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第一子、産まれました

妊娠40週4日の日、男の子を出産しました。

予定日翌日の検診でも「産まれる気配、一切なし!」のお墨付きを貰い、41週に誘発分娩となる予定だった我が子。
ですが結局誘発の日を迎える前に破水し、あれよあれよという間に産まれてきました。

出産レポとか書けたらいいなーなんて思っていましたが、自分が散々参考にしてきたような出産レポ(何時頃に子宮口何センチ、どんな状態だったかを記録しているレポ)は到底書けそうにありません。
なぜならスマホに殴り書きしたメモには、

・破水したかも(←出産7時間前)
・生理痛くらいの痛さな気がする(←出産5時間前)

しか残されていないからです。

詳細にレポしている人、本当に凄すぎる。
分娩後半戦になるにつれ、「このあたりから時間記録する余裕なくて…」と書いている人もたくさん見ましたが、私なんて子宮口5センチとか行く前からもうスマホどっかに投げ捨ててました。

ただ、私の雑すぎるメモと記憶でも分かる通り、破水から7時間半後に赤ちゃんは産声をあげているので、初産にしてはスピード出産だったんじゃないかなと思います。

病院に着いて内診したときには「まだ子宮口の位置も分からない。長丁場になりそう」なんて言われて絶望していましたが、その後すぐに陣痛が始まり気が付いたら激痛と戦っていました。

5日間の入院生活を終えて無事に退院し、今は里帰り先の実家の世話になっています。
忘れないうちに、自分のお産と入院生活について簡単な振り返りを……。

・立ち会い出産は意味があった

感染対策の一環で、「立ち会いは分娩室から」と決められていた私の産院。
ですが、一部屋だけあるLDRはその限りではなく、入院直後から(=陣痛との闘いの段階から)パートナーの立ち会いが認められていました。
私が破水で入院したときには運よくLDRが空いていたため、夫は陣痛序盤から同じ部屋で付き添うことに。

夫の立ち会いについては、出産前、私は正直「どちらでも……」という感情でいました。
出産については私も素人、夫も素人。病院にはプロである先生や助産師さんたちがいるのだから、夫が立ち会うことができなくても仕方ないというか、「絶対にいてほしい!」というほどの熱量は持っていませんでした。

ただ、出産を終えた今は思います。本当にいてくれて良かった。

陣痛と戦っている真っ最中というのは、普段、人前ではフル稼働している理性がほぼほぼぶっ飛んでいるとはいえ、脳みその1%くらいは「ここは家ではなく、周りの助産師さんたちは身内の人間ではない」ということを理解しているので、完全に身内の人間である夫という人間が傍にいるというのは想像以上に心強いものがありました。

夫には主にいきみ逃がしのサポート(お尻にテニスボールを押し付ける)係をしてもらっていたのですが、「陣痛の波、キタ……!!!」というときに、「早く押してえええええ」「違うそこじゃない!もっと下!!!」と遠慮なく叫ぶことができたのは良かったです。
しかも手前味噌で恐縮ですが(?)、うちの夫はテニスボールぐりぐりが超上手だった。

ネガティブな面としては、史上イチご乱心の姿を見せてしまったことでしょうか。叫びまくりだし、お股かっぴろげだし、出血もあってけっこうグロテスクな現場だし、「おぉ……」となってしまう旦那さんがいてもおかしくはないかなあなんて思います。

私の夫が内心どう思っているのかは彼のみぞ知るですが、妻の私としては、立ち会い出産には意味があった! 助かった! という感想です。

・静かなお産は無理オブ無理だった

産前、出産に関するYouTubeなどを見て得た最大の知識は「とにかく呼吸が大切」。
呼吸を制する者は出産を制す、というくらい何をもってもとにかく呼吸! という情報を聞いて、たくさん吐いてたっぷり吸うことだけは意識するぞという意気込みで私は出産に臨みました。

振り返って自分のお産に点数をつけるなら……30点といったところでしょうか。。

たくさん吐いてたっぷり吸う呼吸を自分なりにちゃんとできていたのは、子宮口5センチくらいまでのものでした。
ガンガン強くなっていく陣痛に、終盤はもう「いたーーーーーーーい!!!!」「もう無理ーーーーーー!!!」の絶叫をしていた記憶しかありません、、、。

陣痛と陣痛の合間のインターバルの間は、突然スンッと静かになって、か細い声で「まだいきんじゃダメなんですか……」「あとどれくらい続くんですか……」と泣き言を言っていたらしい。(夫談。私はあんまり記憶がない。。)

ただ「呼吸が大切!」というのは本当に本当で、絶叫している私の横で、助産師さんたちが「吸ってーー吐いてーー」と呼吸をアシストしてくれていました。

ちなみに、私の出産は看護学生の方も立ち会うことなり、一緒に看護学校の先生も傍で付き添ってくれました。
この先生が心強かった……。助産師さんが忙しそうにどこかに行ってしまったときも横で励ましてくれて、「何かあってもこの人がなんとかしてくれるんじゃ……?」という支えになりました。お世話になりました(涙)

・赤ちゃん心拍低下からの助産師さん集合

そんな感じで私が叫びまくりゆえ、赤ちゃんにうまく酸素を届けられなかったのか、お産後半に赤ちゃんの心拍が低下してしまいました。
息子には本当に申し訳ないことをした。

痛みに夢中で状況をよく飲み込めていませんでしたが、心拍低下のせいなのか、気がついたら助産師さんが分娩室に大集合していました。

私のお腹の辺りにベテランっぽい助産師さんが2人。足元の方に4〜5人くらい?
なんかもう色々な人から色々な声掛けをされて詳細をあんまり覚えていませんが、「もういきんでいいよ!」のタイミングでベテラン助産師さん×2にお腹をぐーっと押されました。

これが噂の…!と思いつつ一生懸命ふんばる。
ちなみにお腹を押されるのは全然痛くなかったです。でも見ていた夫いわく、肘に全体重をのせて2人がかりで押しまくっていたとのこと。

いきむのに必死で必死で、正直お股のあたりに感じる圧が大きすぎて「出る気がしない…!」と思っていましたが、3回くらいのいきみで息子はズルッと出てきました。
最後のいきみは、ベテラン助産師さんの「次で産もう!次で産めるよ!!」の言葉で俄然やる気になって渾身の力で踏ん張った記憶があります。笑

息子の頭が出てきたとき、私は必死すぎて気が付かず、横に立っていた夫の「出てきたよ!」の声かけで初めて自分の下半身を見て視認しました。
読み漁ってきた出産レポで、よく出産の瞬間の擬音が「ドゥルン」と表現されていたのを見てきたけれど、本当にその感触は「ドゥルン」って感じでした。下半身に感じていた圧が一気に解放される感じ(?)

産まれたあとは、切開された会陰の縫合やらを経て、家族3人での記念撮影をしたり夫とともに胎盤を触らせてもらったりしました。

産まれた!無事に産めたぞ!!という達成感に浸りつつ、ちょうどお昼の時間だったので出された昼ごはんを早速完食。

したところまでが、出産ハイのピークでした。

その後の入院生活はまあまあ闇だった。。ので、その辺りのこともまた書けたらいいなと思っています。

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やたら長くなってしまったうえにどなたの役にも立たなさそうな自己満の振り返りですが、第一子出産の備忘録でした。

今の息子は生後2週間を超え、すくすくムチムチと成長しています。
日々の育児にアワアワ&寝不足でヨロヨロの私ですが、引き続き細々とnoteは更新していきたいです。

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