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ホテルのアフタヌーンティーを見て学べる事

前回のノートに書いた
「新しく生み出される客層の特性」

によって、業態の方向性や狙うターゲットが完全に変化していった
具体的な業態例について書いていきたいと思います。

インスタグラム利用者数は2014年304万人から
2015年には625万人、2016年は1163万人と増えてきました。
ちなみに2019年の利用者数は2257万人。(もちろん全部調べました🤣)

完全に流行りはじめた2015年近辺まで、
ホテルのラウンジの利用層は
ほとんど外資系サラリーマン、お金持ちのおばさまおじさまで打ち合わせやお茶やランチのシーンで利用されていました。

ですが、今はどこのホテルに行ってもアフタヌーンティーのメニューに力を入れていて、ホテルラウンジ利用者の大半は20代〜40代の女性です。
そしてもれなく皆アフタヌーンティーをしています。

外資系サラリーマンがコーヒー一杯の1000円〜2000円お客様だとしたら、
女子大生や若い女の子たちはアフタヌーンティーを楽しむので5000円〜6000円のお客様です。

冷静に分析してみているととても不思議な光景です。

しかも2時間制できっかり帰る上に、イレギュラーなオーダーもせず、お金をはらってホテルのアフタヌーンティーの宣伝(投稿)をしてくれる最高の客層だと私は思っています。

もともとの利用者である外資系サラリーマンやお金持ちのおばさまより所得は少ないはずなのに、
若い女の子にとってお金を払ってホテルラウンジにアフタヌーンティーをしにいく事は、「その価値がある」時代です。

もちろん、ホテルアフタヌーンティーでの優雅で贅沢な時間を過ごしたい、という気持ちもあると思いますが、インスタグラムの中で自己プロデュースをしたい、他の人と違う「特別」な自分になりたい、「いいなぁ」と思われたり「憧れられる」自分を発信したいわけです。

なぜ分かるか?私がそうだからです。笑


一方、ホテルの目線からこの業態の変化を考えます。まず得られるメリットとしては売上伸びます。今までターゲットに入っていなかった層が、広告費をかけなくても高い客単価で利用するので必然的ですね。

また利用しやすいアフタヌーンティーが入り口となり、それ以外の時間帯の朝食やランチの利用者数も増えるでしょう。ディナーへの導入は無くはないと思いますが、少ないと思います。

デメリットとしては今まで利用していた客層を手放す事になります。打ち合わせで利用している外資系サラリーマンは、女子で溢れかえりシャッター音が鳴り響き続けるラウンジでは打ち合わせをしなくなります。
お金持ちのおじいちゃんおばあちゃんたちも同様です。彼らからすると、私含め女の子たちがきゃっきゃっしてる空間は好ましくない。

このメリット、デメリットをふまえ、ホテル側が出した結論。

それは本日のホテルラウンジを見れば一目瞭然です。

ホテルはアフタヌーンティーをしてくれる20〜40代女性をメインターゲットに選びました。
四季だけに捕われずバレンタインやお花見ハロウィンにも限定アフタヌーンティーメニューを取り入れる程、どこのホテルもアフタヌーンティーに本気です。

これこそ、「新しく生み出される客層の特性」
によって、業態の方向性や狙うターゲットが完全に変化していった
と私は考えています☺️

それでは皆さま良い一日をお過ごし下さい☺️私は鹿児島に到着しました!🌋

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