初フェスに行ってみた。
ネタがない。びっくりするほどネタがない。
元々私は七つの大罪で言うと暴食と怠惰と強欲担当なものなので、こう暑い日が続くと外に出る気も起きないし、フィルムさんぽに参加するにも去年買った車の車検が9月末であるため、車検の見積もりや予約日の関係で日程が不明瞭で土日は体を空けておかねばなからなかった。
結果的には9月の連休に予約をすることが出来たのでフィルムさんぽの納涼会には参加することが出来るようになった。
(日程が確定したころには既に大まかな予約は締め切っていたのでダメ元でDMを送ってみた)
そのような事情があるためさんぽネタも投稿が出来ず、夏休みの期間はアストルティア(※)に長期旅行していたぐらいの怠惰の化身っぷりである。
(※:オンラインRPG ドラゴンクエスト10の世界の事。サブキャラのストーリーを進めていなかった)
さて、夏休みも空け、車屋さんに車検の予約に行こうかと目論んでいた頃、妹からLINEが一通飛んでくる。
「日曜日ひま?」
「なんで?」
どうも話を聞くと、アニメやゲームの声優さんが昭和歌謡をカバーするフェスのチケットを応募していたところ、ペア招待券が当選したとのこと。
https://ameblo.jp/neokayoukyoku/
当選通知がギリギリだったので友人を誘うのも難しく、荷物持ちしないかとの相談であった。
元々私はアニメもゲームもプレイするし声優さんも(90年代くらいの人なら)割りと名前を知っている。さらにテーマが昭和歌謡なら、21世紀以降のポピュラーソングが全くわからない私にとっては得意分野に属するものであった。
よっしゃ、フェス行ってみますか。
さて、私はコンサートやライブハウスや演劇鑑賞程度は行ったことがあるが、野外で行われる「ふぇす」と言うものは初めての経験だ。
なんとなく「最前列の地蔵はサイアク」「ダイブとかモッシュとかある」「前日待機で荒天に見舞われると地獄」「熱中症で人がバタバタぶっ倒れる」程度の偏った知識しかないもので、色々下調べしてから行ってみた。
なになに……?
・人出が凄いことになるので荷物は控えめにする
・真夏の開催となるので水分補給は大事
・ステージ前はオールスタンディング
んー、これって、もしかして……
競馬場でパドックやコース前を確保して一日過ごすのとほぼ同じ状態なのでは……?
となると話は比較的早い。待機できるように折りたたみ椅子を持参し(※)
(※:私はAmazonで購入したナップサックに入れられるタイプのものを愛用している)
保冷剤を入れたクーラーバッグに水分を沢山。で、帽子とサングラス、あとは日焼け止め。これが必要だろう。
昨年の宝塚記念では日焼け止めを用意せずにゴール前で朝から晩まで待機していた為、腕全体が真っ赤に火傷して水疱が出来て皮が剥けて膿んでしまって二週間ほど大変だったからだ。
食事は会場ではなく地元や途中のスーパーやお弁当屋で購入して会場入りする前に食べる。フードトラックに並ぶと時間と体力が削られることを避けるため。
さて、当選した招待券はなんとS指定エリアにも入れる券だったのだが、妹はS席でオールスタンディングしている反面、私はA席の前列にて椅子と飲み物を設置してセーブポイントを用意していた。
炎天下の中のオールスタンディングで疲れたら場所を代われるように用意していたわけだが、端的に言うとこれはそれほど効力がなかった。
日中、ステージの影が出ていたS席と比較すると日当たりがA席側の方が厳しかった為、結局セーブポイントを用意していた側の私の方が先に熱気でへばってしまったからである。
持参した飲み物や売店のかき氷でなんとか意識をつないでいた訳だが
(しかし物販で飲み物を購入すると協賛のサントリーからZONEの配布があったり、そもそもペットボトル飲料は持ち込み自由であった為同日のサマソニのような大量の熱中症客は出なかった)いよいよフェスが開始された。
当然だがフェスは基本的に写真撮影禁止。MCのよゐこ有野さん及び指定された幾つかのタイミング以外は写真や動画の撮影が出来ない形だ。
従って私は望遠機能が死亡しているライツフォンしか持ってきていなかったのでまあ空っぽのステージの写真くらいしか持っていない。
声優さんたちは流石声のプロフェッショナルだけあって歌謡曲においても歌声がまあ伸びる伸びる。「エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウ役などで知られる立木文彦さんがめちゃくちゃ歌が上手い上に盛り上げ上手で、世良公則&ツイストかの名曲「燃えろいい女」はかなり湧いた。
出演者さんひとりひとりについて書いていくとキリがないのだが、ステージの盛り上がりに加えて距離感の近さというのも珍しく、飲み物の販売ブースなどでは普通に手の空いている声優さんたちが呼び込みや売り子をしているという距離の近さだ。
妹は飲み物と冷やしタオルを買ったら三木眞一郎さんに手渡ししてもらったと喜んでいた。
ステージではスネアドラムの革が破れてしまう、というアクシデントがあったにも関わらず、機材交換までの時間を黒田崇矢さんが自身の職質経験のトークで持たせるというアドリブトークも面白かった。
また、MCの有野さんの無人島生活のちょっとしたウラ話などもあり。
(夏は虫がいっぱい飛んでくるから冬の方が良い、などなど)
全体的にはとてもおもしろいフェスだった。
今回のプログラム、山寺宏一さんが参加予定だったものの、新型コロナウイルスの感染により急遽内田直哉さんがピンチヒッターで参加された。
ギリギリのオファーにもかかわらず完璧に山寺さんのキーで歌いきり、山寺さんへエールを送る内田さんがもうかっこよくてかっこよくて。
ちなみに私は「電子戦隊デンジマン」では内田さんの演じた緑川達也推しである。
フェスに参加したのは初めてだったので割りと挙動不審で、職務に忠実な警察官に見つかったら職質不可避コースではあったのだが、懐かしい曲のかっこいいアレンジや素敵な歌で終始楽しめた。まあ体力はほぼ削られ尽くしてしまったが。
来年も開催される「かも?」という匂わせもあったが、これならまた行ってみたいかなーとも感じた。
物販で今回の企画のCDが販売されており、購入して曲目を確認した私。
「年下の男の子」:日高のり子
あの声で「年下の男の子」歌われたらそれはもう飛び道具じゃん。死ぬじゃん。
kaz
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?