第7回欠陥住宅調停の内容と反省点(2019年3月調停)。

7回目の調停は30分ぐらいで終わりました。
理由は・・・資料の分厚さです。
前回、裁判所から作成するよう依頼があった写真をA4サイズに拡大する件・・・
これ、全て写真を取り直しました。
そうしたらですね・・・
結構な厚さになりました。
もう・・・安い紙ファイルを購入して閉じないとダメな状態。

そして、A3カラー印刷が想定以上に高い!
たまたま論文作成時期で、セルフコピーが安い会社を探したり。
同人誌発行するような印刷会社も調べました。
でも、最終的には自宅の家庭用プリンターで印刷することが一番安かったです。
※後日金額については投稿します。どうぞ参考にしてください。


①瑕疵一覧表の空欄を埋める事。


毎回裁判所から言われてしまうのですが、そう簡単に埋まるものでもありません。
なるべく早く作業をしていますが、正しい姿の根拠を探すのは難しいものです。
さらに、失敗例を探すのはもっと難しいです。
インターネットが普及しているとはいえ、写真は、個人を特定できる情報のひとつでもあります。
なかなか情報として出てこないという、不利な点も実際あります。

裁判所の反応
・一気に全部ではなく、フロアごと、部屋ごとに分割してでも埋めてきて欲しい。


②現地の写真はすべて網羅されていない。

A4サイズの写真からも漏れている不備部分があるかないかの問い。
壁紙による裁判判例を読むと、驚くほど少ないので見てもらえないと感じて抜かしていました。
まさか・・・こんな言葉が裁判所から出てくるとは思いませんでした。
自分はすべて撮影できないと伝えると、任意で提出可能と判断していただきました。


裁判所の反応
・写真提出されていないクロス等の不備については現地にて確認する。


③給水管が不明な図面。

前々回、被告は裁判所から提出するよう、給排水図面を促されていたのですが、提出していませんでした。
前回、本人訴訟となって再度依頼。
ようやく出てきた給排水設備図面です。
記憶で書いたもの・・・とはいえ、明らかに色々異なります。

裁判所の反応
・図面に給水管がない。


個人的な反省。

瑕疵一覧表の作成が遅くなる理由。

瑕疵一覧表の作成がどうしても遅くなってしまうのは理由があります。
まず、金額は工務店に見積もりを作成していただきます。
その中身についても精査をするのは原告の仕事です。
そして、工事方法について、原告は理解しないといけないのです。

その他、あるべき施工とその姿の根拠ついて記載することも必要です。
これも、建築施工に知識がある有識者の協力が必要となります。
ただし、内容によっては製造メーカーに問い合わせを行い、取扱説明書を取り寄せるだけで完了することもあります。

契約時に依頼したものがないということも、一定の証拠となります。
建築建物訴訟なので、やはり、建築基準法に違反しているか否かが大きな争点となりますが、それだけではないこともいつかお伝えしていきたいと考えています。

壁紙についての追加写真提出が可能な件。

基本的にはクロスに対しては、見映えの問題なので欠陥という内容に含まれることはありません。
ホルムアルデヒド等の化学物質が法規以上に含まれているという状態以外、裁判となることもありません。

さらに、ホルムアルデヒド等は揮発性のものです。
時間が経てば経つほど、空気の入れ替え時間が長ければ長いほど証拠としての匂いは失われます。

これは・・・正直なところ、驚く内容のひとつです。
本人訴訟だから・・・という理由もひとつ有利な点がありますが、それだけではないと感じます。


いえまなび手帖をお読みいただきありがとうございます。こちらに記した内容があなたのお役にたち、少しでも悩みが軽減されると嬉しいです。 訴訟関連はたった独りで戦うようなものです。支援を頂くことにより、孤独ではないという安心感が生まれます。どうぞよろしくお願いします。