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ガイガン、起動! ~スタンダードのガイガン論~

 ご無沙汰しております。完全初心者をミシックを目指す企画は、趣味の延長ではじめたんですが、ちょっと「個人的に絶対許せないこと」があったりしてのモチベーションの低下で義務になっちゃったんで更新を終わりにしました。趣味は義務になったらやめる、というのが私の主義です。もしも楽しみにしてくれていた方がいましたら申し訳ないです。ちなみに、あの企画参加者は2人ほどミシックに至っています。

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 さておき、今回は「ガイガン」ことジャイルーダについてだいぶ研究したんですが、どうにも世間一般に広まっているリストがまるで私の結論と違うので、私が間違っているのか、それとも、世間の研究がまだ足りないのかの確認と、文章として出力することでの自分の中での整理を目的に、スタンダードのガイガンに関する記事を書こうと思います。スタンダードは今後、「ガイガン」「アンチガイガン」「フェアデッキ」でメタが回ると思います。それだけの強さがガイガンにはあります。スタンダードであっても、です。モダン以下は知りません。レガシー? 禁止になるんじゃないですかね。ガイガンかライオンアイダイアモンドが。

 本記事の内容は以下です。

■無料部分:ガイガンを使いたい人向けの、ガイガンのデッキリストと使い方の話
■有料(100円)部分:ガイガンを倒すための方法の記載されたテキストデータのURL

 有料部分がちょっと特殊です。手持ちのサーバーにテキストデータをUPしてあり、それをDLするためのURLのみが記載されています。何故この記事の中で書かないかについてですが、これは、本記事が私が一方的に「これが絶対に正しいんだ」と書いて伝えるものではなく、「私はこう思ってるんだけどどう思う?」ということがしたいためのものです。私は「Twitterのアカウント」があるのですが、そのTwitterアカウントのトップにしばらく掲示しておく、この記事の紹介に、リプライをください。リプライをいただけましたら、その方にDMで、100円部分のURLをお送りします。リプライは「参考になりました!」か「参考になりませんでしたor間違っていると思います。何故なら~~」という内容でお願いします。間違っていると思うがそれを言語化できない人、手っ取り早く倒す方法が見たい人、物を書く猿に餌をやりたい人は、100円での購入をお願いします。

 ということではじめていきます。ガイガァァァアン! 起動!

 まず、私が考えるガイガンの理想に近いデッキリストがこれです。

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相棒
1 深海の破滅、ジャイルーダ (IKO) 221

デッキ
3 深海の破滅、ジャイルーダ (IKO) 221
4 深海住まいのタッサ (THB) 71
4 灯の分身 (WAR) 68
4 楽園のドルイド (WAR) 171
4 狼柳の安息所 (THB) 205
4 成長のらせん (RNA) 178
3 集めるもの、ウモーリ (IKO) 231
4 夢さらい (THB) 214
3 光明の繁殖蛾 (IKO) 21
2 巨大猿、コグラ (IKO) 162
4 森 (M19) 277
3 島 (M19) 266
2 平地 (XLN) 262
4 神聖なる泉 (RNA) 251
4 寺院の庭 (GRN) 258
4 繁殖池 (RNA) 246
4 寓話の小道 (ELD) 244

サイドボード
1 深海の破滅、ジャイルーダ (IKO) 221

※参照性を向上するために並び替えましたが、MTGAのインポートリストになっている気がします。

■必須パーツ:マナブースト
4 狼柳の安息所
4 楽園のドルイド
4 成長のらせん
3 ???

 このデッキの動きは、2ターン目・3ターン目に確実にマナブーストを行い、4ターン目に相棒のガイガンを着地させることにあります。特に2ターン目のマナブーストは重要であり、「狼柳の安息所」「成長のらせん」「楽園のドルイド」のフル投入は必須です。さらに、3ターン目までに2枚のマナブーストを引くべく、もう3枚追加のマナブーストが必要になります。

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 ここで世間一般のガイガンで使用されているのが「移動経路」ですが、私のリストでは「集めるもの、ウモーリ」が使用されています。これは、4/4/5という攻守共に優れたスタッツであり、出したターンに攻めに来ているクリーチャーをブロックできる点での採用です。ガイガンの起動は最速で4ターン目です。つまり、先手を取って4キル、ないし、4ターン目までにライフを削って5ターン目に火力等で強引に押し切る、という形をされてしまえば、手も足も出ないわけです。一般的なガイガンは3ターン目まで無抵抗。無抵抗な相手ならば4キルできることは、アグロを使うみなさんは理解されているはずですしかし、ガイガン側がそれに対抗するカードを入れてしまえば、その分ガイガンの起動が1ターンが遅れるため、結果的にあまり意味がありません。そこで、マナブーストと場の牽制ができる「ウモーリ」は、このデッキに最も噛み合ったマナブーストなのです。

■必須パーツ:ガイガンとコピー
3 深海の破滅、ジャイルーダ
4 灯の分身
4 深海住まいのタッサ

 ガイガンでめくりたいのはもちろん「灯の分身」と「深海住まいのタッサ」です。これは言うまでもないでしょう。そして、はずれを減らすために追加のガイガンも勿論必須です。ここで世間一般と乖離しているのは、「魅力的な王子」の不採用です。

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 当初、ガイガンが公開された時、このカードは「10回以上チェインさせてライブラリーアウトさせるカード」という評価でした。そこでブリンク要員として白羽の矢が立ったのが「魅力的な王子」です。ところが、しばらくデッキを研究するうちに、この概念が間違いであり、「魅力的な王子」はそもそも不必要なカードであると気付きました。

