見出し画像

2024/10/1制限天盃龍雑感

こんにちは。かをぽっぽです。
9/29の一滴杯(25名参加)で5-3でしたが準優勝してきました。
使用デッキは天盃龍です。

嬉しかったので今期の天盃を諦めた人やこれから考える人のために私が新制限で考えていたことを簡単に書きます。ただ本当に雑感なのでクオリティは悪しからず。

1.ライゼオルの流行について

ライゼオルは前期時点でかなりの分布を占めていましたが、他デッキの規制を受けて現存するテーマの中では頭ひとつ抜けたテーマになっていることに皆異論はないと思います。
安定感、誘発貫通力、盤面強度、リソース、R4による対応力と、最終盤面が置物以外の魔法罠に対して無効を構えにくいと言うこと以外は目立った弱点が見当たらないテーマです。

天盃でこのテーマに勝とうと思った時、テーマ外カードをほぼ全て誘発にして完全に動きを止めてからキルを取ると言ったプランでは到底太刀打ちできません。(ライゼオル2枚の展開を止めるには基本的に誘発が3枚以上必要になるという点でも単純計算で不利)
仮に最大展開を止められたとしても妥協点にも最終盤面にも立つバグースカが重く、そして何よりデッドネーダー+クロス(ホールスラスター)も天盃ギミックのみではまず超えられません。
よって誘発量は減らしてまくり札を積む必要があるというのは前期時点で多くの人が到達していた結論だと思います。
では誘発を全てまくり札に置き換えれば勝てるのかというとそれにも疑問が残ります。何故ならライゼオルが誘発なしで最大展開した盤面でプラグイン+デッドネーダーを作られた時に回答になれる捲り札が少ないからです。デッドネーダーにチェーンを許す捲り札を使った場合、デッドネーダーが切腹→プラグイン蘇生で容易に躱されて2妨害が残ります。またホールスラスターやクロスの存在から、完全展開を許した時に妨害は前後に散ってしまい捲り札1種での解決がほぼ不可能です。そして魔法罠の妨害とデッドネーダーorバグースカを同時に踏めるような捲り札はほぼ存在しないため、最低限魔法罠サーチを止められる程度の誘発は必要だと考えていました。
幸いライゼオルのテーマで魔法罠に触れるカードはデュオドライブしか存在しないため、デュオドライブを止める誘発+前盤面を触れてデッドネーダー+プラグインで躱せないまくり札というのを理想に採用カードを選択しました。

2.チュンドラの規制について

天盃龍を前期使ってた方々の多くが天盃龍に見切りを付けた理由がこれです。
私は天盃でのチュンドラはサンゲンソウ以上に強いカードだと思っています。
天盃龍というテーマはモンスターを盤面に出す手数がns、開門、幻禄(サンゲンソウ)、チュンドラの4手でした。このうち幻禄とチュンドラが制限カードに依存する手数となったため、この規制により3手以上の出力の再現性が低下しました。
天盃はサーチやリクルート手段が豊富なのでチュンドラに触ること自体は規制後でも比較的簡単です。しかし天盃で最も理不尽に誘発を貫通するカードがチュンドラ始動であり、チュンドラに触るためのカードが誘発を貰うので誘発を完全無視したキルというのも難しくなりました。
また、天盃龍のメインでチューナーになれるカードはチュンドラと幻禄(自己ss)しかおらず、4チューナーの数という点でもダメージを受けています。

纏めるとチュンドラ規制の影響は
・天盃の手数の減少
・誘発完全無視のキルパターンの減少
・チューナー不足
この3つにまとめられると思います。
私の一滴杯の構築ではこのうち後者2つを解決しようとしていました。

3.仮面竜について

チュンドラが誘発をほぼ無視してのキルができるカードだったのですが、そのチュンドラと同様に1枚で誘発をほとんど無視した上でのキルができるカードを探してこちらのカードを試していました。

相手場に攻撃表示の的があれば、自爆特攻からチュンドラ、幻禄の天盃龍(あとデストルドー)を特殊召喚することができます。
当然ダメージステップでの効果なのでうららを貰わずにチュンドラに到達します。
例えば相手場に1501以上の攻撃表示モンスターがいる時、仮面→中→發→仮面とssして鬼動武者やトランセンドを出してから再度自爆特攻で動くと殆どの誘発をケアした後攻ワンキルが可能です(展開ルートは簡単なので省略します。)
同条件においてチュンドラスタートの場合は展開ルートによって貰うものは変わりますが墓穴やうらら、ヴェーラーなどでワンキルが止められてしまいます。つまり限定的な条件下においては仮面竜1枚でのワンキルはチュンドラ1枚でのワンキルルート以上に理不尽に相手ライフを取り切ることが可能です。

では仮面竜プランの弱いところはなんなのか、それは自爆特攻が通らない状況では殆ど0点のカードになるところです。
守備表示で並べられたり、更地や1400未満のモンスターしか並べられていない状況では仮面竜は所詮昭和のカードです。そして環境トップのライゼオルはエクシーズを並べるテーマなので全てのモンスターを守備表示で出すだけで仮面竜ケアが成立します。事実一滴杯ではプランバレした相手にはこれを徹底されたため仮面竜を一生サイドデッキから取り出せませんでした。

