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【三人寄れば文殊の知恵】に隠された深い意味

この言葉は多くの方々がご存知だと思います。
「凡人がひとりで考えても、良い考えが浮かばないが、三人集まって相談することで、という知恵を司る文殊菩薩(もんじゅぼさつ)ような、よい知恵を得ることができる。」と言う意味です。

以前、下掛 宝生流 ワキ方 能楽師の安田登先生の講演を聞いた時、この言葉に隠された深い意味をお話し頂き、深く感銘しましたので、皆様にもご紹介したく思います。

例えば、複数人の会議で、Aさんの意見が合意のもと採用されたとします。
その時に、Aさんはいくら自分の考えた意見であったとしても、自分の考えということを捨て去り、みんなの考えと捉えることが大切だということです。

会社勤めをしていた時だけでなく、テレビを見ても「自分の考えは……」とか、「これは私の意見だ」などという言葉をよく耳にします。
安田先生は、さらに一歩踏み込んで、「そもそも自分の意見なんで存在しない。 全てはあなたが過去から学んだことだ。」と言われていました。

人はマウントを取りたいのか、自分が優れていると思われたいのか、よく自慢げに話す人がいます。(特にご年配の方に多いかな?)
かく言う私も前期高齢者となり、注意はしているつもりですが、まだまだこの域に達するには程遠いと日々反省しています。

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