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ポケカが教えてくれたこと 〜小5ジュニア母の記録〜

1.はじめに


岡山の片隅でポケカをやっているかゆきです。
文系塾講師です。
「ポケカでスタディ」っていうポケカの裁定クイズのようなアカウントもやっています。

元々は、あまりにも本を読まない、国語の文章題も多分読んでいない子どもも、これなら読むだろう、ということで始めた知育問題? でした。
だって、ポケカのテキストは上手に読めるし、よく覚えてるじゃない?

ですが、いろいろな発見もあり、知らなかったルールもありで、こちらがたくさん勉強させていただいています。
ありがとうございます。

https://twitter.com/PokecaStudy

2.ポケカとの出合い


さて、我が家のポケカとの出合いですが、病院の帰りに寄ったコンビニで、たまにごほうび?としてパックを買わされていた時代がありました。

コンビニでは残ったドリームリーグが半額で売られていたこともありますw
今では考えられないですね。

そんな我が子、サクは、小1のときイオンで開催されていた、あばれるくんの「ぜ!」大会にて・・・

スターターセットVを買ったことが、ポケカ対戦の始まりでした。
(闘と雷を買ったのですが、闘がミラーデッキでとても価値があるものだと知ったのは、半年後くらいのジムバにてでしたw もうすでにボロボロw)

その日ティーチングイベントに出て、なんとなくのルールを学び、家で主に母が付き合わされていました。

その後、家でのオリジナルルール対戦を経て、コロナの関係もあり、小2の夏?くらいにジムバデビューです。

初めてお世話になったカドショでは、一応ジュニアとオープンに別れていましたが、高校生くらいのお兄さんといつも3人だったので、3人でバトルです。

そのお兄さんは火の玉サーカスデッキ。
私たちはスターターに、パックから出たレシゼクやリザードン&テールナーを組み合わせたオリジナルデッキ。
コテンパンにやられるどころか、何してるのかもよくわかりませんでした??

そこで、分からないルールやデッキ構築など色々教えてもらいました。
何度も会ってると仲良くなれるよね!

その後、またジムバトルが無くなった期間を過ぎ、久々に参加すると、
ジュニアに参加者が!!!
そこから彼のポケカロードが始まっていったのです。。

3.成長

ジュニアの参加者はだいたい固定の4人。
その4人で優勝者が入れ替わっていたので、実力はほぼ同じくらいだったのでしょう。
みんな結構オリジナルなデッキを組む集団でした。

最初は椅子に座って対戦することもできず、立ったままだったことは、今でもたまに言われます笑

少しずつ他のカードショップの公認、非公認イベントに出たり、大人の方とも対戦していただいたりするようになりましたが、盤面の汚さと言ったら涙(今も怪しい)

ここら辺の時期は、誕生日、クリスマス、こどもの日?プレゼントにポケカのデッキセットやジムセット、BOXなどをリクエスト、
カードのシングル買いもするようになり、ザシアンVデッキをなんとなく組んでいました。

今はなき西大寺のカードスペースで、子ども好きの某プレイヤーさんにいろいろアドバイスやカードをいただき、真面目なザシアンデッキを組んでいただいたのが最初のガチデッキかな。。。

そして、あれはフュージョンアーツが発売された頃、なんだかYouTuberにも憧れ、何本か開封動画やらも撮らされ、編集させられました。

ミュウのデッキが組みたい!
それまでには考えられなかった、
1枚1000円くらいするデッキパーツを集め出したのはこの頃です。

それまでは自引きした強いカードや、ちょっとしたシングル買いカードをオリジナルのデッキに入れるくらいでしたが、ネットでゲノセクトVを4枚購入することになりました(沼への始まり)

こうして組んだミュウデッキで、初めて非公認大会で上位入賞しパックを勝ち取ったり、
オープンのトレリでポイントがもらえたり、
と「手応え」を感じるようになったのでしょう。

強いデッキには理由がある!
ポケカという勝負事の世界へのめり込むようになりました。(母はエンジョイ勢)

4.シティリーグ


とはいえ、岡山で出会うジュニアはいつものメンバー、しかもだんだん他の習い事も忙しくなるお年頃。
固定メンバーも来たり来なかったり・・・

なかなか都市部のジュニア環境とはかけ離れているなー。
そもそもポケカのジュニアって? てことで、Twitterで見かけたジュニアの登竜門と言われるオンライン大会にも参加させていただきました!