このようにプラン単位でケアされると何もできなくなる仮面竜ですが、仮面龍ケアは別にやられて嫌な行動とは限りません。何故なら仮面竜の自爆特攻が通らない状況というのは、チュンドラが發を絡めずに戦闘破壊されない状況=白リクルートから入れる状況とも言えるからです。

仮面竜があらゆる誘発をケアできる1501以上の打点が相手場に存在する時、チュンドラ単騎或いは幻禄単騎スタートでのキルパターンではうらら、わらし、墓穴などケアができません。しかしこれらのモンスターが守備表示で並ぶのであればチュンドラ単騎(幻禄単騎)のスタートに打てる誘発や妨害は非常に少なくなり、1枚貫通やモンスター誘発のシャットアウトが可能になります(幻禄始動はうららケア不可)

つまり仮面竜ケアして守備表示でモンスターを並べればチュンドラ(幻禄)でのキルが止まりにくくなり、チュンドラケアすれば仮面竜でのキルをケアできなくなります。
つまり仮面竜というカードとチュンドラ(幻禄)を同時にケアすることはできません。対戦相手には一生悩み続けていてほしいものですね。

4.ファドラ、幻禄の採用枚数について

チュンドラの枚数が減り、チューナーが足りなくなったことへの一つの回答がこの2枚のカードの採用枚数の増量です。
幻禄はサーチすることで4チューナーとしてssする能力があります。チュンドラの減量に伴いチューナーの数が絶望的に足りていないため、デッキ内の幻禄が素引きなどで枯渇しないように枚数を増やしました。
また幻禄はうららこそ貰いますがそれ以外の誘発は概ね喰らわずに単体でチュンドラになれるカードであり、チュンドラのかさ増しという意味で素引きでも非常に重要で枚数を3にするところから構築を始めていいぐらいのカードだと思っています。
ファドラについて、ファドラは相手の除去を貰って墓地に行ったチュンドラを使いまわせるという点で実質的にチュンドラの枚数を増やせるカードです。また障壁の流行から採用しているジーランティス咎姫ギミックもファドラ+ss炎ドラゴンで成立させられるためファドラの素引きに価値を感じており、枚数を増やしています。2でもデッキを回せるとは思いますが1枚ではチュンドラが1度止められた後の息切れが酷くなるのでもう無理が出ると思ってます。

5.テーマ外カードの選択について

ライゼオルを見た時に有効になる誘発は非常に少ないです。展開そのものを抑制できるドロー系誘発3種8枚を投入するところから始めました。その上でバグースカの回答にもなれる無限泡影、ゴードンやデュオドライブ、アイス初動に当てられるうららを積んでそれ以外はバグースカやデッドネーダーを返せる一滴とアルテミットスレイにしました。
加えてチュンドラ分の手数減少から無限泡影が以前より重くなっているのでついでにそれをケアできる羽根をメインに送りました。リブートや大嵐までなら採用検討してもいいかもしれないと思ってます。

6.櫃ブラスターについて

これは採用していないプランですが、黄金櫃×2とブラスター×1〜2ぐらい採用することでチュンドラアクセス率を高めるというプランも普通に強いと思っています。
手数としての実質的なチュンドラ採用枚数が以前とほぼ変わらなくなり、うららこそ貰いますが召喚権消費がなく幻禄よりも負荷が低いのは魅力です。
欠点としてブラスターの素引き時にブラスター、櫃ともにバリューが著しく落ちてしまうことが挙げられます。
ブラスターの手札効果も悪くはないのですが、デッドネーダーに耐性で耐えられてしまうことから2枚消費に値する仕事をしにくいです。
ただ私はためしてないので、実際積んでみたら強いかもしれません。ブラスター素引きが仮面竜ケアより嫌だったから積みませんでした。

7.csに突撃した感想

最後にチュンドラ1枚構築で7/28〜29のcsに出てみた感想ですが、天盃龍というデッキにはまだまだ理不尽に勝つ性能が残っています。
チュンドラ素引きによる貫通力は低下していますが前述の通りチュンドラへのアクセス手段はいまだに豊富です。
誘発投げて一滴打って勝ち!ってゲームは現在の枚数でも普通に行えます。
ただし間違いなく弱体化はしていて、チュンドラ1枚の誘発ケアワンキルや、パイドラに無効をもらった後の貫通ということはかなり難しくなっています。
ライゼオル対面がどうにかなれば今期はやっていけると思うので、構築工夫すれば勝ち越すぐらいはできそうです。(なんだかんだ2日連続トナメ行くぐらいはできます)
総評としてですが、使用者がいきなり分布1になるほど寂れたテーマではないと思います。チュンドラ1枚でのやりくりや幻禄の切り方など前期より考えることが増えて使うのが楽しくなりました。まだまだ擦りましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?