とある公園の、噂の石段

画像1 営業先でキミ最近オーラ薄いよね〜w、と言われた彼。 「疲れのせいかな…」とぼんやり考えながら、足は会社に戻って日報書かなきゃと、殆ど自動操縦的に歩いていたんです。 するとふと目の前に輝く緑の丘の美しい公園が。 丘の上に小さな東屋があるのを見つけ、あそこで一休みしたらどんなに心地よいだろうと思った瞬間、彼の足は吸い込まれるようにその東屋へと続く石段へと向きを変えました。 足が一段目にかかった時から、彼は記憶も意識も消えてなくなったはずです。 全てを忘れ、白い鳥になってしまった今は、どこかの空を飛んでいます。

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