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【 ドント・ルック・アップ 】 感想vol.070 @イオンシネマ シアタス心斎橋③ 21/12/19

21/米/シネスコ/監督:アダム・マッケイ/脚本:アダム・マッケイ/撮影:リヌス・サンドグレン

Netflix映画が絶好調ではないか。予告篇を観て、これは面白いんじゃないか?という期待感が止められず、劇場へと足を運ぶ。もし加入していたとしたら、何か月分払っていることになるのだろうか?いや、そういうみみっちいことを言っていてはいけない。私は劇場にお金を落としたいのだ。

ストーリーについて。大学で天文学を専攻するディビアスキー。彼女は観測の結果、これまでに知られていなかった彗星を発見する。教授のミンディ博士と仲間たちは喜びに沸きあがったが、軌道を計算していると、半年後には地球に衝突することが分かった。彗星の規模からして、地球上の全ての生命が絶滅させるには十分な大きさである。すぐさまこの危険性をNASAに連絡すると、NASA側もこれを確認。ミンディ博士とディビアスキーは、オグソループ博士と共にホワイトハウスへと向かい、調査結果を報告するも、全くもって取り合ってくれない。このままではいけない。先ずは民衆にこの危機を訴えねばならないと、朝のニュース番組のトークコーナーに出演することになる二人。しかし、番組の進行役からはこの重大な事実を軽々しく扱われてしまう。これに激昂したディビアスキーは平静を失い喚き散らすと、ネット上で拡散され、笑い者にされてしまう。ミンディ博士といえば、そのルックスが幸いしてか、セクシーな天文学者としてメディアの寵児に成りあがる。彗星衝突のニュースはその後も取り上げられることがなくなってしまったが、確実に地球へと迫ってきている。しかし、政権を揺るがすスキャンダルが発覚してしまい、政府は急転直下の方向転換をして、彗星の脅威を主張しだす。宇宙空間で核兵器によって迎撃し、軌道を変えるという計画を発表して世論を味方につける。こうして人類滅亡の危機は回避されたのかと思いきや、政府への有力資金提供者であるハイテク企業の男が、彗星の中には莫大な金額になるレアアースが含まれているということを突き止めたことにより、突然、計画は中止されてしまう。惑星の破壊を求める者、レアアースの採掘により豊かになると主張する者、そもそも彗星など存在しないと考える者。世界の認識は依然としてずれたまま平行線を辿っていた。だが、空を見上げれば、彗星がそこまで迫っていたのは事実であった。採掘権を与えられなかった国が、独自に彗星破壊の計画を進めるも、打ち上げが失敗に終わってしまう。人類存続のために残された道はレアアースの採掘だけとなったが、彗星に取りつくも上手く機械が作動せず、こちらも失敗に終わる。もう、衝突からは逃れる術はなくなってしまったのだ。最期の時、人々は何を思うのだろうか。

ここまで丁寧にストーリーを書く必要もない気がするが、要約が難しかったのでご勘弁願いたい。基本的には未来のことよりも、目先の利益にばかりに飛びつく人々の滑稽さを描いたコメディということになるのだろうか。確かにバカばっかだなぁと笑えたりもするのだが、そこまで無関心になりきれるだろうかと懐疑的にも思える。まあ、この辺のノリがアメリカなのだろう。

ニュース番組のホステス役でケイト・ブランシェットが出演していたのだが、初めは気付かなかった。あれ?こんな顔だっけ?となってしまった。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の頃は、この世で一番の美人なんじゃないかとさえ思っていた。まあ、変わらずに魅力的ではあるけれど。

ディカプリオとジェニファー・ローレンスは安定していて好感が持てる。夜空でも見上げてみましょうか。

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