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ギターの音について#3 アンプの周波数特性

前回の記事の続きでアンプのEQについてだが、例えばBASSを上げるとどの周波数帯が持ち上がっているか検証したことはあるだろうか?
同じメーカーでもモデルによる違いは多種多様。
そしてEQポイントには個体差もあるのでデータをとるには実に難しい。
ただある程度共通してるのはイコライジングしたときピンポイントである周波数だけが持ち上がるわけではないのだ。
例えばBASSのつまみを回すと60Hz〜150Hz全体が持ち上がりその中のピークは105Hzというように富士山のような形になる。
決して東京タワーのように90Hzのみが持ち上がるわけではないということ。
同じくMIDもTLEBLEも。
どのつまみも上げれば上げるほど帯域が被りやすくなるのは想像つくだろうか。
特にBASSは注意が必要。低域というのは高域までマスキングしやすく、上げすぎると高域の抜けが悪くなってくる。

中域、高域コントロールは低域が鍵

中域の効いたサウンドを作る時低域を持ち上げ過ぎると帯域が被り濁りやすくなるのはイメージできるだろうか。当然篭った音になりやすい。
そうするとたいていの人はTLEBLEを上げたくなるなるだろう。
すると今度は中域と高域の帯域が被り抜けの悪い音になる。まさに団子状態。

音量によるサウンドコントロール

ここで前回書いた音量の設定が生きてくる。
ボリュームをあげて相対的に周波数を持ち上げて不必要なポイントをカットしてあげる。
これによりイコライジングされた不自然な音ではなく音量による自然な帯域が持ち上がりあとはEQで微調整するだけ。

もちろん全てに適応するわけではないけど、この基本概念を念頭において音作りすると新しい発見があるかもしれないので、是非参考にして欲しい。

次回はシールドや弦についても触れていきたいと思う。

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