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No.13 クラス対抗女子バトル

6年生のクラス替えで、私たちのグループは
バラバラになってしまった。

バラバラになっただけなら良いのだが、
どういう訳かクラスを超えての喧嘩が始まった。

それが周りにもどんどん火花を散らしていき
とうとうクラス対クラスの女子の大半で
喧嘩するようになった。

他のクラスの女子が前を通ると
カーテンをぴしゃっと閉めたり、
他クラスの女子の悪口を大きな声で言いながら
教室の前を通って行ったり、
他クラスが教室の中に入ってくると
入ってくるなと文句を言い合ったり

それが夏頃から卒業まで続いていた。

女という生き物は本当に怖い。

陰である子の悪口を言っていたかと思えば、
くるっと手のひらを返したかのように
悪口の対象の子にニコニコと
振る舞ってみせたり、

何か気に入らない事があればすぐに
文句や愚痴を言い独りぼっちにしたりと

私も何度かその対象になった事があるが
どうにもこうにも気持ちが悪かった。

一緒にいる時のボディタッチが激しい、
という些細な事である日突然
誰も口を聞いてくれなくて
独りぼっちにさせられるのだから
たまったもんじゃない。

そういう事をして何の意味があるのか
不思議で仕方なかったが、日が経つうちに

自分の絶対的な居場所を
確保したくて必死なのだと
何となく気づいていた。

そんな気持ち悪い居場所はごめんだ、と思い
また、グループ付き合いに少しの距離を置いた。

その間は他グループで
仲の良かった子と話したり遊んだりしていた。

グループを作っては離れ、作っては離れ
という行為は中学卒業まで続いた。

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