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ROLANDさんの英語が間違っていたのだが

私は、英語ができないのがめちゃくちゃコンプレックスで、もちろんそれは学生時代頑張ってこなかったツケが回ってきただけの話だが(四年制大、英米文学課修士)、どれだけできないかというと、大学生の時に受けたTOEICがスコア680くらい。

ドイツに来て、さらにドイツ語の使用度が増したので、英語力はダダ下がり。
なので、たまに「今年こそ英語頑張るぞ」と一週間くらいは動画、AtsuEigo見たり、イングリッシュおさる見たり、英語のポッドキャスト聴いてみたりするのだが、まあ飽きたらそこで終了、を毎年のように繰り返している。

ただし、それでもギリギリラインをキープしているようで、以前の職場(ホテル接客業)で、外国のゲストとスモールトークくらいはできるのが現状だ。

さて、そんな私が先日、動画「ROLAND SHOW」を見ていると、(この時点では次回予告)にて、ホストのローランドさんに会いにパリからはるばる女性客がサプライズでやってきた。

女性客は英語を話し、ローランドさんももちろん英語で対応している。
動画ではお客様全員モザイクがかかっているので、その女性客がどんな外見なのかはこちらには全くわからないが、どうやら少し露出の高いルックスのようだ。
というのも、席についた彼女に、ローランドさんが英語で
「もっと肌を隠したほうがいいよ」
と言っていたからだ。

そのカットで、この回の動画は終了だったのだが、その彼の英語のセリフが、この英語音痴の私に首を傾げさせ、さらに違和感として翌日まで耳に残った。

ローランドさんは、肌を隠すの「隠す」に「hide」を使っていたからだ。

ここで英語上級者の皆さんならお分かりだと思う。
私は自力でcoverじゃねいのか?くらいまではたどり着いた。
一応、疑問はクリアにしておこうと、chat GPTに聞いたら、cover upが適切ではないかと打診された。(2回聞いた)

それでも、chat GPTは疑ってかかるのが定石なので、一応hideの例も確認してみたら、やはりhideは、ほんっとに隠してしまう感じであった。
例えば、
「弟の誕生日プレゼントを引き出しに隠しておく」とか「叔父が来るが、猫が嫌いなので寝室に隠しておく」とか。

なので、ローランドさんがこの女性客に肌を隠してもらいたくてhideを使ったなら、来週の動画はこんな場面が見れるはずだ。

ローランド「ちょっと、湿度。このレディがスッポリ入る箱持ってきて」
湿度「え、箱、ですか。それはちょっと難しいのでは」
ローランド「いいからとにかく探してこいよ。あと、早くオミトつけて」
——割と早くでかい箱を持って湿度が戻ってくる。それを「失礼しますね。社長、上から被せちゃっていいんですか」
と言いながら女性客にスッポリ被せて完全に本人ごと肌を隠してしまう。
ローランドさんとオミトがその箱を挟んで会話は和やかに進む。

というのは冗談だが、ぶっちゃけ、hideでもcoverでも、英語が正しいか正しくないかなんて、その女性にはどっちでもいいのである。
何より、ローランドさんが彼女を気遣ってくれてそういう言葉をかけてくれるだけで嬉しいのだから。
二人の間で何の問題もなくコミュニケーションが進めば、単語一つ、文法のそんな間違いは本当に些細なことなのだ。

むしろ、いくら正しい英語を知っていても、引きこもりで、それを使う場面がほとんどない私の方が人として何か間違っているのである、ということがこの動画からの気づきであった。

さあ、今年こそ英語、TOEIC800くらいのレベルまで頑張るぞ。



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