今でもオープンとジュニアの環境は結構違うので、Twitterでの情報がとても有益です。

そして、2021年の年末でしたかね。
シティリーグに出られなかった勢への救済措置として、アディショナルシーズン? の募集がされていました。
12時からの先着エントリーに参戦!
(大変だと聞いてはいましたが、アディショナルだったからか、意外にもすんなり申し込めました!

1月初めの大阪のポケセンシティジュニア。
ウィークガードエネのある最後のCレギュミュウを握って参加する予定でしたが・・・

年明けのコロナの感染大爆発!
大阪は特に毎日知事がテレビに出て、注意喚起していました。

岡山は、都会に行ってコロナをもらって帰るなんて、なんでそんなとこ行ったの!? と後ろ指を指されるような地域、時代だったんです涙
(実際初期の嫌がらせは村八分だった!)

家族や学校への多大な影響を考え、泣く泣くキャンセル・・・(交通費はスターバースのボックスに当ててあげるから、となだめた)

こうして、Cレギュは終了。
ウィークガードが落ちてミュウに興味を失った彼は、いろんなデッキを握るようになります。
(余った!? ミュウデッキを使って母がジムバで初優勝したのはこの頃だったと記憶



なんでラティアス入ってるんだろう。。。?
しかし、この頃からずっと強いミュウすごい!
強いカードを発売直後から買うのは、ある意味お得?

5.今度こそシティリーグ


気を取り直して、次のシーズンでは、人数多くて先着で埋まらなそうな、オープンの隣県のシティに母子で申し込んでみました。

この時のデッキ
母 直前にTwitterで見かけたドガスバット
サク カイオーガグラードン笑

え? ミュウじゃないの? 後悔しない?
って聞くも、「いい」と言うので(諦めて)決行。

お互い初戦勝ちでした笑
サクのお相手はアルセウスで、弱点の運デッキに当たった方にはなんとも言えない気持ち・・・

結局、母2−3 サク1−4で初めてのシティリーグを終えました。。。

私は前の日から寝られなくて、すごく緊張しましたが、本人は楽しかった模様。
予選最終戦でじゃんけん大会もあって、盛り上がったし。

シティは怖い! みたいなイメージがありましたが、対戦相手が優しい人、いい人ばかりで、岡山で見かける方にも出会えてほっとしました。

余談ですが、前日のデッキの登録やスリーブ入れ替えが大変でした。2人分・・・

さらにはシャッフル下手な子どもがやりやすいように、といつもの2重ではなくカタナスリーブに入れ替えさせたら、ほぼほぼ全てに傷をつけダメにされるという・・・
(指を擦り合わせてスリーブの入り口をあけてたんですね涙

これを見ている保護者の方、慣れるまではスリーブに入れるのは親がした方が安心ですよ・・・
シティでジャッジさせていただいたときにもありました。。。
(子どもには、スリーブから抜く方の作業をやらせることにしています、いまだに)

6.CL


さて、小4に進級。
シティ参加を果たし、じゃあ次の大会は、・・・CL!?

3月の愛知は落選したものの、
2022年シーズン最後のCLとなる横浜は当選。
コロナもありましたが、しばらく県外行けてなかったし、旅行がてら行ってみることに!

デッキは、当時流行っていた裏工作パルキアに強く出られるかな?(サイコプロージョンでメッソンやジメレオンを・・・) という理由と、
何よりかっこいいからという理由で、「ミュウツーVunion」で参戦。

ほぼオリジナルデッキですね


ジムバ仲間に色々相談させてもらい、(特に無慈悲な高校生、T君)
「超ポケモンだし、(当時ジュニアでは多そうだった)ムゲンダイナはきつそう・・・」
「サンダーVでいいじゃん?」

というわけで、アルセウスVバレットに近い形のミュウツーVunion に。
まだ今ほど有名でなかったミュウツーなので、初見殺しもほんのり加味。

勝手のわからない大型大会。
ぼっちでの参戦。
母の心配をよそに初戦、案の定ムゲンダイナに当たり。

しかし、お相手クロバットスタート。
アルセウス「トリニティノヴァ」で倒してサイドを取ったら、
2枚ともサイドに落ちてた闘エネを拾えたらしく、その後サンダーV大活躍だったーと大興奮で帰ってきました。

