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気温の変化とアンセルム

2月は暇だ。
我々業界でいうところの”閑散期”。

ところがここ数年、事情が変わってきているように感じる。

まず1つとして気温の変化だ。
今年が良い例なのだが、気温が下がらない。
全くといっていいほど寒くない。

その影響もあって本来12月に売れるはずの冬物の消化が
著しく鈍いのだ。

2つ目として、セール時期のタイミングだ。
なぜかアパレル業界では「年末年始」を皮切りに
セールを打ち出すケースが一般的だ。

それこそ昔の気温感でいえば、正しいのだろうが
ここ数年の気温では正直なところ
「寒くなってないのに、冬物をセールで売る」状況が続いている。
これには正直戸惑いを感じている。

年末年始に各社躍起になってセールを仕掛けるものだから
2月が閑散期なんて呼ばれる。
そりゃぁそうだろう。
1月にみんなお金を使うように打ち出しているのは
他でもない僕らだ。

これについては私個人がどうこうできる問題では無いのだが
ある種世の中の定説を無視する
マイノリティなマインドが重要なのかも知れない。
そんな勇気があれば、の話だが、、、
できるかな、、、できないな、、、多分。


しかしながら、今年の2月は順調である。

早めに切り替えた「春物」の打ち出したのが
功を奏したのもあるが

Ancellmの人気が衰えることを知らない。
一部ご紹介しよう。


Ancellm / AGING PAINTER PANTS
¥38,500(intax)

圧倒的な加工感。

実は私は昔から、加工物が苦手だ。

特にファッションブランドが打ち出す加工は
なんだか「してやったり」な感じを受けるし
それに飛びつく消費者も好きじゃ無かった。

ところがAncellmの加工はどうだ。
もはや「してやったり」の範疇では無いのだ。
私は生産現場のことはよくわからないが
職人泣かせなことくらいなんとなくわかる。

ましてやファッションアイテム。
本来加工やダメージなんてのは、”ほどほど”が良いに決まってる。
それを飛び越えて物を作るのがAncellmであり
それが魅力となって私たちの心を打つのだ。


Ancellm
RAYON CHECK SHIRTS
¥38,500intax
CREAM


MINT

毎年欠かさずセレクトする
Ancellmのオリジナルのレーヨンチェック。

今シーズンはグッと裏切ってきました。
昨シーズンの”オンブレチェック”とは全くの正反対
”グラフチェック”のシャツです。

まぁ私的にはツボ。
一般の層というよりは、業界人や、美容師、クリエイターさんといった
ある種意識の高い層にハマりそうな雰囲気。

柄やダメージのバランスも最高ですし、
着た際のバランスも秀逸。

シャツでいながら、いろんな捉え方ができる
不思議な洋服だ。



同じ生地のスラックスも良い。

どこかアンニュイな雰囲気なので
ハードさを感じる洋服と
敢えてコーディネートしたい。


さて、如何だっただろうか。

前衛的なデザインながらも
着用する際の納得感も感じられる
洋服たち。

一度でいいから袖を通していただければ
きっと良さをわかって頂けるはずだ。


それではまた!

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