、
若く在り続け、太らないようにしないといけないため、
摂取する食事の内容や量も限られてくる。
本当に好きな物を食べたいように食べたいだけ
食べるということはできない。
本当に自由な食事はできない。

●住:排泄
先の項でも述べたが、
トイレのタイミングを考えて食事をする必要性があり、
また、仕事の大事な場面でできるだけ失敬することなく、
職務遂行にあたれるよう
ある程度はお腹の調子を計算してコントロールしておく必要性がある。

●住:家事
料理・洗濯・掃除・整理整頓・家の点検やメンテナンス、
それらを限られた時間の中で
効率的にやるならやり方や手順は限られてくる。
その他にも子供の送り迎え、
勉強や経験をさせると言った子育ての時間、
観葉植物に水をやったりする雑用の時間など
細かく考慮しなければいけないことを考えると
各家事の順番はかなり決まって来る。

●住:入浴
血行が良くなって気持ちが良くなるのは良いが、
使う入浴剤、ボディソープ、シャンプー、リンス等は
一部の間では有害と言う意見があり、
本当に使いたい物を使うと言うのは望ましい選択とは言えない。
楽しめない。
健康のためにはお湯の温度にも気を配らねばならないし、
結局、自由は無い。

●住:睡眠
一般市民は生活費ギリギリで生活しているため、
おちおち寝てもいられない。
仕事の次の展開をどんどん考えねばならない。
本当に寝たいだけ寝るという生活はまずできない。
それに年と共に睡眠の質も落ちて行く。
体の衰えにより、昔のように寝たいだけ寝る力も無くなって行く。
やはりここにも自由は無い。

●住:情報収集
上に行くことを目指すのなら、
好きなテレビ番組は見られない。
時に皆が見ているような客観的に人気のある番組を見たりしたり、
時間を決めた短時間でのニュースチェックによる
情報収集にならざるを得ない。
また、パソコンやスマートフォンによる日頃の情報収集においても
他人と話を合わせたり、時事を押さえた作品づくりをするためにも
主要な最新ニュースやトレンドは
毎日その日ごとに押さえなければいけない。
かなり客観性による情報の取捨選択をせざるを得なくなる。

●住:「まとめ」
人生の展開を次につなげるためにも
生活の中で常に情報収集や調査をしなければならないし、
日常生活の中でその都度、汚れを見つけたら掃除し、ゴミも拾う。
あの食材を使わなければいけない、
買ったあのアイテムはあの時に使わないといけない、
季節感や季節の行事にも配慮しないといけないと
常に本業の仕事をしながら、
生活に関することを考えて動かなければならない。
消去法でどこで何をやるかはほぼ決まっている。

●仕事
仕事の項が特に一番自由が無く苦しいかもしれない。
仕事の計画の観点から言えば、
たとえ「やり方・順番は自由だ」「完全に任せる」と言われても
「これはこの時間にしかできない」
「あれもあっちの時間にしかできない」
「そうするとそれは必然的にそこの時間にしかできなくなってくる」
と言ったようにパズルのように消去法でやり方や順番は決まってくる。
最善・効率性の観点から考えれば自由はほぼ無いに等しい。
効率ばかりが大事ではないと言うがそれは人生の話であろう。
仕事においては効率性を追求しなければ、
企業の存続の危機となり、自分の失業につながり、
自身のその後の人生の自由が危ぶまれる。
また、副業程度のビジネスから、
自分で起業して行なう本業のきちんとした収益を上げて行なうビジネスまで
収益を上げ続けようとするなら、
この後に述べる創作活動同様ある程度定石があり、
ある程度やり方は限られている。
試すのは良いが自己流でやり続けるのは×である。
やはり成功するための方法・やり方は決まっており、
そこに自由は無い。

●人間関係:友人
上手く関わって好かれて仲良くなって楽しくやっていくにも
やり方や執るべき言動はある程度決まっている。定石はある。
その後、良好な関係を続けるにおいても
話を合わせ続ける必要性があり、
やはり日頃から情報収集や物事の調査が必要。

●人間関係:恋愛
人間関係でも特に恋愛は相手に性的に好かれるために
執るべき言動は一般的にだいたい決まってる。パターンがある。
また愛する人との関係を継続するためにも行動パターンはだいたい決まっている。

●人生・運命
歩む人生として、何を望むのかによって、執るべき行動は決まってくるし、
人の運命もその人の能力(できること)、
精神性・価値観(やりたいこと)によって
ある程度かなり決まっている。

