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今更に、新しい自分を発見する

女の人は特に、太陽より月を基準にした星座をみる方がしっくりくるのだと聞いた。女性は月の満ち欠けによって、少なからず影響を受けていると考えられているからということらしい。それを聞いて、即座に調べたところ、私は太陽座では牡牛座で、月星座では魚座だった。魚座は夢見る少女…ロマンチスト…スピリチュアルな世界への興味…など、どうも地に足つかない感じの印象だった。何となく、納得できない違和感のある部分は多々あるけど、そう言えば私は、そういう目に見えない世界が嫌いではないと思い起こしてみる。

小さい頃、…と言っても、小学生の低学年くらいまで、妖精がいると思っていた。なかなかの不思議っ子だったと思うけど、友達の前では隠していた。自分の変さを自覚していたのだと思う。
でも、今思うと当時は、妖精だの心霊だのというのは流行していたかもしれなくて、本屋さんへ行けばそういう類の本がたくさん並んでいた。今ならもっと真実味のある写真になったと思うけど、これは絶対に合成だと見受けられる写真も、まことしやかに掲載されていた。学校が昼までで終わるような時、やけに静かな住宅街を歩きながら、妖精がいる気配を感じようとしたりした。
時には、メアリーポピンズのように、強く念じれば傘で飛べるかもしれない!と階段の数段上から試みたこともある。
何せ、あの頃から目に見えない世界が気になっていたのかもしれない。
魚座は魚…だけに、海やプール、泳ぐこともいいらしい。そう言えば、時々、無性に泳ぎたくなることがある。旅行で小笠原へ行き、イルカと泳いだ時は自分もイルカになった気がしたものだ…。

と、三年ほど、自分の月星座は魚座だと思って過ごしてきた。
ところが、実は私は水瓶座だったことが最近になって判明したのだ。月星座を導き出すのには少々気をつけなくてはいけないことがあって、生まれた時の太陽の裏に当たるのが月なのだけれど、その時間によって区切りが変わることがあるらしい。よくは分からないが、太陽と月では区切りのタイミングが違うようなのだ。アルバムの整理をしていて、自分が生まれたのが早朝だったと知って調べ直すと、私の月はしっかり水瓶座の所に鎮座していたのだった。
不思議なもので、魚座だと言われれば魚座として無意識に行動したりするもので、物心ついた時から太陽星座が牡牛座と言われ続けてきた私は、『のそい、とろい、どんくさい。』と思い込んでいる。でも実際は、意外にイラチで素早かったりもするのだけれど(←ホント)。月星座に関しては三年ほどの間で済んだが、
「やっぱり!時々泳ぎたくのはそのせいか!」
等とはしゃいでいた自分が恥ずかしいではないか…。でも、本当に泳ぎたくなる時はある。それも、海辺でパシャパシャ、キャピキャピ等という軽いものではなく、ガッツリと吉永小百合様ごとき、泳ぎたくなるのだよ…と言い訳を残しておきたい。
そのくらい、星座や血液型などは、当てになるのかならないのか分からんよ…というかもしれないけど、どうにも気になってしまう私です。

気を取り直して、水瓶座というと、自由と平等…、インターネット…、独創的、変人…?とか何とか。どれも、ヨソの人のことを言っているようにしか聞こえない。
けれど、紆余曲折、かつては苦手だと思って敬遠していたパソコンを使う仕事ばかりしていたり、「オネエなら、理解してくれると思った。」と、初対面であるにも関わらず、聞いてもないのにゲイであることを打ち明けられたことがあったり、普通に過ごしているだけなのに「パンチあるわ~。」と変な人のレッテルを貼られたことがあったのは、水瓶座の仕業だったのかとも思った。
太陽星座で今まで知った人を思い起こしてみても、水瓶座の人は一人もいなかったと思う。ますます想像しにくいので良く分からない。
もともと、月星座は裏星座であって、自分の奥底の部分の性質らしいから、これから時を重ねて、水瓶座を意識して生活していけば、もう少ししっくりくるかもしれないけど…。変な感じだ。

ウソかホントかまもぼろしか?そう言うものが嫌いじゃない。今更に新たな自分を発見して、苦手意識が無くなったり、新たな趣味でも増えれば人生は広がる。あんまりのめり込まずに、そんな軽い気持ちで月星座を意識して過ごしてみるのはちょっと楽しいと思う。
しかし…水瓶座って変わってるんだ…。変人…って。
変な子っていうのはどっちにしてもそうだったのね。自分ではめちゃくちゃ普通だと思うんだけど。違うのかな…。普通。普通って何?ま、いいか。


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