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【終わりよければ全て良し】

ふと思い出したのは、大学の入試の時と、卒業式での主任教授のお言葉。

音楽大学のピアノ専攻、翌日に入試を控えた 直前レッスン。
帰り際に、師匠はおっしゃいました。
「とにかく何があっても、終わりよければ全て良し!
 最後の一音の振動が消えるまで集中して気を込めて、魂込めて。」

月日は流れて、
卒業式の日。

専攻科全員が集まった会場で、卒業証書授与が終わった時のこと。
お世話になった主任教授の言葉。

『これからの長い人生、色々なことがあるでしょう。
皆さんには、今際の際にこう言ってもらいたい。
  「あぁ、ほんとうに最幸の人生だった・・。ありがとう。」
と。そう言いながら、
そして、多くの人に感謝されるような最期にしてもらいたい。
そのためにも、今日から励んでください。
終わりよければ全て良し。音楽と同じですよ。』

音楽は時間の芸術とも言われます。
何かの目的があって、そこに向かって演奏することを体感してきました。
そうなんです。
欲しい未来を先に描いて、そこへ向かって進むことを、
ずっとずっと学んでいるんですね。

先週、経営している宿に泊まってくださったお客様に、
ちょっとしたハプニングがあり、
どうしたものか・・と考え込んでしまっていたタイミングに、
「終わりよければ全て良し」
の言葉がドン!と降ってきました。

ハプニングや、その事実そのものは消えては無くならないけれど、
その後に、最後をどのように誠実に対応していくか。
このことの重要性を感じました。
さっそくお手紙を書こう! 

お手紙を書くときにも、始めに書き出した言葉をもう一度、深く考えて、
丁寧に先方を思う言葉で締めくくろうと思い、そのように実行しました。

すると不思議なことに、便箋も、選ぶペンも、手紙をしたためる場所も、
襟を正すと言いますか・・諸々が気になるわけです。
切手をベロンと舐めるのではなく(笑)きれいな湧水を使おうとか、
切手を貼る位置にまで、心込めて。

音楽を演奏することと、文を書くこと、料理をすること、
どれにも共通点があるということに気がつきました。

「終わりよければ全て良し」
その言葉に甘えるのではなく、
その言葉から描く「幸せな未来」をたいせつにしたいですね。

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※このシリーズでは、YouTubeに毎日アップされている【神田昌典の「ビジネス探究」チャンネル】の動画を拝見して、感じたことや自身が実行した事、それによって起こっている変化など、私の個人的な体験体感をメモとして公開しています。
-----------------------------------------------(2020年9月18日配信から)

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