その後、どうしても苦手対面だったアルジュラと有利対面? パルキアに1−1ずつ、
最後はゲンガーにマルノミされたとかで、結局3−3で完走。

母としては、大型大会で、親が行けないゾーンで1人でバトル、ということにも感慨深かったですが、対戦した子と通路で再会したときに
「今どう?」
「○勝!」
「頑張ろう!」
とか話してるのが、なんか、昨日の敵は今日の友、ライバル? 仲間? と胸アツでした涙

V並べるデッキだったからキツい


大型大会デビューとしては上々だったと思われます。

この後、大型大会でしばらく4勝に届かないことが続くわけですが、2023年度のCL横浜の3-3は、すごーーーく悔しかったようで、号泣しながらホテルへの道を帰りました・・・

マイペースなひとりっ子、、彼の人生で、負けて悔しくて泣く、とかこれが初めてだったんじゃないかな・・・

毎回あらゆる慰めと褒め言葉を駆使し、「次は4勝ビクティニ(バクフーン)!」との目的を掲げて、次回へ続く。(※2023年度CL愛知にて達成!)

7.となると次はJCS?


JCSも落選かもしれないけど、申し込んでみるかー。
からの、当選!
(この頃の大型大会は定員も少なかったのでよく当選したなー今思えば)

デッキは引き続きミュウツーVunion。
アルジュラにはどうしてもきつかったけど・・・(特に後攻

横浜CLとほぼ同じで、パルキア2−1、ムゲンダイナ1−0、アルジュラ0−2・・・で、3−3でドロップ。

JCSで、初戦落としたのに頑張った体験、その後のCLで2敗の崖っぷちで踏ん張っていた体験は、メンタル面での成長に通じて・・・いる!と思う。。。

都内カドショ巡り

(しかしミュウツー立てないんですよねー
JCSは1/6だったし。
ミュウツー要らないわってことで、夏頃はアルセバレット組みました!
ちなみにこの時も使い古しでミュウツー使ってた母、6割くらいは立てられることが判明!)

8.旅行嫌い、家が好き


小休止です。
ここで我が子の、え、そんなんある? な特性について触れておきたいと思います。

低学年の頃からお泊まりが好きではなくて、「家がいい」「早く帰りたい」と言うような子でした。

旦那の実家(長野)には泊まりに行ったことがなく、祖父母と中間で落ち合って旅行するものの、旅先では「えー、あと何回泊まる?」「帰りたい」連発で早めの新幹線で(なんなら昼過ぎ)帰るとか。

さらには新幹線などの長時間の移動で「頭が痛い」と言い出す。
そのくせギリギリまで寝ないので、到着直前に寝てしまい、中途半端な睡眠で気分が悪くなる涙

元々頭痛持ちですが、「憂鬱」なことがあると特に症状が出やすい?
乗り物酔いもあるのかもな。
彼にとっては「旅行」「移動」が憂鬱になっている模様。
ホテルでも環境変わったら寝られない、睡眠不足で頭が痛くなる、の悪循環。

「ポケカの大会で行くなら我慢できる!」(旅行行くのに我慢とか、どんなん・・・)とか言うので、行ける遠征には行ってみるかー。行ってれば慣れるだろうし・・・と思って1年。

今年5月のワンピース東京大会の帰り、新幹線でほとんど寝ていたにも関わらず、疲れが取れなかったのか、下車後、岡山駅の待合室で起き上がることができず、1時間様子見て起こしたけれど失敗し、帰りの在来線、地獄の車内を繰り広げながら(?)帰宅涙

まだまだ旅に慣れるのは遠そうです・・・

9.おわりに

ポケカはある意味習い事ですよね。
練習に、財政面に、メンタル面、そして遠征。

母としては、本人が本気でやりたいなら、岡山のジュニアの裾野を広げたい、CL行く! っていうような仲間を増やしたい! と思ってオーガナイザーの資格も取ろう、と思い、皆さんの助言のもと、2023年度無事取得!