 理由は、まずチェインからのライブラリーアウトが現実的でないこと。スタンダードのガイガンは、チェインさせてのライブラリーアウトや、「タッサの信託者」で勝利するカードではなく、単純に確実に4ターン目に6/6を出しつつ、追加のデカブツをマナコストを踏み倒して出すカードなのです。「魅力的な王子」は、その過程で挟んでも、2/2が追加で場に残るだけです。

そして2つ目の理由が、このブリンクで戻るのがターン終了時であること。つまり、1枚目の「魅力的な王子」はチェインに貢献しますが、2回目の王子は貢献しません。それどころか、「深海住まいのタッサ」と重ねて退いた時にも、(※間に「灯の分身」を挟んでいなければ)チェインしないのです。
 さらに無視できない理由がもう1つ。それは、同型戦において、相手にガイガンを先出しされた時に、お祈りする気が少しだけ高まることです。ガイガン同型はまさに虚無のマッチです。基本的に先出しがライブラリーアウトで勝つのですが、わりと無視できない程度の確率でチェインが止まり、後出しがライブラリーアウトで逆勝利します。この時、「魅力的な王子」がこちらのデッキに「居ない」ことで、相手のチェインが止まる可能性が高まります。

 これらが私が「魅力的な王子」を採用しない理由であり、これに関して私は間違いないだろうという確信があります。にも関わらず、世間一般のガイガンで「魅力的な王子」が当然のものとして採用されていることが、この記事を書くに至った最大の理由です。正しいならば確信が欲しいし、また、それによって大勢がより強い形に気付いてもらえればうれしい。間違っているならそれを指摘して欲しい。Twitterでのリプライお待ちしております。

■追加のカード選択
3 光明の繁殖蛾
4 夢さらい
2 巨大猿、コグラ

これらが私が選択した追加カードです。

「モスラ」こと「光明の繁殖蛾」は、フル展開の返しの「空の粉砕」「ケイヤの怒り」のケアです。スタンダードにはレガシーの「龍王コラガン」に相当するカードが存在しないため、ずらっと怪獣大進撃が決まっても、その場でライフは0になりません。そのため、モスラの採用されていないタイプのガイガンは、返しの全体除去という簡単な対処手段が残されてしまうのです。また、モスラが居る場では、ガイガンを追加で出した時のレジェンド対消滅が発生する回数が増えるため、ライブラリーアウトを狙うことが現実的になります。

「夢さらい」と「キングコング」こと「巨大猿、コグラ」は、4ターン目まで押してきたアグロを止めるに最適なカードです。そして、これらはガイガンと同じ6マナなので、対コントロール戦でガイガンが打ち消されても、続けてこれらのカードを単純な脅威として展開できるのです。そもそも、4ターン目に降臨する「夢さらい」って、前環境でも概ねその場でグッドゲームでしたよね。

ここで世間一般では「ロクソドンの生命詠み」が採用されているケースがあります。

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 このカードは、確かにアグロ相手に、ガイガンの返しで負けなくしてくれる強さがあります。ですが、それだけです。単体ではまるで仕事をしないこのカードが、単体で強い「夢さらい」と「キングコング」に勝ることはありません。そして、「夢さらい」と「キングコング」も、十分5ターン目の返しのターンを凌がせてくれるだけの性能があります。

 「夢喰い」ももちろん採用されません。

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 このカードはライブラリーアウトからの「タッサの信託者」を狙うものですが、まずその戦略が現実的と言えません。青の信心を2つ持ちますが、それは「夢さらい」と同じです。諜報4は1ドローと同じようなものでしょうが、「夢さらい」はもっとドローします。そもそもこのカード神話レアなのが謎でしかありません。

 なお、この追加スロットにカウンターを搭載した、カウンターガイガンも存在します。「本質の散乱」「物語の終わり」などで、同型の先手ガイガンを防ぐものです。これは実際問題同型では有利でしょう。しかし、その分、その他のフェアデッキへの相性は下がります。よほど世界がガイガンで溢れない限り、カウンターはサイドボードでよいと思います。ガイガンの暴力的強さは、フェアデッキ相手の無双性能の高さなのですから。

 あと、私はこのスロットに「ハイドロイド混生体」も試しました。マナブーストの多いデッキでのハイドロイドの強さは言うまでもなく、そして、半分くらい打ち消されないと書いてあるそれは、対コントロール耐性を高めます。しかし、これもまたフェアデッキへの相性を低下させます。ガイガンをメタったコントロールは80枚でデッキ構築を要求する相棒「ヨーリオン」の強さもあってすぐに流行りそうです。もしもコントロールが増えるようであれば、ハイドロイドを2~3枚仕込むのは悪くないでしょう。

■土地
4 繁殖池
4 神聖なる泉
4 寺院の庭
4 寓話の小道
4 森
2 平地
3 島

ガイガンは4ターン目までマナをフルに使うデッキです。タップインが許されるタイミングは1ターン目しかありません。それは、このデッキにタップインランドの採用が許されないことを示しています。なお、土地の総枚数は26にした方が、「成長のらせん」のマナブーストが確実なものとなります。25か26かは実際難しい問題です。この点もTwitterでのリプライをお待ちしております。

 以上で、ガイガンのデッキ構築論を終了します。以下、ガイガンをどう倒すか、になります。有料部分に関する扱いは冒頭に記した通りです。Twitterにリプライをいただければ、DMで有料部分に記載されているDL用のURLを送ります。よろしくお願いします。

 あと、これはちょっとしたおまけです。こちらとあわせて参照してください。ヨーリオンはいいぞ。

■シングル
2T:19
3T:17
4T:15
5T:13
■ダブル
2T:31
3T:27
4T:24
5T:22
■連続セットランド
1T:22
2T;31
3T:36
4T:39

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