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シーグラス……それは海のかけら

こんばんは、佳夜です。
 やっと正常な生活を送るこの頃です。はっちゃけた我が家のわんこ「そら」も、徐々に太ってきて、手術の時に剃られた毛もふわふわ生えてきました。
 ですがトレーナーの先生によると、やはり入院生活で筋肉の衰えがある。特に犬にとっては大事な後足が弱いのは、今後の成長に影響があるとのことでした。そこで我が家は海の近くを生かして、砂浜の散歩をすることになりました。
 しかし、私がしんどいです。「そら」は喜んで砂まみれで走り回るのにはなかなか付き添えません。

 そこで私は走らない事にしました。ゆっくりと歩く、やつは走り回る、それでいいのです。何回かしてるうちに納得したらしく、私のまわりを円形に走り回ることをしだしました。
 私はかねてより友人に頼まれた「シーグラス」を探しながら歩くことにしました。

 シーグラスってかっこつけてますが、要するに砂浜に落ちているガラスです。ビンのかけらだったり、コップやグラス、レンズのようなものさえあります。貝殻で足を切ったりしますが、ガラスは深刻です。深くひどい傷になります。海は裸足になるのでそんなものがあるのはいけません。大きな海岸ではたくさんの人々で拾っているそうです。

 私の友人はそのシーグラスでアクセサリーを作って販売しています。採取したシーグラスはだいたい1から2センチの物で、海で砂や貝や石で角が取れ、すりガラスのように模様が入ったものさえあります。
 テグスを巻き、金具や紐をつけ、ネックレスやチャーム、2つそろえばピアス、ビーズと組み合わせてモビールもしてました。
 色は圧倒的に白っぽいのですが、たまにはブルーやグリーン、赤っぽいものもありました。ブルーのシーグラスを拾って太陽にかざすと、なんだか海の底の色が見えるようです。グリーンは海の中を語っているようにキラキラします。赤は深海の不思議さを漂わせてくれます。
 元は醬油の瓶だったり、ラムネの瓶や牛乳瓶だったかもしれません。それが割れ、砂にもまれて優しい色と形になって戻ってきたんだと思うと、いとおしい気がします。

 毎日1つか2つ、辛抱に探して小箱に入れて送りました。友人は喜んでくれましたよ。イルカの人形をつけたブルーのシーグラスが返送され、私の本棚の取っ手にぶら下がって、遠い海を語ってくれています。

 ではまた。(^^)/~~~

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