何の力も、影響も、実績もないまま子どものジュニアシーズンは終わってしまいそうな予感もしますが笑

本人も、2023年は世界大会が横浜! 行きたい! と今シーズンやって来ましたが、残念ながら参加は遠く。(飛行機旅行なんて行きたくもない彼にとっては、今年が最大のチャンス!? だった笑

でも、今年度、CL京都、愛知、と岡山勢のプレイヤーと出会えて、すごく心強かったし楽しかったです!

結局ほぼ一緒に参加してきたシニアのあの子、初のジュニア友達、ライバルのあの子、愛知で通りすがりに声かけてくれたシニアの子、そして、いつもお世話になっているマスターの皆さん・・・(まぁまぁ現地で会えるのがすごい!

願わくば、来年度も岡山勢たくさんで、行けますように!(行きましょう、ではなく当たりますように!からなのが泣ける)

どんなことでも前もっての「準備」は必須だと考えます。
習い事もスポーツもテストも、それに向けて練習、勉強しますよね。

運も必要!? と言われるポケカですが、その前段階で、デッキ構築、プレイング、環境読み、練習時間、、、諸々たくさんの準備が必要だと思うのです。

周りのマスターの方たちの、ポケカへの熱意を見ていると、まだまだ足りないなと思うことも多々あります。


長くなりましたが、ポケカが教えてくれたこと、
それは、「熱中体験」だと思っています。

付随して、ダメージ計算能力、対戦はもちろん、何か起こった時にジャッジに伝えられるコミュニケーション能力、そして礼儀も身についてくるのって、すごくないですか? (それなりの環境も必要ですが)

ジムバに行き始めた頃、お世話になった当時の店長さんに「いつも挨拶できてすごいですね!」と褒められたことを覚えています。
(まず母の私が挨拶を心がけて実践してきました!

対戦終了後「俺はありがとうございました、って言ったのに相手は言ってくれなかった」
「1回宣言したのに、巻き戻された」
「ずっと、『もうこれ俺勝ちだわ』って煽られた」(って泣いて出てきたこともあったな笑)

子どもはその場では言い出せないだけで、色々分かってるし見ています。

常に思うのは、後に続く子に、「あんなふうになりたい」と思ってもらえるような、模範的な行動ができるようになって欲しいなってことです。

その点では、岡山のシニア勢、みんなすごく礼儀正しくて、プレイングもキレイで、いつも感心しています!

子育て、教育の世界においてよく言われることですが、「熱中体験」は今後の人生においてとても大切だと思うのです。

YouTubeをずっと見る、とかではなく、能動的に「動く」のが大事だと思っているので、今の世の中、ゲームも極めれば立派な職業になるでしょう。
(YouTube好きが高じて、作る方に興味を持つこともあるかもですが・・・)

受検(受験)するとしたら、面接で
「小学生時代に頑張ったことは、ポケモンカードゲームです。60枚のデッキを組んで、自分の手札でできること、次以降の相手の動きを予測しながら戦うゲームです。日本一を決める大会で、○位になりました。(世界大会に出ました、出ることが目標です)」とか言っちゃったらいいじゃん? と塾講師は思います笑

何にも熱中しなかった、振り返ってあれ大好きだったなーということがなかった人生に比べたら、ここまでのめり込むことがあるのもある意味すごいと思うのです。
熱中体験、探究心が勉強の原動力にもなります!

ですから、「子どもがカードゲームばっかりやってるわー」とお嘆きの保護者の皆さん、ちょっと興味を持ってあげるのも大切かなと思います。

親子で一緒にハマった体験、振り返ってみればご自身でも嬉しかったことないですか?

バドミントンでも、ボーリングでも、カラオケでも、ドクターマリオ(笑)とか、あったと思うのです。

自分が好きなこと、やりたいことを親も一緒にやってくれた! という記憶は何かしら今後の親子関係にも響くのではないかしら?


ポケカに求めすぎだよ! 感は否めませんが、一応オーガナイザーとして、ポケカの布教活動をすることで、このnoteを終わろうと思います。

最後になりましたが、Twitterはもちろん、リアルで母子に関わってくださっている全てのプレイヤーの皆さん、ありがとうございます。

母子ともども無礼、非礼もあるかと存じますが、これからもよろしくご教授下さるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。

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