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【英語脳チャンネル-9】"I think that"の that は『接続詞』じゃない!

今回は、"that"についてです。

学校では「thatは代名詞」と習いました。でも"I think that he is a genius."の "that" だけは『接続詞』と習いました。

だから同じ "that" でも、

代名詞の "that" と、接続詞の "that" はまったく別物だぁ!

と思いませんでしたか?

ところが違ったのです。"that" はあくまでも"代名詞"だったのです。

英語をわざわざ複雑怪奇にしてしまったのが、日本の『受験のための英語』です。

1. "I think that"の that は『接続詞』のはずだよね

学校の英語では、"I think that he is a genius." (彼は天才だと思う)のthatを下のように習ったと思います。

"I think that he is a genius." の that は『接続詞』である。
この that は省略できるから、"I think he is a genius." と同じである。

ところがこれは間違いだったのです!

ネイティブはこのthatのことを「僕思うんだよね。ほらあれだよあれ! 」と感じるそうなのです。

するとこの "that" は『あれ』ですから『代名詞』になります。

ただし、thatの後ろに来る文章を、前もって「あれよあれ」と代用しているので、『前置代名詞』とでも呼べるのではないかと思います。

※『前置代名詞』は正式な英文法用語ではありません。僕が便宜的に付けた言葉です。

2. "that" は全部『代名詞』だった!

そもそも "that" はほとんどが『代名詞』でした。

指示代名詞
(例)That is a dog, too.
   あれも犬です。

関係代名詞
(例)I have a dictionary that was given by my grandfather.
   僕は祖父からもらった辞書を持っています。

このように "that" はほとんどが『代名詞』だったのですが、なぜか "I think that" の "that" だけが『接続詞』でした。

ところがこの"I think that" の "that" も『前置代名詞』だとすると、"that" は常に『代名詞』ということになります。

"that" は常に『代名詞』である。
 指示代名詞、関係代名詞、前置代名詞

今から思えば、なんで"I think that" の "that" だけが『接続詞』になっていたか不思議ですよね。

でもこれで "that" は代名詞、と覚え易くなりました。