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「日比谷ノンフィクションIX」2022年5月15日

・2022年5月15日。日比谷野外大音楽堂でBase Ball Bearの日比谷ノンフィクションIXが開催された。今回は感想を語っていこうとおもう(ネタバレあり)。


・15時。会場に到着。物販の列に並んだ。30分くらい待ったと思う。僕自身3年ぶりのライブなのでとっても楽しみである。

・16時開場。チケットはギリギリになって取ったので、席は後ろの方である。天気は曇り。ここ数日雨が続いていたのだが奇跡的に今日は雨がやんでいた。ライブには最適の気候だ。


・17時。メンバーがステージに登場してくる。1曲目は"BREEEEZE GIRL"だ。「いま涼風ガール 夏いね」。涼やかな天気に最適の爽やかな曲だった。2曲目は"いまは僕の目を見て"。スリーピースになってからの曲だが、すっかりベボベの代表曲として定着している。

・MC。小出さんが「雨降らないなぁ」と。今回で10回目の日比谷ノンフィクションだが、雨が降ったことは一度もないそうだ。

・3曲目は"そんなに好きじゃなかった"。意外な選曲だなと思った。個人的にとっても好きな曲なので嬉しかった。4ピース時代の曲だが、3ピースでも物足りなさを全く感じないのがすごい。

・4曲目。"文化祭の夜"。またもや意外である。ギターがファンクな音色でとってもカッコ良かった。

・5曲目は"(LIKE A)TRANSFER GIRL"。初めてライブ版を聴いた。続く6曲目は"Transfer Girl"。前回聴いたときは関根さんのチャップマン・スティック版だったが、今回は純粋なスリーピース版である。タイトルの通り、5曲目との関連曲である。(LIKE A)〜は大人の世界、Transfer girlは学生時代の世界観。

・MC。満席状態でのライブが3年ぶりということで小出さんはとっても感慨深くなっちゃったらしい。感慨がライブに追いつかないせいで、ちょこちょこミスってるとのこと。笑った。次の曲はイントロが難しいらしく、なかなか入らなかった。「もうちょっと喋ろうよ〜」とか言ってて面白かった。

・7曲目はCross Words。C3からの曲である。繊細な優し〜いタッチの曲だ。8曲目は"_Touch"。最新アルバム「DIARY KEY」からの曲だ。個人的にDIARY KEYの中で一番好きな曲だったので演ってくれてとても嬉しかった。「泣いちゃいそうさ 肩に手触れて やっと 時間を知る」という歌詞の通り、このあと僕の涙腺は緩み始める。

・9曲目。"SIMAITAI"。日比谷ノンフィクションでは2013年の"III"以来ということもあり、会場は大盛りあがりである。僕も「お、盛り上がる系のきたな!」って思ってた。思ってたんだけど…気づいたら泣いていた。

・これは先述の日比谷ノンフィクションIIIのDVD映像である。この映像はけっこう好きで何度もDVDを見ていた。だけど、これは4ピース時代のものである。今は3ピースだし、こんな迫力あるSIMAITAIは見れないんだろうなと思っていた。

・しかし今回のSIMAITAI、これに匹敵するレベルだった。それどころか、これを超えてきたのだ。曲の良さは言うまでもないが、2人分のギターを弾いているのにも関わらず安定感抜群の小出さんのギターと変わらない歌声、明らかに上手いリズム隊と盛り上がった会場。あの動画のSIMAITAIを超えるものがそこにあった。4人から3人になったという負の部分を埋め合わせるどころか、4人時代を上回ってきた。ああ、3人でも進化し続けてるんだなと思って涙が出てきた。Base Ball Bearさん、本当にすごいよ…。

・10曲目は"初恋"。3年前のライブでも聴いたが、この曲も本当に4人時代と遜色ない安定感なのだ。「もともとスリーピースの曲」と言われても全く疑わないほど、音の足りなさなんか全く感じなかった。またも涙腺が崩壊してしまった。本来はウェイウェイ盛り上がるパートだろうが、シクシク泣いてしまった。


・MC。Base Ball Bearにとって日比谷ノンフィクションは、祭りのようなものだそうで、好きなことをやるのがこの日比谷ノンフィクションだという。そこでコラボ曲をやりたいということで、ゲストが出てくるらしい。

・ゲストはなんと花澤香菜さん…!!急にアニメイベントみたいな雰囲気に。花澤さんがウェーブをやりたいということで、舞台を端から端へ駆け抜けてウェーブを起こしていた。「すごい!きれい!」とか言ってておもしろかった。Base Ball Bearとは2013年の"恋する感覚"で共演している。というわけで11曲目は恋する感覚。まさか生で見れるとは…。きゅるり。さすが声優さん、声が透き通ってて綺麗。


