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ミックスを料理で例えるなら。(とヘッドホンミックスの話)

みなさんヘッドホンミックスしてますか?僕はaudio-technicaのM50を使用しています。Sony-MDR900も持ってましたが耳が痛いので音楽ミックスでは使わなくなりました。Sonyは小さいノイズを聞き取る時には使用するので声優さんのレコーディング時でシビアな案件の時には使うことがあります。

実は最近M50のイアーパッドを買い換えて見たんです。そしたら聞くに耐えない酷すぎる音になってしましました。。。こうも違うとは。。これじゃあ100均で売ってるヘッドホンの方が良いんじゃないだろうか??と思うほどです。マジです。逆に言えばイアーパッドが消耗してきたら音色が変わるってことなんでしょうね。くれぐれも正規品を買うようにしましょう。

さて皆さん音楽ミックスをヘッドホンでやっていますか??

ヘッドホンだけでミックスをするとやっぱり偏った感じになってしますね。全ての音が耳の真横でなってるから各トラックの距離感がわからないし、どれくらい低音が鳴ってるのかいまいち把握できません。
ヘッドホンでピアノのRecをして、次の日スピーカーで聴いたら音がでかすぎて、え、うわ、アンビエントの曲なのに、と取り直したことがあります。

あと、多分ですけど、ヘッドホンでミックスしてる時の方が耳の劣化が早いように感じます。早い段階で周波数を聴き分けられてない気がしました。

なのでやっぱりヘッドホンだけでのミックスは危険がたくさんと思います。

どんな物でも良いのでスピーカでミックスをし、ヘッドホンとイアホンで時々確認をしながら進めて行くのが一番良さそうです。

僕の場合のミックスの手順ですが、まず

スピーカーで横の広がりの配置を決めていきます。そして20hz〜200hzがどんなバランスで鳴ってるか確認します。
そしてなんとなくですが400hlz ~ 2khzのバランスを決めます。
4khz~ 10khzくらいをイアホンで確認し痛くならないポイントを探します。
ヘッドホンで聴いてもこもこしすぎてないか確認します。ほどよくドライにしてます。
もっかいスピーカーで聴き直します。リミッターをかけて、全体の音量をすこーしづつ持ち上げていきます。するとリミッターがかかりだすので、かかりすぎないあたりを探します。程よく隙間を詰める感じ。
そして程よくなったところで、もっとこのトラック音圧欲しいなぁって思うときはそのトラックにだけOzoneをかけます。そのトラックを持ち上げつつ他と被ってきたら削って微調整していく。

これがパターン①。


そしてパターン②の場合は

はじめから主役トラックを4っつくらいに絞る。そして各トラックにリミッターをかけて0dbギリギリまで音量を確保するように作り込んで行く。

そうすると4トラック終わった時点でもう全体の音量は確保できてるのでマスターにかけるリミッターはとくに何も弄らず触らず放置。

そしてその他のトラックをそのへんにテキトーに散りばめる。笑


試しに料理で例えて見ましょう。

メイン素材を決める

①鶏肉(ボーカル)
②ほうれん草(ベース)
③じゃがいも(キックとスネア)
④ソース(シンセとかギター)

鶏肉(ボーカル)を同じ厚みになるように切って開いてきます(EQでバランスを整えます)、さらに厚みがある部分を少し切って火が通りやすくしておきます(歯擦音や100hz、200hzなど被りやすい箇所を調整しておきます)。ハーブと岩塩を塗り焼きます(コンプとDynaEQなどで音の方向性を決めます)

ほうれん草は本来の味が逃げないようにさっと軽く茹でます(ベースは音が細くならないように気をつけつつEQ等で調整します)。

じゃがいもはしっかり茹でておきます(キックとスネアが気持ちよく聴こえるようにしっかりとADSRを調整して音圧も調整します)。

ソースを作ります。バルサミコ(OSC_1)、はちみつ(OSC_2)、醤油(ENV)、バター(UNISON、フィルター)、を良い塩梅で混ぜて、トロトロになるように火を通します(リバーブ、ディレイなどでトロトロにします)。

上記を全てお皿(リミッターのかかってるマスター)に乗せて、最後にパセリ、オレガノ(その他のトラック)を少々ふりかけ、ピクルス(その他のトラック)を添えて完成です。

お皿の上(マスター)がパンパンになるほど(マキシマイザー等で音の隙間がなくなるほどパツパツにすると)料理を乗せると見栄えが(聴こえが)悪くなるので注意しましょう。



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