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No.12 女の群れの怖さ

好きな男の子に
尽くしに尽くしまくっていたかやまは
小学5年生になった。

好きだった子とはクラスが離れてしまい
つまらない日々が続いた。

そんな中、小学校に入ってから
数回遊んだことのある女の子が
8人くらいの女子グループを作っていたので
お願いしてそこに入れてもらった。

というのも、クラス全体で女子グループが
いくつか出来つつあり、
入っていないと居心地が悪く
何をしようにも一人ぼっちになってしまい
クラスで心細い思いをしてしまうので
半ば仕方なく入れてもらった感じだろうか。

そのグループに入っている女の子達のタイプは
バラバラで、おしとやかな子も居れば
活発で元気な子も居た。

言うなれば、バラエティに富んでいた。

5年生になってからか、一部の男子2、3人が
可愛い女の子を口説くというゲームが始まった。

かやまが所属していた女子グループは
何とも顔が可愛い子が多かった。

その男子はかやまのグループの女の子を
1人ずつ順番に一定期間口説いていっていた。

実はその男子の中の1人に
好意を寄せている女の子もいて、
自分じゃない子に可愛い可愛いと
言っているのを聞いて嫉妬し、

わざと独りぼっちにする。という
陰湿ないじめも多々出てきていた。

クラスで独りぼっちになるのが嫌で
かやまはグループに所属したのに、
またそのグループでも
独りぼっちになる事があるのか、と思うと
なんだかアホらしくなった。

なので、グループ内の女の子とは
適度な距離感を保ちながら学校生活を送っていた。

女とは群れになって生活するが
都合が悪くなると追放していくんだ。
小5ながらに女の群れの怖さを知った。

更なる怖さは6年生になって
思い知ることになるのだが、
その怖さは次回綴っていきます。

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