・次のゲストはラッパーのValkneeさん。12曲目はDIARY KEYから"生活Prism"。小出さんとValkneeさんが一緒にラップする曲だ。楽しそうだねえ。


・次のゲストは呂布さん。またもラッパーの方である。Base Ball Bearとは"ido"など2010年頃から親密にコラボしてる。関根さんがベースをチャップマン・スティックに持ち替えて13曲目は"歌ってるんだBaby"。これもまさかやるとはって感じでびっくりした。高校の時、夜の帰り道一人になるとよく聴いていた。個人的にいわゆる「エモい」ポジションの曲なのだが、今日もちょうど夕方から夜に変わる絶妙なタイミングで聴けてエモかった。

・14曲目はクチビル・ディテクティヴ。同じく呂布さんとのコラボ曲だが、もうひとり元チャットモンチーの福岡晃子さんが加わり、Base Ball Bear・呂布・福岡晃子という構成で歌う曲なのだ。しかし今日は福岡晃子さんが仕事が入っていてこれないらしい。小出さん曰く「代役としてあっこ(福岡晃子)の友達、なんかネットの友達?チャットの友達の人を呼んだんだよね。チャットの友達?チャットトモダチみたいな?」

・ここで登場したのがチャット友達…じゃなくて、元チャットモンチーの橋本絵莉子さんだ。会場は騒然である。僕もびっくりした。「シャングリラの人だ!」って感じの認識しか無いのが申し訳ないが、とにかく驚いた。

・そんなわけでクチビル・ディテクティヴはBase Ball Bear・呂布・橋本絵莉子という前代未聞の構成で歌われた。最高だった。

・ゲストコーナーが終わり、MC。小出さんは10年前くらいまでは、自分のおかげでBase Ball Bearが成り立っているという自負があったそう。だが最近は自分はあくまでBase Ball Bearのメンバーの一人であり、パーツの一部のような感覚にかわったという。メンバーやスタッフ、観客へ感謝を述べていた。

・その流れから始まったのが15曲目、"Tabibito In The Dark"。最高だ…。人生一度でいいから生で聴いてみたかった曲だ。もう本当にすごい。LIVE音源の5倍くらいの迫力だ。特に堀之内さんのドラム。圧倒的だった。


・15曲目。最後の曲は"レモンスカッシュ感覚"。これもびっくりな選曲だった。本当に「生で聞ければいいな」くらいの、夢くらいのレベルで願っていた曲が続々出てきて最高だった。


・アンコール。MC。結成20周年ということで、メンバーとかスタッフともよく話し合って、ある決断をしました…。大変申し上げにくいんですけど…。と小出さん。ベボベに限ってないとは思うが、ちょっと嫌な予感がしてドキドキした。

・垂れ幕がでてきた。「Base Ball Bear!3回目の武道館決定です!!!」と。まじすか!!!!!全開の武道館から10年ぶりの3回目だ。何だ今日、夢のようなことが次々に起こるすごいライブだった。しかも「写真撮っていいから、#ベボベ武道館でツイートしてね!」と。そんな事言うのか、小出さん。いいのか撮って。バッチリ20枚くらい撮らせてもらった。


・「そのままスマホのライトのやつやろうよ!」と小出さん……。そういうの嫌とか言いそうだと思ってたよ小出さん……笑

・そしてアンコール1曲目は"Stairway Generation"。言わずとしれた有名曲である。「あがるしかないようだ Stairway」の歌詞は、まさしく今のベボベを言い表している。4ピース時代を超える3ピース、神のようなセットリストに豪華すぎるゲストたち。そして武道館。20周年イヤーのBase Ball Bearさん。これからも進化は止まらないという宣言のようで嬉しかった。

・最後の曲は"PERFECT BLUE"。クライマックスにピッタリな曲だ。1番のサビの「凛とした青い空にとけて」という部分、「とけて」の「と」の音がhi Aなのだが、スコーンと突き抜けるようにしっかり出ていてちょっとウルっときた。最近の映像を見ると高音がつらそうだったり、出切ってなかったりすることがあったのでちょっと心配だったが、日比谷ノンフィクションIV(2015年)のときよりもしっかり出ていてびっくりしたし嬉しかった。

・そういうわけであっという間に日比谷ノンフィクションIXは終了してしまった。


・そして、今僕は日記を書き終えた。このあと早速武道館のチケットを申込むつもりだ。楽しみだな〜。

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