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No.48 バースデーイベント

持続化給付金の件で自首してすぐ、
彼のバースデーイベントが開かれる事になっていた。

聴取の為に警察署や検察所に行きながら
私は毎日仕事に励んだ。

コロナ前から働いているヘルスと
監禁された時から働いている福原にプラスして
滋賀にある雄琴のソープランドでも
働くようになり、毎日寝る間を惜しんで
彼のバースデーイベントを成功させるために
せっせとせっせと大金を作った。

ある日は朝10時から滋賀の雄琴で働き、
終わってから大阪に帰ってきてヘルスへ。
またある日は早朝から福原で働いてから
夜雄琴へ行き深夜遅くに帰る。
という働き方をほとんど毎日していた。

バースデーイベント当日までびっちり働いて
作った金額はなんと50万円。

事件後の1週間ほどは警察の方から
自宅待機を指示されていたので
働いた期間は約3週間ほど。

手元に残った金額がほぼゼロになる程
そのお金のほとんどを
彼のバースデーイベントで使った。

彼からしてみれば、今回のバースデーイベントは
決して大成功とは言えなかったと思うが、
私の中では十分やり切った。

自分で招いた出来事ではあるが
しんどい状況の中働き詰めて作った50万円が
なんだか誇らしく感じ、
降ろしたシャンパンを乾杯した瞬間
いろんな感情が込み上げ思わず涙が溢れ出た。

お酒と涙に溢れたバーイベが無事に終わった後も
福原と雄琴とデリの3本足で半年のうちに
500万円ほどを稼いだ。

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