【安物買いの銭失い】消費活動における考え方

コロナの影響もあり、各世帯に10万円/人が支給されますね。
皆さんは、そのお金をどう使いますか?
経済活動/消費活動の活発化を意図した施策なので、おそらく皆さんは何かしらを購入されるかと思います。

では、突然ですが、皆さんは物品やサービスを購入するとき、何を考えますか?

おそらく、費用と自分の有り金を踏まえて購入する方が大半だと思います。
別にそれ自体が悪いわけではありません。有り金以上の費用の買い物はできませんし(リボやローンを使えば別ですが)。
ですが、↓のパターンの思考の方は要注意です。

「こっちの方が安いなぁ…。勿体ないし、安い方にしておこう」

この考え方では、結果的に損することがままあります。
どういった部分で損をするのかは、物品/サービスでやや異なるため、それぞれについて簡単に説明します。

①処分時の費用(物品)

初期費用だけに目がいくと、安価な物品を購入しがちですが、処分時の費用(金銭・人手)を踏まえたトータルコストではトントンになるケースが多いです。

たとえば、安価な家具を購入した場合を考えましょう。
ソファやベッド、テーブル等をブランドもない安価なものを購入した場合、初期費用は当然低くなります。
ただ、引越しや、大幅な模様替えをを機に家具を一新したい際、それらはどうなりますか?
ニトリやIKEA等の大手量販家具メーカーや、楽天等の無名メーカーで購入した場合、間違いなく買い取ってはもらえません。
運が良ければ無料で引き取ってくれる業者はあるかもしれませんが、基本は有料での回収となります。回収の際は、数千円支払い、時間も回収業者に合わせねばなりません(回収までは自宅での保管)。
お金も、手間も、今後の行動の制限も発生し、金銭のみでは測れない損害が発生します。大げさかもしれませんが、割とストレスがたまるはずです。

一方で、高級家具や、ある程度有名なメーカーで購入した場合は、思ったよりも高い金額で買い取ってもらえるケースが多いです(たとえば、僕はソファを8万円程度で購入しましたが、買い取り価格は3~4万円でした)。

家具に限らず、この世の物品ではほぼほぼ上記のようなことが発生します。
マンションや車なども同様ですね。
初期費用が安かろうと、トータルコストがトントンであれば、高価な物品を購入・使用した方が満足度は高くないでしょうか?

②買い替え時の費用(物品)

価格と品質/受けられるサービスは、基本的に比例します。物持ちが良いものや、アフターサービスが良いものを使いたくはありませんか?

これは服で考えてみましょう。
ファストファッションを全身に纏う方。一品一品は安価ですが、品質が悪いために何回も買い足し/買いなおしをしていませんか?結局ワンシーズン着られれば十分という考えなので致しかたありませんが…。やや勿体ない。

一部でも、ハイブランドのものに変えてみるとどうでしょう?
そもそも品質が良いので、数年着てもへこたれない。ちょっと弱ってきたなと思っても、ブランド側のアフターサービスにて修繕やクリーニングを対応してもらえます。
結果、よっぽど流行と異なる/体型に変化がある等の理由がない限りは、ほぼほぼ満足に使い倒せます。
また①との複合技ですが、中古で売却した際の値下がり幅が小さいものを選ぶとなお、トータルコストを抑えられます。

但し、注意いただきたいのが、買い取り価格と初期費用は必ずしも比例しません(需要のあるものが高く買い取られるため)。
現に、買い取り業者から、フェラガモやエンポリオアルマーニなんかは買取価格がぐっと安くなるので、自身で使い倒すのをお勧めされました。
時計なんかもそうですね。ロレックスやパテックフィリップは初期費用よりも高値で買い取られるケースも多いですが、オメガ等やや手に入りやすいブランドですと、ぐっと買取価格が落ち込んだりします。

キャンセル時の費用(サービス)

安価なサービスの場合、サービス内容の変更やキャンセル時に手数料が発生することが多いです。

これは航空券で考えてみましょう。
航空券は、A. 買い方(チャネル)及び、B. 航空会社、C. 旅券の種類の組合せがありますね。

A. 買い方としては、航空会社HPあるいは、格安航空券販売サイトがあります。
航空会社から直接購入する場合、基本はその会社のコールセンターが対応ので、迅速な回答を得ることができます。加えて、先方都合のキャンセル/変更の場合、対応の質が良いです。
一方、後者で購入した場合は、その会社経由での問い合わせとなり、回答が後手後手になります(加えて、直接航空会社への問い合わせも不可)。また、航空会社都合のキャンセルでも、諸々仲介会社での事務手数料が発生します。
※今回のコロナですと、ANA/JALは直接購入した方は無料キャンセルの対応いていましたが、エアトリ等では仲介手数料で数万円とられましたね。

B. 航空会社としては、ANA/JAL等の一般会社あるいは、LCCがあります。
これもキャンセル時の払い戻し金額で大きな差異が出てきます。
今回のコロナの場合でも如実でしたが、ANA/JALはすべての航空券を対象に払い戻しを実施しましたが、LCCは、一部の種類の航空券では払い戻し対応不可(あるいはキャンセル代発生)です。

C. 旅券の種類としては、割引券/FLEXなどなどがあります。
割引されたもの(早割り等)は、予約の変更やマイルを使ったアップグレードが出来ないものがあります。
一方で、FLEX等の高価な旅券であれば、予約の変更やアップグレードにも対応しており、ストレスない旅が出来ます。

不測の事態が確実に起こらないのであれば、安価なサービスを選択するのもアリですが、未来が読みにくい場合は、変更はつきものとしての購入の検討が望ましいですね。

如何でしたでしょうか?
初期費用にばかり目を向けていると、案外損をしていることもあったのではないでしょうか?「処分時の費用」「買い替え時の費用」「キャンセル時の費用」等を踏まえ、皆さんがトータルコストを意識した買い物ができますように。

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