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賢い父の選択、20歳娘に贈る正しい投資心得 【投資とは?編1】

投資で成功するための絶対ルール

投資で成功する為の絶対ルールがいくつかあります。これはどんなときでも必ず守ってください。

1.自分を特別だと思わない
最も重要なルールの1つは、自分自身を特別な才能を持っていると自負しないことです。投資がちょっと上手くいくとすぐに「自分には投資の才能がある!」「目利きの能力がある!」と思ってしまいますが、決して自分はそんな大した能力は無い、ごくごく平凡な人間であると言い聞かせましょう。

確かに、成功した投資家の中には、ウォーレン・バフェットの様に天賦の才能を持っている人たちもいます。

しかしその影で、天賦の才能があると過信して消えていった投資家はこれまで何千万人もいます。

投資の世界では、「自分はバフェットと同じ能力がある」と思うほうが、失敗します。
例えどんなに儲かっても、自分には才能なんて無い。儲かったのはたまたま。ただただシンプルに、ルールを守ってやってるだけだと自分に言い聞かせましょう。

2.早く稼ごうと思わない

次にルールは、「早く稼ごうと思わない」ということです。

投資や株式市場には、瞬時に儲けるという魅力がありますが、それに惑わされて無理な投資をすると、失敗する可能性が高くなってしまいます。

「早く稼ぎたい人」は、スピード狂みたいなものです。
一時快楽を得るかもしれませんが、いつか事故ります。

逆に「ゆっくり稼ごう」と思うことで、投資の安全性が増します。
セーフティドライバーになります。

アメリカの平均成長率は年6.8%であり、投資の天才であるウォーレン・バフェットでも年20%前後の成長率です。
ですから、我々一般人が目指す毎年の成長率は年6%で十分なのです。

結果的にその方早く資産が膨んだりします。
スピード違反に捕まったり、事故ったりしないので。

また「年6%で十分」と思うことで、副次的な効果もあります。
それは”月利15%”とかいう詐欺まがいの投資話に引っかかりにくくなるということです。

「あなたは、全ての手法や投資銘柄を公開しているのに、なぜ、誰もあなたの投資戦略を真似しないのですか?」
「ゆっくり金持ちになりたい人はいないよ」 ー ウォーレン・バフェット

3.借金をしない

借金をして投資をしてはいけません。
借金をするということは、高い利子を払わなければならないということです。
一般ローンで普通の個人が6%以下の低利子で借りることはほぼ不可能です。

我々の期待利回りは6%ですので、6%以上の利子の借金でお金を調達して投資に挑戦すれば、最初からほぼマイナス確定です。

さらに株価が下落してしまった場合には、返済にも投資にも困難が生じ、将来にわたって影響を及ぼし続けます。

「レバレッジを利かす」といった一見カッコいい響きがありますが、そんなリスクを犯さなくても資産を膨らますことはできます。

むしろ借金をした瞬間に不要なリスクがどんどん湧き出てきますので、投資においては決して借金をして行わないようにしましょう。

4.信用取引もしない

信用取引もしてはいけません。
レバナスと言われるレバレッジを効かせたファンドに投資してもいけません。

投資における信用取引とは、証券会社から社外資金を借り入れて、株式などの有価証券を取引することです。

自己資金が少なくても多くの有価証券に投資できるようになりますが、株価が下落した場合には被る損失も通常より大きくなります。

さらに株価の下落が進むと、証拠金不足が発生します。
キャッシュで証拠金を追加するか(「追証」といいます)、本人の意志とは無関係に、含み損状態の株を売却し、強制的に借入金を返済しなければなりません。

こんなものは投機(=博打)以外の何物でもありません。

投資家の中には、調子がいい時にレバレッジを使って利益を上げようと考える人もいます。
レバレッジを使えば、儲けが2倍、3倍になることができますし、売りからも入れるので、売買のチャンスも増えます。

こう思う人が大体大怪我をするパターンです。

たとえ瞬間的に大きな利益が出たとしても、短期投資を何連続も成功し続けるなんてことは不可能であり、最終的にほとんどすべての利益や資産を溶かしてしまうでしょう。

失ったお金は二度と帰ってきません。
ですから、信用取引やレバレッジは絶対使ってはいけません。

「まずは生き残れ儲けるのはそれからだ。」 ー ジョージ・ソロス

5.新たな投資では、絶対に人の言うことを聞かない

投資は必ず自分で判断しましょう。

有名な投資家(例えウォーレン・バフェットであっても)や経済評論家、さらにはSNS上のインフルエンサー等、誰の意見も鵜呑みにしてはいけません。
彼らとあなたでは、投資額も、タイミングも、想定する保有期間も、そしてとれるリスクも全く異なるからです。

彼らの発言は彼らにとっては正解かもしれませんが、あなたにとって正解とは限りません。
また彼らはあなたの資産の増減に一切責任を負ってくれません。

そんな無責任な人の意見に、自分の大切な資産の投資判断を委ねてはいけません。

2020年頃、世界トップ4企業、GAFAの一角としてもてはやされていたFacebookは2021年8月に384ドルの高値をつけましたが、1年後の2022年11月には88ドル(約77%減)まで下がりました。

2020年のタイミングで、Facebookがここまで凋落することを予想できた人は誰もいませんでした。

そんなものです。

将来は誰にもわかりません。自分で判断すれば財産は失っても知見が残りますが、人マネ投資は知見すら残りません。

もう一度いいます。この世界に、将来が分かる人はいません。
大半のプロも予測を外してます。
自分の仕事に影響が出るので、あえて言わないだけです。
よく雑誌などで出ている1年後の目標株価とかの予想は最たる例ですね。
みんな言ってることはバラバラで、酷いときは誰も当たってません。

2〜3年前の投資雑誌を見返すと、いかにプロのコメントがあたらないか、とても良くわかると思います。

自信がないあなたは、とかくプロの意見やアドバイスを聞きたくなるかもしれません。
しかし、プロでも素人のあなたでも、投資成績は実はそれほど変わりません。
こと投資の世界においては「プロのほうが遥かにすごい」なんて妄想なんです。

自分のためにも投資は自分の判断で行いましょう。

6.資産が半分になることがあることを常に認識しておく

投資には様々なリスクがあります。

最近ではコロナショックがいい例ですね。

長期投資をしていると、投資先自体に問題がなくても、疫病、戦争、テロ、金融危機、バブルなど予見できないことが起こるります。歴史をみると起こることの方が当然ですよね。

ライブドアショック、リーマンショック、コロナショックなど数年に1度のペースで、これまで何度もそんな危機がありました。

どんなにディフェンシブな投資手法をとっていても、そういった事象が起こった際は、あなたの資産が半分くらいになるかもしれません。

そうなった時にパニックにならないことです。
それらは一時的であることが大半で、2〜3年したら、大体元の株価以上の水準に戻ってきます。

大切なのは「そういったことが常に起こりうる」と理解し、覚悟しておくことです。

災害はいつくるかは予測できませんが、長期スパンで見れば、必ずいつかは、何度か来ます。南海トラフのイメージが近いでしょうか。

ただそういった災害のあとは、必ず復興します。それを信じて、決してパニックにならないようにして下さい。



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