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3.11 ALIVE(命の躍動)~宮田恵さんインタビューvol.3 ~「神聖さとつなげなおしてくれるダンス」~ムーブメントメディスンとソウルプリント(魂の目的)

3月11日(日)に、青山のウィメンズプラザホールにてAlive(命の躍動)~池川明先生講演会とムーブメントメディスンというイベントを開催しますが、そこで取り上げている「ムーブメントメディスン」を日本に紹介している、宮田恵さんにインタビューをさせていただきました。今回はシリーズの第3回目。(インタビュアー・溜香世子)

第一回目 二回目のインタビューはこちらからどうぞ
3.11 Alive (命の躍動)池川明先生講演会とムーブメントメディスン 詳細とお申し込みはこちらからどうぞ 
【日本という土地でムーブメントメディスンをやる意味】

~壮大なストーリーですね。そこから7年続けてこられて、その辺はどうですか?自分の中で確信になってきたものや、変化してきたものはありますか?

ムーブメントメディスンという名前を語って教え始めたのが、2014年で、今ちょうど丸4年が完結しますが、その時の大きな恐れは、なにかの新興宗教としてとられないだろうか?ということでした。

ムーブメントメディスンは、「今の自分の身体が動きたい動き」を追求していくのですが、その中で大地であったり、風であったり、水であったり、火であったり、祖先や子孫であったり、いわゆる目に見えるようで見えていない存在もダンスの中で触れていきます

意識を地球や宇宙のマクロへと広げ、そして身体の中のミクロの細胞一つ一つへも集中させます。そうすると、「私」という一人の人間を超えた大きな力・壮大な生命の物語を感じるのです。その神聖で厳かな感覚。同時に至福に満ちた感覚。その言葉にならない感覚をどうやって伝えたらいいのか。

私は神様について話すのが昔から好きで、イスラエルに住んでいた時に、大きなナツメヤシの木に登って剪定や収穫をするのですが、木の上で一緒になった人に決まってする質問がありました。「あなた神様を信じてる?神様ってどんな存在だと思う?

私にとって神様とは神秘的な存在であり、いろんなお願い事ができる身近なおじいちゃんみたいな存在に感じていていた時もありました。でも世界中で神様と宗教をめぐって戦いや暴力が行われる状況が、私がダンスの中で感じる「神秘」を語ることや伝える事への怖れとなっていたのです。

日本人は、実は宗教的というか神様とのつながりが凄く強いと思っていて、日本の各地域にある数多くの神社や初詣の習慣。家には神棚やお仏壇。

現代にかけて、例えば隠れキリシタンや神仏習合、廃仏毀釈など、いろんな苦しみや困難があったけれども最終的に「初詣にはいくけど結婚式は教会」など、ゆるやかでいてなんでもあり感。だけど神様を大事にしている、という感じがあります。

3.11後、日本の文化や伝統に興味が湧いて各地の神社や神話を調べると、まさに八百万の神がそこには語られています。万物には神が宿り、神聖である、と。

だからこそ、この土地でムーブメントメディスンをやっていく、ということが私にはとてもしっくりきています。なぜなら、ムーブメントメディスンは、私たちがもともと持っている神聖さ、聖なるものとつなげなおしてくれるダンスだからです。

【信じる、ではなく、体験すること】

~神聖さ・・信仰心??

そうですね、宗教は信仰心が必要だけど、ムーブメントメディスンでは「信じる」ということを教えていなくて、「体験」してもらう場を創るのです。私が言ったことを信じてください、ではなく、あなたは何を体験したのか、ということを大前提としています。

だから、凄くそこは大事なポイントで・・私も、恐れていた、というのは、つまり「信じようとしていた」からなのです。

ムーブメントメディスンには曼荼羅があって、21のステーションがあります。大地は南だから下だよね、とか、創始者の2人が言ったからそうなのだ、という風に、自分の中で信じようとしていました。

(School of Movement Medicine Homepageより)

