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全力挑戦漫画坂 02

◆序章

読むのは簡単で楽しい「漫画」。けれど描く事に挑戦すればするほど、実力の無さ、納得度の果てが無いという事を痛感します。
そんな自分のマンガヂカラを高める為、自身で気になったり挑戦した事を備忘録として残していきたいと思います。
あくまで自分が受けた感じた「主観」の記事です。気になる点などコメントよろしくお願いします。

◆演出表現力を高める

マンガのコマは状況や感情を読者に伝えるもの。
伝えるチカラが無いと説明コマが多くなる。

引用元:マンガスクリプトDr.ごとう先生YouTube動画

以前拝見した、マンガ作りの教室&研究室「東京ネームタンク」Dr.ごとう先生の動画で印象的だったのが、コマの「演出表現力」。
表現の仕方・伝え方が限定されていると、表現できるストーリーも限定されてしまう。という内容です。

漫画の絵、配置、画角、擬音、効果線、などの表現が、
「コマ内のシーン・状況」 と 「人物の感情」をいかに描くか、
という事に集約されるとするならば、
表現力・演出力は描き手のマンガヂカラ=戦闘力そのもの!
演出表現の引出しの数を増やせば、この漫画坂の戦いを有利に進められる!
 (・`д・´)<「戦いは数だよ兄貴!」
と言うわけで、「演出表現」に全力挑戦していきます。

◆演出表現・・・「不安」

演出表現力を身につけて描けるようにするためには、その演出表現に向き合って、構成要素・ポイントを理解していかねば・・・
という事で今回挑戦した演出表現は「不安」。 ここで(もっと)不安の表現が欲しい!という時、みなさんはどのように描かれたり気をつけたりされてますか?
■私は「不安」を演出表現するポイントとして、
 ◇キャラの顔のアップと、引きの絵を使う。
 ◇困り眉、半目、目線を下、への字口などの表情を組合せ。
 ◇顔に縦線、冷汗など入れる(漫符表現)。
■また表情以外に、不安な雰囲気・感情の表現として、
 ◇画面・背景を暗くする。(キャラの感情表現)
 ◇キャラの手前にモノを配置、横切らせる。
 ◇キャラの配置を画面中央から外す。
などを主に使ってます。

〇具体的にはこんな感じです。

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<感想考察>
キャラの前面側の空間を狭くすると、心情的に圧力を受けている感じがします。また画面の明暗は、キャラの感情の明暗に比例している気がします。
 ※これはいわゆる”マンガ読みの作法”の思考なんですかね?(^^;)
〇画面の明るさを上げ、配置を逆にした場合。

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「物語の最初と最後、同じ構図の演出」などに応用できそうです。

■そのほか、別の方々の作例を見て勉強した不安表現のポイント。
 ◇手、足のみのクローズアップ。
 ◇顔の近くに手を置く。
 ◇画面角度を斜めにする。俯瞰、アオリを使う。
 ◇キャラにトーンをかぶせる。
 ◇目の下のクマ、目を多重円で表現、などの漫画的強調表現。
勉強元・参考元は著作権の関係で表示できませんが、上記ポイントも確かに不安を演出表現する要素だと思いました。
流行りもあるし、勉強は果てが無い!(>_<)

〇「演出表現 不安」の復習として再挑戦したのがこちら。

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<要素>
◇斜め構図 ◇背景カケアミもや ◇キャラにトーン に加えて、
◇顔に横切る髪 ◇キャラ手前にコマ割り ◇背景に斜めライン を追加。
<考察感想>
・目のトーン抜きは荒木飛呂彦先生JOJO第三部ポルナレフの表現から。
・お題とちょっと違う「驚き」要素が多分に含まれてしまいました。
 原因は瞳の表現だろうか?(゜_゜)

◆まとめ

漫画表現としては「読み手に届ける」必要から、分かりやすく極端な表現が多用されますが、(漫符など)
こういった構成要素を増減する事で、不安の演出表現の度合いを段階表現できるかもしれないと感じました。検討の余地ありです! 

 (>_<)<おお、果て無き漫画坂! 精進、精進☆


◆次回:モノなどを横切らせる不安の演出表現について

不安の演出表現にて、下記の表現が好きでよく使用してるんですが、
 ◇人物手前にモノを横切らせる
 ◇斜めラインを入れる
 ◇画面内のモノを斜めに配置
効果としてどうでしょうか?
こちらは、昔にマンガ技法書で読んだ記憶があって使用しています。
長くなるので続きは次回に!

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