蛍光灯の下で写真を撮る時

僕らが見てる色は、お日様の光が反射することで見えてるから、お日様の光が発色させる為の基準になってる。

だから、価格の安い人工の光の中にはこのお日様の色の成分を全て再現できてないものがある。最近よく耳にすることが多い演色性というのは、光源の色の成分が発色させるために必要な色の成分をちゃんと含んでるかどうかの基準を示すもの。

例えば蛍光灯の下でペットや友人、家族や恋人の写真を撮る時、肌色などがなんだかくすんだような、顔色の悪いような色になる事があるのは、蛍光灯の光に赤色の成分がないから。デフォルトだと、スマホのカメラも一眼レフカメラも、だいたいホワイトバランスはオート設定になってるから、ここを蛍光灯モードに切り替えると、カメラ側が不足している赤色の成分を足して綺麗な色を発色させてくれる。

ホワイトバランスの話から少し逸れるけど、なんで、オートホワイトバランスモードじゃなくて蛍光灯モードに切り替えると良いのかと言うと、蛍光灯やLEDは、 50Hz帯と60Hz帯で、明滅する速度は違うけれど、それぞれ1/60秒、1/50秒で明滅しているので、オートホワイトバランスはその明滅を微妙に感知してしまい、明滅するごとに変化してしまう色をシャッターを押すたびに感知して色を変えてしまう。同じ蛍光灯の下にいても撮るたびに色が変わっちゃうのです。ちなみに、この明滅は肉眼では見えないけど、カメラを動画モードにして、1/250くらいのシャッタースピードで信号機を撮影して見るとこの明滅が見えるます。外に出て撮影して見てください。


僕がやってるセミナーでは時々、撮影用計測器のメーカーセコニックの吉澤さんに来てもらって、分光計測が出来るカラーメーターを使って、色の成分を数値で見て設定したりしてますの。次はそんなお話ですかねぇ。

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