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No.16 衝撃な入学式

公立高校を落ちた私は
滑り止めで合格した私立高校に入学した。

入学式初日から驚きを隠せないことばかりで
少し戸惑った。

まず一つ目の驚きは廊下に出て話してる子が
1人もいないこと。

中学の時は、授業時間外は廊下に出て
他クラスの子と集まって喋り
わいわい騒いでいる光景が当たり前だと
思っていた。

私ももちろん廊下に出て女子同士で集まっては
喋りわいわいしていたうちの1人だった。

しかし高校の廊下はシンとしていて
誰一人廊下に出て喋っている子が1人もいない。

その光景が何とも衝撃的だった。

クラスに入っても静かで
みんなお利口に前を向いて座っている。

この沈黙さには耐えられない。
そう思って廊下に出た。

地元から仲の良い子が3人
私以外にも入学していたので、
クラスの静けさに耐えれなくなった私は
その子たちを他クラスから引っ張り出して
式が始まるまで廊下でわいわい喋っていた。

式が終わり、帰る時間になった時、
はじめまして!と
2人組の女の子が他クラスからやってきた。

2人は私の前に立つと、私をまじまじと見て、
『ゆうかちゃんって思ってたよりヤンチャやね』
と2人組の1人がそう言い放った。

私はまたまた衝撃を受けた。

この子は初対面で何を言っているのか
理解しているのか…?

私は入学前からこの高校に入る子何人かとは
SNS上で繋がっていた。

SNSから連絡をくれた子は何人もいて、
その子もそのうちの一人だった。

中学生でお化粧をしていたり
派手な遊び方をしていたので
後から聞けば入学前から少し目立っていたらしい。

私が目立っていたなりの言葉だったとしても
流石にこのセリフはおかしいだろう。

私の中学でこんな事を
初対面で言ってきたやつがいれば殴られる。
そう思いながらその子達とのトークを
適当に流してその場を後にした。

入学式当日から何らおかしい事を言われ、
沈黙続きの教室でこれから一体どうしようか。

帰ってから私は一晩中考えていた。

地元1の悪中学に通っていた私が
真面目高校でやっていけるのか、
はたまたこの環境に馴染んでいいものか、
その日はずっと葛藤していた。

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