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No.10 あめとむち

3年生の担任は一言で言うと
厳しい先生だった。

ダメなものはダメときっちり指導してくれる先生。
(これは当たり前のことなのだが、
今まで言えない先生ばかりに当たってきた)

2年生まで、ある意味甘々に指導されてた
私にとっては何ともスパルタな一年だった。

授業中、少しでも授業内以外のことをしていると
後ろからスッと来て没収される。

給食が時間内に食べられないと
昼休みが終わるまで
永遠に食べ続けなければならない。

ひどい時には昼休みが終わる次の授業まで
食べさせられ続けていた子もいた。

「お残しは絶対に許しまへんで〜」だった。
それも牛乳一つまで徹底されていた。

私は給食のパック牛乳が苦手だった。
ストレートに言うと美味しくない。

バレないようにトイレに行くふりをして
こっそり捨ててた事もあった。

幸い1年間バレずに済んだが、
バレていた子はこっぴどく叱られていた。

お昼休みの40分間は、
体調が悪い限り外に出て遊べ、などを
言われていた事もあったかなあ。

先生の指導方法に陰で文句を言う人はいたが
反抗するとこっぴどくガミガミと
怒られるのがわかっていたので(しかも結構怖い)
みんな反発せず言う事を聞いていた。

そんなスパルタ先生でも
褒める時はしっかりと褒めてくれ、
何か私が話したい事は
嬉しい事も嫌な事も悲しい事も含めて全部
親切に聞いてくれた。

そして良い事はきちんと良かったと伝えてくれる。

そういうところもあって
いくら怒られて腹が立っても
その先生の事は嫌いにはなれなかった。

厳しく怖い一面もあるが、
親切に話を聞いてくれて褒めてくれる。

見事にかやまは先生の飴と鞭にハマっていた。

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