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「大学職員の代わりはいるけど、母親の代わりはいないから」とライターになった、山口ちゆきインタビュー

この記事はライターゼミの『インタビューライター養成プロジェクト』にて書いたものです。このプロジェクトでは、ゼミ生が相互にインタビューを行い、数人が同一音源を基に記事化しました。

発達障害のお子さんと向き合うことを決意し、未経験からライターになった「山口ちゆき」さん。

現在ではクラウドワークスが開講しているオンラインでの学びの場「クラウドカレッジ」Webライターコースにてメンターもされています。山口さんは、一体どんな気持ちでお仕事をされているのでしょうか。

山口さんがライターになった理由や、彼女のライフスタイルについてインタビューをしました。

プロフィール

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山口ちゆき
広島県在住のフリーランスライター
DNAの複製機構に魅了され、筑波大学と大学院で生物学を学ぶ。卒業後は農業系法人に就職、研究開発の仕事をし、会社都合で退職。

塾講師や研究補助員の仕事をしたのち、結婚をし出産。しばらく専業主婦をしたのちに大学スタッフのお仕事に就いたがお子さんが不登校に。後に発達障害が判明。お子さんと向き合う事を決意し、ライターとして活動をはじめる。

子どもの頃の夢や好きなこと

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ーー子どもの頃はどんなことが好きで、将来何になりたかったですか。

山口ちゆきさん(以下山口)ー小さい時から本ばかりを読んでいて、幼稚園のときには「本を読んでないで、外で遊びなさい」と叱られていた子どもでした。

中学・高校ではSF小説を片っ端から読みあさっていて将来は、SF作家や作家を助ける編集者になりたいとぼんやり考えてました。

今、方向は違いますが、書くことが仕事になってるので、夢の欠片にはなってるのかな?と思っています。

ーー高校の時に研究者になりたかったとお聞きしましたが、どんなテーマの研究を扱いたかったのでしょうか。

山口ーDNAの研究です。生物学をやりたいと思ったのは、DNAの複製機構があまりにも美しく見えたから。当時はバイオテクノロジーが流行っていて、それ関係の仕事につけたらいいなと思いました。

人生のターニングポイントとは

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ーー人生のターニングポイントだと思うところがありましたら教えてください。

山口ーターニングポイントもいろいろとありますが、一番大きな出来事は、子どもの不登校と発達障害がわかったことです。

子どもに寄り添うために働き方や考え方そのものを変える必要がありました。

大学職員の代わりはいるけど、母親の代わりはいない」と思い、母親業をメインにしたことが私の大きな出来事でした。

ーーちなみに子どもさんの発達障害がわかったのは何歳ぐらいの時ですか。

山口ーわかったのは小学3年生の時です。発達障害が発覚する前に不登校がありました。

彼の場合、もしかしてって思う事があったのですが、典型的ではなかったので、違うかな?大丈夫かな?と思いながらやり過ごしてきました。

ですが彼自身にもしんどさが溜まってしまい、学校に行けなくなってしまったのです。

ーー母親の代わりはいないということで、大学職員を辞めてライターになったお話を聞かせてください。

山口ー大学職員を辞めて半年くらいはひたすら家にいたのですが、だんだん飽きてしまって・・・
そんな時にたまたま地元の住宅情報誌がライターを募集してたので、応募したら採用されて。でも仕事を始めようと準備をしていたら、広島の豪雨災害がおきてしまい仕事がなくなってしまったのです。

仕事がなくなったあと、ライティングの勉強ができたらいいなと思っていたら、ちょうど市が主催のクラウドワークス「在宅ワーク実践講座」が9月に開催されたので参加させていただきました。

ーー在宅でもできるお仕事は他にもいろいろあったと思うのですが、なぜライターに惹かれたのですか。

山口ーそうですね。もともと書くことが好きだったので、それが仕事になるのならいいなと・・・

私が中学生や高校生のときは小さなノートに授業中、友達と交代で小説を書いていたし、大学生のときは脚本を書いてました。

大学職員のときは、取り組みを紹介する記事やチラシ、または大学のホームページでこんなことがありましたよというような記事を書かせてもらっていたので、書くということはできるんじゃないかな?と思って挑戦しました。

現在の生活スタイルや仕事に対する思いとは

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ーーでは今、どんな生活スタイルで仕事をしていますか。また一日どんな感じで過ごされていますか。

山口ー午前中はライターコースの添削、午後は記事の執筆で、その間に家事をしたり、たまに資格勉強とか本を読んだりしています。

ーーライターという仕事に対してどのような思いで仕事をされていますか。

山口ーとにかく今できる最高の記事に仕上げることを意識し、質が担保できなければ受けないと決めています。

過去にお世話になった方から仕事の話があったら、自分にはちょっと無理かな?と思うジャンルでもできる限りお受けしていきたいです。

メンター業もそうですし、医療系の記事とかクレジットカードの記事とか、いただいたご縁は出来る限りお返しして、とりあえずご縁を大事に仕事をさせていただいています。

これから先の目標と目指すライター像

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ーーこれから先の目標とか目指すライター像があったら教えてください。

山口ーはい、今は量より質ですが、いずれ量もこなしていきたいのと、来年3月には長男が高校卒業してしまうので正直、稼がないといけないなと感じています。

将来的には不登校や発達障害で悩んでいる保護者がヒントになるような記事、共感覚のことやなぜ学校に行けないのかなど、まだ理解していただけない事がたくさんあるので、そのあたりを伝えられるような記事を書いていきたいなと思ってます。

ーー目指すライター像ってどなたかいらっしゃいますか。

山口ー目指すライター像で最初に意識したのは、大塚玲子さんです。PTA問題を書いてらっしゃる方で、私もPTAに悩みながらやっていた時は大塚さんの記事を参考にしながらやっていました。他にも家族問題を取り扱っていて、Webだけじゃなく本も出版されています。

あと「読む情熱大陸」と呼ばれる川内イオさんの記事もよく読ませていただいています。先日、ちょうどイオさんのセミナーに参加する機会があり、本当に唯一無二の書き手だなと改めてファンになりました。

他に楽しい記事も大好きで抱腹絶倒系の斉藤ナミさん、長瀬さん、少年Bさんの記事にも憧れます。

ーー最後にこれは伝えたいことがありましたらお願いします。

山口ー2年以上も割とのんびりとしてペースで仕事をしていたのですが、ライターコースのメンターを始めてからは、「自分も勉強しないとダメだ!」ということに気づきました。

ライターになって4年目で、記事数400記事と亀の歩みですが、皆さんがどんどん羽ばたくその姿を見せてもらえると、自分も頑張らなきゃと思うんです。

最後に

とても楽しい雰囲気で最後まで面白おかしく和やかなムードでお話をしてくださったちゆきさん。発達障害が見つかったお子さんのために悩みに悩んで今のライターという職業に就かれました。

子ども思いの優しいお母さん、そしてたくましさもあるちゆきさんに同じ子どもを持つ母親としてちゃんと子どもと向き合っていかなければと考えさせられました。

これからのちゆきさんの活躍を応援していきたいですね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。

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