●努力
人間関係のための話のネタ作りや仕事をするための勉強・情報収集として
客観的に有効と思われる方法や有名なやり方、皆が疑問に思うようなこと、
知りたい情報に関してなど、
普段から客観的に重要なことをいろいろ試したり調査してみる必要性がある。

●趣味
趣味を趣味としてそこから何かを得ようと思っているのでなければ
ただ楽しめれば良い訳でだから、どんなやり方を執っても良いが、
一定の成果を上げたり、客観的な評価を求めるならば、
やはりやり方は限られてくる。

●戦略
人生とは実質さして意味の無い「そうしたい」をする旅である。
それを最大限する、自由を最大限享受するためには
戦略上、自由は無い。
どう生きるにしても成功法があり、
戦略のパターンは決まっており、自由は無い。
もちろん未知の成功法もあるが、それもだいたいはやり方として
限られた選択肢の中から選択肢を選ぶことになる。

●作品づくり・創作活動
やるからには評価されたいのが人情である。
評価されたいなら定石をある程度守る必要性がある。
定石を離れるにしても定石を離れるための定石がある。
また、過去の作品とかぶるパクリなものはNGなため、
過去の作品を勉強しておく必要があるし、
現代の流行もある程度は押さえなければならない。
また、創作活動でお金を稼いで行くとなったら、
ある程度皆が好きになってくれるような作品を作らないといけないし、
ファンの固定数がどれくらいか始める段階で試算すれば
予めだいたいわかるため、
そもそも売上の上がるファンの多い業界・分野で頑張っていく必要がある。

●意思決定・言動
好きな選択をして良い時でも周りの目もあって
一般常識の範囲で適切な選択を要求され、
忖度も場合によってはしなければいけないため、
本当に自由な選択肢の選び方はできない。
自分一人の時だって今後のことや動き方を考えるならば、
まったく自由に好きな選択はできない。

|| では、『自由は無い』中で自由に生きたらどうなるのか?

 きちんとしたやり方に則るべき所で則らないと、
具体例を挙げれば、
・食事がきちんとしていないから太る。老ける。
・仕事がきちんとできない・できるようにならない。
・ビジネスが上手くいかない・儲からない。
・友達ができない。友達が減る。
・きちんとしていないからモテない(性的に良い思いはできない)。
・モテないから結婚もできない。
・勉強・努力しても成果が上がらない。スキルアップしない。何かができるようになっても非効率で成績で他人に負ける。
・作った作品が評価されない。売れない。
等のようにかなりの不幸になる。

総括すると、成果が上がらないから成功はしないし、
成果が上がるまでに時間がかかり過ぎて
人生タイムオーバーになる可能性が高い。
確かに好き勝手に自由に生きられて
その場的には楽しい・満足かもしれないが、
周りからは迷惑がられうんざりされて高評価など絶対にされないし、
アリとキリギリスのキリギリスで未来は無い。一生を棒に振ることになる。
本当に好き勝手に生きることは、
人生、ゆっくりと地獄に向かってのじり貧で
後が苦しい。

もちろんやり方に則るべき時に常に則らなかった時にそうなるのであって、
必ずしもやり方に則らなければいけない訳ではないが、
真に成功するため・上手くやるためには、多くは制限を受けるのが実情である。

ちなみにやり方に則らないで生きる生き方というのは、
自分自身だけでなく家族や周りの人たちの人生も左右するため、注意が必要である。

|| 改めて結論としての『自由は無い』

 上を目指すなら自由は無い。
常に「こうしなければいけない」の連続で暮らさなければ
良い人生は送れないからである。
しかし、上を目指さず、ずっと下の位置にいるのは
低収入且つ過酷労働で人生、一生ハードモードなため、結局自由は無い。
ゆえにどうあっても自由は無く、
人は「こうしなければならない」に縛られている。

|| では、『自由は無い』中でどう生きれば良いのか?

 成功するため、上手く物事を完遂するための
「こうしなければならない」「こうせざるを得ない」という制限の考えに
いかにも自分の自由意思で考えているかのように考え、慣れてしまう。
そうして上手く処理・対応することを楽しむ。
仕事や努力・勉強を趣味にするようなものである。
そうすれば、自由が無い中でも自由な選択をしているかのような
楽しさが感じられ、自由で無くとも自由で在れ(自由を感じられ)、
今まで述べてきた自由が無いすべての状態を自由の状態に変えられる。
つまり、自由でない世界を自由と感じられるように思考や精神の在り方、
言動のとり方を自分自身上手く最適に変えられるかが鍵なのである。

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