教えることで何ができるのか、一緒に学ぶべきは何か 2021-02-01

今日のお題

分からないことを分からないと言い出せないのは教育もあるかもしれないが、結構本質的に人間は分からない状態が嫌なんじゃないかとふと思った。

いくら教えても、覚えてくれない。できるようにならない。
という状態は、ほぼ間違いなく、教える側の問題です。
教え方を変えるか、教える人を変えないと、状態は改善されません。

この投稿で主張されているように教えて分からないのは教える側の問題と思う。これは、インストラクショナルデザインという分野の知見からしてもそうだと思う。インストラクショナルデザインは軍隊でスキルを効率的に身に着けさせる方法論として生まれたと聞いている。なので、ある行動ができるようになることを目標として、インストラクションを組み立てる。もし、教えても身に着かない場合は、受け手にとって十分な時間が費やされていないか、教え方が悪いかのいずれかと判断されるのだったと記憶している。

インストラクショナルデザインから得た教訓は、教えた後でどういう状態になっているべきかという観点。具体的に何ができるようになるのかというのを考えてトレーニングを計画することで、よく分からない心構えとか知識とかにフォーカスしないで済む。

もう一つこの投稿で大事だなと思ったのは、お互いに相談することの重要性。学校の勉強は個人の知識や技能、能力を評価することが多く、人と一緒に問題解決する能力などはあまり評価されることがない。しかし、実際の仕事をする上ではこの能力がとても重要で、これができないとパフォーマンスがとても下がる。

この能力を開発する方法はまだうまく整理できていないが、子どもにも身に着けてほしいと思う。答えが1つに定まる、計算や記憶の問題は自分で解いてほしいが、人との協力が必要な課題について取り組む経験は今後子どもが社会で生きていくのにとても重要だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?