クラフトマンシップ
これを見て、「今更かよ、、、」と思った方もいることだろう。
私も一消費者としてお店でコイツを見るたび同様の感想を持つ。
しかし販売員として、やはり既存の概念の洋服も違った角度で提案するのも大事なのではないだろうか。と、普段なら絶対仕入れないこの"Active Jacket"を仕入れた。
実際のところ、"今更''気分なのだ。
Carharttはもはや古着屋では定番のブランドであり、アメリカを代表するワークブランドだ。
世間のイメージではやはりその粗野感のあるダック生地から「ストリート」や「スケート」の印象が強く、我々のような小綺麗な洋服を嗜む人たちとはある種相反する世界の洋服のイメージが強い。
実は今こんな洋服屋をやっている私でも7年ほど前、実際に着用していた。
なぜかといえば当時"誰も着てなかった"からだ。
今でこそ90年代スタイルが主流の昨今、確実に市民権を得ている洋服なのだが、当時はちょうどビッグシルエット時代への転換期。
「ダサいアイテム」として古着屋でも叩き売りされていた。
だが時は流れ2022年。
今のファッションの概念で取り入れてみたら面白いのではないか。あくまでkawl.らしく。
インナーは白シャツのバンドカラー。
あくまで綺麗なスタイルへのハズしとしてスタイリング。
このジャケットの場合、存在感がとても前面に出るため、さり気ないキレイさを出すのがポイントかと思う。
パンツはkawl.といえばトラウザーズ。
EEL PRODUCTSの少年パンツをチョイス。
靴は正攻法ならVansあたりが良いだろう。
私はあえての革靴を選んだ。
実際のところ、とても暖かい。
パキパキのダックは風など一切通さない。
ライニングにはフリースと袖裏にはキルティングが張られているので保温力も最強だ。
MADE IN THE USA。
アメリカの古き良きクラフトマンシップを感じるタグ。
現代において本国アメリカで"made in USA"を貫く企業は年々減っている。
余談だが、10年後には確実に「アメリカ製の製品」が、再び価値になるだろうと確信している。
本日の福島市は4℃。
寒空の中の一服も全く寒さを感じない。
こんな感じで、ありふれた洋服も視点を変えるとそれはその人の価値になる。
SNSやインフルエンサーが生み出す時代の価値も大事だが、自らが生み出す価値はかけがえのないものになってくれるだろう。
鈴木
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