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大和証券Mリーグ2019 ドリパイ魂の4半荘(前編)

みなさんこんにちは。

今回はMリーグのお話。

昨年のMリーグ王者、赤坂ドリブンズ
しかしその道のりは決して平坦ではなく、ファイナルステージへの進出はレギュラーシーズン最終日にギリギリで勝ち取った権利でした。最後までドリブンズと争い、わずか1トップ分届かず惜しくもファイナル進出を逃したのがUNEXTパイレーツ、おれが応援しているチーム。

2年目を迎えた今年のMリーグ、レギュラーシーズン最終盤となり次のステージ(セミファイナル)への切符を争うことになったのが、一時期は-500ポイントまで成績を落としながらも崖っぷちから力強く這い上がってきたドリブンズと、終始安定した成績を残しながらも勝負所で不運が続きポイントを失ってしまったパイレーツ。奇しくも前年度と同じ2チームの因縁の対決となりました。
お互いレギュラーシーズン残り4半荘となった時点でのポイント状況は、
パイレーツ -171.7pt
ドリブンズ -184.9pt
で、わずか13,200点差。そして対戦スケジュールが
3/3 パイレーツ2半荘、ドリブンズ2半荘(直接対決)
3/6 パイレーツ2半荘
3/9 ドリブンズ2半荘
という激熱展開に。
というわけで今回は3/3の直接対決2半荘を振り返ってみようと思います。

3/3 第1試合
ドリブンズ ソノケン(個人最下位)
フェニックス ゆーみん(個人首位)
アベマズ たかはる(昨年個人首位)
パイレーツ アサピン(個人三連続ラス中)
昨年の優勝に大きく貢献するも今年まさかの個人最下位に沈むソノケン、ラスを引かない麻雀でダブル天鳳位になったアサピン。
しかしこの二人の復活がなければ優勝はないというチームの信頼がはっきり感じられる大一番でのこの選手起用。他2チームもエース投入で、張りつめた緊張感の中ゲームスタート。

東1局
親番のソノケンが2,000オール、4,000オールを決めトップに立つ。
東2局
ソノケンがアサピンから8,000直撃を決める。ソノケントップ独走、アサピン痛恨。この時点でトータルのチーム順位もドリブンズがパイレーツの上へ。
東3局
親番のたかはるにカン8sという苦しい待ちながら18,000のダマテンが入る。すぐさまアサピンの元へ8sがやってくる。既に不要牌として8sを捨てていたため、18,000の大量失点を覚悟するパイレーツファン。しかしアサピンは自らの手役を崩し8sを切らないスーパーファインセーブを見せる。
東4局
自身のトップのため、パイレーツのためにどうしても落とせない、どうしても加点したい親番がまわってくるアサピン。しかし麻雀の神様はこれでもかとパイレーツに、アサピンに試練を与える…

東場終了時
ソノケン 44,300(プラス順位点50,000)
たかはる 36,900(プラス順位点10,000)
ゆーみん 28,500(プラス順位点-10,000)
アサピン -9,700(プラス順位点-30,000)
ドリブンズにとっては最高の、パイレーツにとっては最悪の、大差のトップラスの並び。仮にこのままゲーム終了した場合、ドリブンズが100pt以上の差をパイレーツに突きつけることとなる。

南1局
ここまで失点を最小限にとどめて大事に試合を進めていたゆーみんにチャンス手が入る。しかし親番のトップ目ソノケンにも勝負の12,000のテンパイが入る。しかしソノケンがテンパイをとるために切る5sはゆーみんのアガリ牌。その牌を切ればトップがたかはるに変わる状況、ソノケンの選択は…

これぞソノケン。強すぎる。かっこよすぎる。

そして迎えた南4局。
ソノケン 45,800(プラス順位点50,000)
たかはる 45,400(プラス順位点10,000)
ゆーみん 21,600(プラス順位点-10,000)
アサピン -12,800(プラス順位点-30,000)

アサピンは親番とはいえ逆転は絶望的な状況。ならば出来ることはただ1つ。たかはるをトップにさせてソノケンに与えられる順位点を減らすこと。自身3連続ラスからのハコ下ラスという屈辱を受け入れ、たかはるのテンパイ直後に自らの手牌の中にあった唯一のアタリ牌4pを打ち出したかはる逆転トップでゲーム終了。アサピン、凄すぎる。

第1試合結果
たかはる 46,700(プラス順位点50,000)
ソノケン 40,000(プラス順位点10,000)
ゆーみん 21,600(プラス順位点-10,000)
アサピン -8,300(プラス順位点-30,000)

ドリブンズ -164.9pt
パイレーツ -240,0pt
第1試合の結果、ドリブンズパイレーツに75.1pt差をつけて逆転。残り、お互いに3半荘。


3/3 第2試合
ドリブンズ ソノケン
フェニックス ゆーみん
アベマズ たかはる
パイレーツ こばごー
パイレーツのみ選手をスイッチ。

東3局
絶対にトップが欲しいパイレーツこばごー、ゆーみんから12,000をアガりトップ目に立つ。だがしかし…

南3局

どうしても欲しいトップが遠ざかるゆーみん超大物手が炸裂。しかしこのアガりを親で被ったソノケンがラスとなりゲーム終了。

第2試合結果
ゆーみん 53,700(プラス順位点50,000)
こばごー 24,300(プラス順位点10,000)
たかはる 12,300(プラス順位点-10,000)
ソノケン 9,700(プラス順位点-30,000)

ドリブンズ -215.2pt
パイレーツ -235,7pt
最後の直接対決を終え、ドリブンズパイレーツを20.5pt上回り、運命の残り2半荘へ。

後編に続きます。


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