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【トレンド予測】2024春夏シーズンに注目したい流行をまとめてみました。

出遅れましたが、今年は久しぶりにトレンド収集を行ってみました。今回も、キーワード、カラー、アイテムそれぞれまとめましたので、ぜひご覧ください。

また、1番最後には編集後記として私が感じている最近のトレンドの傾向やトレンドを収集する際のポイントや注意点なども書いてみています。そちらも、目を通していただけると嬉しいです。
(私なりにトレンドの一つと推測できるものをまとめてます。あくまで一つの記事として、参考にしてください!)

2024春夏シーズン
注目したい「トレンドキーワード」は?

自然(サステイナブルやSDGsなど)

サステイナブルがここ数年キーワードとなり、日本でもSDGsはやっと知名度が上がった。世界で様々な自然破壊抑制へのアクションが起こる中で、今年、ファッションの界隈では、アイテムに留まらず多くのシーンでキーワードとなる予感。自然的なシーンで開催されたコレクションに始まり、ウェアにはサステイナブルな素材を使用したり、カラーまでもがアースカラーで提案された。海、陸、空、カーキやベージュをはじめとして、これから紹介をするブルー、そして草木や花のダイレクトに表現した柄までにも目を向けたい。毎年、秋冬の定番となるカラーのカーキやベージュについては、どう春夏らしくスタイリングに取り入れるかが、悩ましいポイントかも知れない。

LOEWE
MAXMARA

クワイエット・ラグジュアリー

昨シーズンに引き続き、より注目度を上げたいキーワードは、「クワイエット・ラグジュアリー」。今季、本格的にトレンドになる予感だ。名の通り控えめなラグジュアリーということで、派手で目立つデザインを遠ざけ、シンプルなカラーや上質な素材で、上品な装いをすること。これまで良くみられていた大胆なブランドロゴは抑えてスタイリングすることもポイントになる。

BALENCIAGA

注目すべき「トレンドカラー」は?

ブルー

今季は、ブルーがキーカラーとなりそうだ。ロイヤルブルー、スカイブルーなど様々なブルーが存在する中で、今季は特にペールブルーに注目したい。多くのコレクションに共通して、ペールトーンの春らしいブルーが提案されており、ジャケット、ドレス、小物までアイテムを問わずセレクトしたいカラー。また、それと同様にビビットなブルーも目立つ印象が見受けられた。「ペールブルーは、ちょっと苦手」というのならば、ビビットなブルーの方がスタイリングはしやすいかもしれない。
ちなみに、JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)から発表した今年の色は、「ハロー!ブルー(Hello!blue」である。

FENDI
LOEWE

ピーチファズ

パントン・カラー・インスティテュートが毎年発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー」から2024年は、ピーチとオレンジの中間色である、ピーチファズが選ばれた。大人っぽく気品のあるカラーで、日本人も肌馴染みの良いピーチカラー。バッグやトップスなどには、取り入れやすいカラーかもしれない。甘すぎない気品のある色味ということで、ヒットする予感。

ALAÏA

ホワイト

いつまでも定番であるホワイトだが、ホワイトと一言で言っても黄味がかったホワイトやクリームなど様々ある。その中で、今季注目したいのはピュアホワイトという純白のような色。取り入れるならカジュアルよりもドレス寄りなスタイリングがおすすめだ。

ISSEY MIYAKE

シルバー・メタリック

一見着こなすのは難しそうなシルバーだが、実は結構万能なカラー。定番のグレーに飽きたなら、シルバーに挑戦してみるのもオススメ。バッグ、シューズにシルバーを取り入れれば、アクセサリーの役目も担ってくれる。パンツやトップスをシルバーにするのなら、より目を惹くスタイルに。

MAISON MARGIELA

注目すべき「トレンドアイテム」は?

デニム

2023年に引き続き、2024年もデニムトレンドは継続。ただ、今季のデニムは、カジュアルよりもクリーンに選びたい。コルセット調のデニムジャケットからキレイめなシルエットのデニムなど、ドレスライクなデニムが多くみられたシーズンだった。しかし、デニムのカジュアルスタイルはそろそろピークではないかと予想もできる。デニムは定番的なアイテムでいつでも流行り廃りはないため、買って損はないが、クワイエットラグジュアリーやカジュアルトレンドの流行の度合いからそういったことも感じ取れなくはない。

DRIES VAN NOTEN

シアー素材

昨今、ジェンダー問わずトレンドとなっている透け感のある素材「シアー」。今季も引き続きトレンドとして継続することは間違いがなさそう。ブラックのシアーアイテムはメンズ、ウィメンズ共に定番的なイメージも抱ける。そのため、今季はより肌を見せるスタイルやブラックを避けたシアーアイテムをセレクトすると良さそうだ。春はもちろんのこと、夏はアクセントとして、難易度は高めだがぜひ取り入れたいアイテムである。

