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「売れないクリエイター」と「売ってないクリエイター」のちがい。

こんにちは、葬祭の道化師 原作の風林です。

唐突にお話を始めますが、皆さんはこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「売れない作家」「売れない漫画」
「売れない会社」「売れない仕事」

つまりは、「=需要のない」という判断をされているかと思います。
ここでいう「需要」とは、人気が無い、盛り上がりが目に見えない、必要とされていない、欠陥品などと定義します。


さて、ここからが本題となります。
例えば、あなたが「売れない漫画家」と自称したとします。
そんなあなたに私は問いかけます。
「それ、どうやって売りましたか?」

あなたは、この問いにアンサーを返すことが出来ません。

結論から言うとですね、
1度でも売る行為をした記憶が無いからです。

結論だけでは少々雑過ぎると思うので噛み砕いてお話していきます。


上記の内容はごく当たり前な事を言っています。
売らなければ、売れるはずがない。
馬鹿馬鹿しいほど当たり前なお話なんです。

ですが、この内容を当たり前だと思える私たちは消費者だからであるということを注意して下さい。

では、その商品を生み出す、要は生産者側の目線になったらどうでしょう?
例えば…
・飲食店オープンさせて利益を生もう。
・プログラミング学んでフリーランスとして働いていこう。

ここを1番抑えておきたくて、
・飲食店を開店したから、お客さんが入るわけじゃない。
・プログラミングスキルを身につけたから、仕事が入ってくるわけじゃない。

ところがですね、
・飲食店オープンさせたのに、お客さん全然入らなくて…売れない店なんだよねウチ。
・フリーランスになったのに、なかなか仕事の依頼入ってこなくて…売れないエンジニアさ。

と、結論付けて「売れない」自称を始めてしまうんですね。そしてその道を諦めてしまうんですよね。
「だって、売れなかったから」

こういう方って少なくないと思うんですよね。


大事なのは、抜け落ちてる部分に焦点を当てることです。

「飲食店オープン」:スタート
「○○○○○○」:抜け落ちてる部分
「継続した繁盛」:ゴール

「フリーランスに転職」:スタート
「○○○○○○」:抜け落ちてる部分
「継続した繁盛」:ゴール

ここの「抜け落ちてる部分」が抜けてることにさえ気づかない方は「売れない」自称をしてしまいます。
では、この空白に入る工程とは一体なんなのでしょうかという疑問が浮かびます。

それが、「売る行為」です。
オンライン広告(YouTubeやSNS)でもいいですし、チラシ配りでもいいです、時には近い存在に広めてもらうよう言い回るのもいいです。


ここはすごく耳の痛い話ですが、まとめ部分ともなるのですごく重要です。
「売れない○○」と嘆く方の大半は「売っていない」だけです。
「売れる」「売れない」の基準は売ってみて初めて審判されるものなんですね。

「始めてみたけど売れなかったわ」は「売っていない」ということを意識して今一度抜け落ちてる部分を探してみてはいかがでしょうか。


…ということを、お話した上でですね。
問題と言うと大袈裟ですが、1つ例をどうぞ。
今私が活動している「漫画」という業界に当てはめてみると見えてくるものがあります。

【まずはスタートとゴールに着目】
スタート:1話目の執筆終了
ゴール:沢山の読者(ファン)に愛される作品

【続いて、「売らなきゃ売れない」を意識】
この時点で、「1話目描いたのに人気でない!」という謎の嘆きは出ないはずです。
※「売れない」のでは無く「読まれてないだけ」

【続いて、抜け落ちてる部分に着目】
スタート:1話目執筆終了
抜け落ちてる部分:「売る行為」
ゴール:沢山の読者(ファン)に愛される作品

【売り方に全力を注ぐ】(超重要)
ここが、生産者の最も大事な工程。
つまりは、売る行為に入ります。

必死に何十時間と掛けて描いた1話目も、寝る間を惜しんで取り組んだ開店準備も、遊びを断って勉強したプログラミングも全ては前座。
きっと疲れたでしょう。
でもそれが全体の1割。残りの9割は「売る行為」に注ぎます。それほど重要な工程であり抜けてはいけない、怠ってはいけないコアです。

ここまで力説しておいて、最も重要な「売る行為」については千差万別。そのジャンルにもよるし、人にもよるし、どう売るかは自分次第となってきます。

例えば、漫画の「売る行為」というのはかなり恵まれています。「出版社」という存在があるからです。しかし、言い換えると「売る行為を他者に委ねる」という危ない橋にもなります。
契約によっては、自身の作品でありながら売る行為そのものに制限が掛けられてしまい、「出版社」のみに任せるしかないというケースもあります。
勿論、無名の個人より、ネームバリューに優れた出版社へ「売る行為」を全投げすることはメリットが多く一般的とも言えます。
個人か他者かについては、下記の記事で詳しくお話しておりますのでぜひ、ご一読下さい。

他にも、宿泊業(ホテル、民泊)を経営する方で言えば、OTA(Booking.com、agoda等…)という存在があるため、「客室」という商品を他者が代わりに販売してくれるというシステムになります。

他にも、飲食店を経営する方で言うと、UberEATSやDoorDashなどデリバリーという形式を通して「料理」という商品を他者が代わりに販売してくれるというシステムになります。


「漫画」で言う、「出版社」。
「宿泊業」で言う、「OTA」。
「飲食業」で言う、「デリバリー会社」。
もちろん、「売る行為」の幅が広がり、多くのお客様に目を止めて頂けるという良き反面、「他者に大事な工程を任せている」という事にも同時に注意しましょう。


ということで、今回は「売れないクリエイター」と「売っていないクリエイター」のちがいというテーマでお話をさせて頂きましたが、
皆さんの活動の幅を広げるのに役立てれますでしょうか。

もし、あなたが活動の停滞を感じた際は改めてもう1度、この記事を読み直してみてはいかがでしょうか。📖

P.S.毎日、魚食べ続けてそろそろ1年が経つ。



©カザバヤシ/葬祭の道化師














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