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散髪の... 俳人 高井楚良

句集「人」p129

散髪のトニック匂ふ野分かな   横山香代子

鑑賞

台風が来ている最中、作者は散髪中。 店の中は静かで、外からの風の雨音だけ響く。
馴染みの散髪屋は、お客に聞かずにトニックを髪につけてしまいます。 いい匂いであればいいのです が、子供や女性に嫌われるような匂い、やめて欲しいのに、言えない作者の思い…。

            俳人 高井楚良

季語は野分。(  秋 )


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