MAISON MARGIELA
DRIES VAN NOTEN

フリンジ

装飾のひとつであるフリンジは、進化を遂げて今季トレンドとなる予感。トップス、パンツ、スカート、ジャケット、ドレスまで、多くのアイテムとブランドから大胆なフリンジデザインが伺えた。

GUCCI

ウエストマーク

大胆なオーバーサイズが流行する中で、ウエストを絞りコンパクトに見せるスタイルはキーとなりそう。特にオーバーサイズなテーラードジャケットに、ベルトでウエストマークを付けるスタイリングは印象的だった。また、さりげなくシャツやドレスにウエストマークを付けるスタイリングもぜひチャレンジしたいシーズンである。

MAISON MARGIELA

ハイウエスト、ローライズ

Y2Kのトレンドも継続しており、ローライズのパンツはフレアやヴィンテージっぽいデニムなども見受けられた。その一方で、ローライズと真逆のハイウエストパンツもトレンドとして浮上してきている。ロエベのコレクションでは、かなりハイウエストなパンツが提案されてとり、スタイルを良く見せる効果もあることから、ぜひ持っておくべきパンツのひとつだろう。

LOEWE

ワンショルダー(肌の露出)

こちらは、ウィメンズを中心としたコレクションに多くみられたが、肩を出すスタイリングにも注目したい。かと言って、両肩を出すのではなく、片方の肩を出しているワンショルダーのスタイルが今季は一際目立っていた。また、ジェンダー問わず今季も肌の露出は多いイメージ。そのため、ノースリーブやシアー素材、胸元の空いたシャツなどひとつ持っていて損はない。

FENDI

シャツ

定番のシャツは、今季は独特なシルエットやデザインで攻める。バルーンシルエットのシャツやシャツコート、襟元のアレンジなど、ブランド独自のシャツデザインに注目して、シャツ選びを進めるのが良さそう。

FENDI
SACAI

スポーツミックス

近年、注目を受けるスポーツミックススタイルは今季のトレンドに。もはやテック素材のスポーツスタイルは定番化しつつあるため、これからはユニフォームやジャージをミックスしても面白そう。テーラードスタイルにスポーティなボトムス。夏にはタンクトップスタイルなど楽しみ方は色々ありそうだ。各ブランド、スポーツウェアを独自に変形させたアイテムにも一眼置いておきたい。

MIU MIU

ドレープ(エレガンス)

あるサイトによれば、今季2024ssのキーワードのひとつが「エレガンス」だと言う。それは、やはりコレクションを見ても感じ取れるキーワードで、今季は光沢のある素材や大胆に取られた生地の量、またドレスなども多くみられた。クワイエット・ラグジュアリー、これにも関連するスタイリングである。

VALENTINO( haute couture )

90年代スタイル

多くのデザイナーが、90年代のミニマルスタイルを取り上げた2024春夏コレクション。スリップドレスやシャープなスーツなど、縦に長いスタイルは今季良く見るデザインであった。カラーはグレー、ブラック、グレーを基調としたミニマルなスタイリングがポイント。

COACH

編集後記
(私が感じるトレンドの傾向と感想)

以前から感じていることですが、今季はよりビッグトレンドというものが薄れてきたように感じました。コロナ禍を含める数年前までは、ビッグトレンドとなるアイテム、例えばテーラードジャケットやセットアップ、デニムなどが存在していた記憶があります。しかしながら、ここ最近はビッグトレンドというものはあまり見られず、アイテムの流行よりもキーワードとしてのトレンドが印象的に感じました。〇〇年代のスタイルやサスティナブル、ジェンダーレス、今年でいえばクワイエット・ラグジュアリー...。年を重ねるごとに、受け入れられるスタイルが多くなりそれが定番化する中で、それぞれのブランドが今後どういった斬新で目を惹くデザインを打ち出していくのか。それが今後のコレクション、トレンドで私が注目したい点です。
トレンドの収集については、本やインターネット、コレクション画像を中心に使用いたしましたが、紹介するトレンドに少し偏りがあった気もします。それは、やはりビッグトレンドというものが薄れているからなのか、また別の理由なのか。(久しぶりにトレンド収集したため、トレンドを掴むコツを忘れた仮説も立てられるが。)どちらにせよ、トレンドを収集してみた私としては、一つの記事だけでなく多くの記事を見て、総合的にトレンドを掴むことが必要だと感じました。ただ、トレンドだけに左右されることなく、オリジナリティを忘れずにファッションを楽しむ。これはファッションの大前提として大切にしておきたいことです。

画像引用元 : https://www.fashion-press.net/collections/search/2024ss

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