だけど、そうではなくて、自分が実際に体験したものを伝える事が一番大切だ、というのを何度も何度も学んできて、ようやく、信じる必要はないっていうのが腑に落ちました。そこから恐れがなくなっていったのだと思うのです。

~感じているものだったり、実際に体験して気づいている、そこに答えがある・・何かを信じている、ではなくて。。

そうですね、それこそがムーブメントメディスンの目指すところです。 あと、ジョアンナ・メイシーの、日本ではアクティブ・ホープって呼ばれているワーク「Work that Reconnects」がありますよね。 最近私の中でムーブメントメディスンを例えるのに、そのWorkをDanceに代えて「Dance that Reconnects~繋がりを取り戻すダンス~」である、と伝えるのが自分の中でシックリきています。

自分との繋がりを取り戻し、周りとの繋がり、他者との繋がりを取り戻し、コミュニティーとの繋がり、祖先との繋がり、自分のこれから生まれてくる子孫、そして神や神聖なものとの繋がりをとにかく強めていく、繋ぎ直してくれる。それが「メディスン」なのだと思っています。

~そういう意味では、今の時代は人と人が繋がっているけれど、スマホを介してとか、バーチャルを介している繋がりが割とありますよね。私もそれにすごく頼っている部分もあるのですが、もっとリアルでプリミティブだけど、もっと本質的な繋がりのように感じます。

それは言えてます。でも、バーチャルも使えますよね。ムーブメントメディスンにはウェブを通したクラスもあるし、ウェブを通した仲間とのセッションもあり、すごく有益なんですよ。

だけど、それをしていくベースとして、身体の感覚が大切です。例えば、その話を聞いて自分の身体はどう感じているか、という感覚に落としていくことが、すごく有効だと思います。

今度のAlive(3.11 Alive~魂の躍動)のイベントの時には、踊るという事をメインにするよりも、その自分の感覚にフォーカスする、という視点を使っていこうと思っています。

【ムーブメントメディスンの哲学とソウルプリント(魂の目的)】

~ありがとうございます。聞いてみたくなったのですが、自分の体、それが神聖さなのかもしれませんが、そこと繋がって生きていくと、何か変わっていくのでしょうか?また、実際のところムーブメントメディスンって何か知らない、触れたことがないという人が日本人の99%、あるいはもっと多いと思うのですが、実はそこに何か可能性があるのかなとも思ったのですが、例えば、ムーブメントメディスンが人に伝播していくことに、恵さんはどんな可能性を見ているのでしょうか?

ムーブメントメディスンの哲学は英語で9単語で表せるんですよ。Be who you are and give everything you've got (あなた自身であれ。そして持ってるものを全て与えよ)

あなたは何をしに生を受けたんですか?なぜ生まれてきたの?あなたは今、何をしたいのですか?つまり、自分の魂の目的というか、ソウルプリントです。

フットプリントって足の跡ですよね。その意味での、ソウルプリント、魂のプリントがあります。あなたの魂は何を表現したくてここに、この地球に生まれてきたんだろうっていうところを感じたり、アクセスしたりする。

池川明先生(Aliveで講演してくださいます)が、映画「かみさまとのやくそく」の中で「子供たちはみんな誰かの役に立つために生まれてくる。」って確か言っていたと思いますが、きっと誰もが何かを与えたくてこの世に生まれてきている。

その、「自分のギフト」を与えるっていうところに、ムーブメントメディスンは持って行ってくれるのだと思っています。

~その人が世界に与えたいものを本当に与えられる、ということなのですね。それに向かってもっと背中を押してくれたり、邁進させてくれるような感じでしょうか。

そうですね、自分が誰であるのか、何者であるのかっていうところに向かわせてくれる。

~なるほど。その人が何者か、その魂の目的は、ただ「成功するため」とか、「自分がハッピーになるため」というわけではなくて、そこには「与える」という要素があるのですね。

~インタビューの続きはVol.4(最終回)をお楽しみに~

3.11 Alive (命の躍動)池川明先生講演会とムーブメントメディスン 詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。当日は、ムーブメントメディスン体験ができます。

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