見出し画像

ヘルシンキのSompasaunaと「路上ととのい」について

この記事はサウナ Advent Calendar 2023 3日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/8995
アップロードがものすごく遅れてしまい、すみません。

今日のお題は以下ふたつ。
・ヘルシンキのSompasaunaに行ってきた話
・ヘルシンキで見かけた「路上ととのい」について
です。


ヘルシンキのSompasaunaに行ってきた話

Sompasaunaへの道~2023年のマイベストサウナ


フィンランドに本社がある会社で仕事してる関係で、2023年5月にヘルシンキに行ってきまして。最終日に飛行機乗る前に少し自由時間が取れたのです。

「ヘルシンキでどっか行くべきサウナありますか?」と何人かにお聞きしたところ
「Sompasauna。24時間やってて無料。フィンランドにしかありえないサウナ。バルト海に飛び込める。」というコメントをいくつか聞きました。

頭の中で「24時間やってて無料?でもまぁバルト海に飛び込めるなら良いかー」と思いつつ WithSecureカスタマーアンバサダー、HTB三浦さんと地下鉄に乗って Sompasauna へ向かったのでした。

結論から言いますけど、今年訪問したサウナでベストはSompasaunaだったのです!

地下鉄 Kalasatama駅を降りてSompasaunaへ向かう道

「バルト海に飛び込める」と聞いたので、なんか森林公園とか海辺の公園あたりにあるサウナなのかなぁと思いつつ地下鉄Kalasatama駅 (ヘルシンキ中心部から15分くらい) を Google mapのアプリ片手に15分ほど歩くと、あたりは工場や倉庫が建築中の建設現場。川崎とか横浜の東京湾近辺、京浜工業地帯な雰囲気が続きます。
「本当にこの辺にサウナなんかあるの?」と不安になりながら建設現場を歩いていくと、

Sompasauna入り口についた

Sompasauna入り口

ありました!Sompasauna!
・なぜキリンの像?
・受付もなにも無いのでマジで無料サウナ
・DONATE TO Sompasauna という看板とともに QRコードがあって、なんか寄付できる
・奥にバルト海と小屋が見える。たぶんサウナ小屋。しかも複数のサウナ小屋
なお、この写真のイメージだと周りは森とか森林公園に見えると思いますが。この  Sompasauna 入り口のすぐ背後は建設現場です。

Sompasauna 入り口右側「落とし物コンテナ」

本当に入場費用無料のサウナなのでした。落とし物コンテナが入り口右側におかれてました。着替えはどうするのかというと、入り口正面左側のところになんとなくハンガーかけたりできるところがあるので

ハンガーかけたりできるところ

ここで着替えます。木造のサウナ小屋が複数設置されてて、サウナのあとにはバルト海へダイブできるようになってます

Sompasaunaでサウナしてきた

木造サウナ小屋その(1) Sompasauna内には複数のサウナ小屋があります

サウナ小屋は本格的なフィンランド仕様。
・薪サウナストーブでセルフロウリュ可能
・サウナ室内部、座った席の足の下にサウナストーブが設置 (フィンランドのサウナではこれが普通。サウナストーブは座ってるところの足の下)
・写真を撮った青いサウナ小屋以外にも、複数のサウナ小屋が設置 (たしか3つぐらいサウナ小屋があったはず)

更にこれで終わらないのが Sompasaunaのすごいところで。
・薪ストーブの薪が足りなくなったら、周りの薪から勝手に持ってきてストーブに足してOK
・薪が足りないときは、自分でその辺においてある材木をナタで叩き割って薪にして下さい
との事。そんなサウナありますか?
そして薪ストーブ + セルフロウリュのサウナは最高だったのですが、これに加えて更に、

サウナのあとにダイブできるバルト海

Sompasaunaで水風呂も外気浴もしてきた

Sompasauna、サウナのあとはバルト海にダイブして外気浴まで可能なのでした。幸い、天候にめぐまれて訪問した5月のこの日は晴れてたので、最高に素晴らしいサウナ水風呂体験ができたのでした!

・フィンランド薪ストーブ+セルフロウリュなコテージ複数
・バルト海に直接ダイブできる!
・バルト海ダイブのあとに開放感あふれる外気浴

このシチュエーションは2023年のマイベスト・オブ・ベストサウナ体験だったのです!

Sompasaunaですっかり満足してきました!

これからヘルシンキ、Sompasaunaへ行く人へTips

・地下鉄Kalasatama駅から徒歩15分ぐらい。Google mapなど地図アプリを片手に、周りの車・交通量に気をつけながら移動してください
・バスタオル・タオルは自分で持っていく必要があります。
・地元の人は全裸でサウナに入ってますが。日本から行く人は水着持って行ったほうが良いんじゃないかと。
・初夏~夏以外は着替え用と外気浴用のポンチョとサンダルも持参する事をオススメします
・シャワー室はありませんが、バルト海があるので汗は流せます。(冬季にどうなるのかは、5月に訪問した私もわかりませんが、、)
・近辺にコンビニや店舗は全くありません。飲み物・ビール・サンドイッチなど軽食は事前に購入してからKalasatama駅へ向かうことをオススメします!

Sompasauna、なぜ無償で24時間ボランティア運営されてるのか

さて、帰国してから「Sompasauna素晴らしかった!でもあそこ、なんで無償かつ24時間ボランティア運用されてるんですか?」と聞いたところ、

「Sompasaunaは、もともと海っぺりに廃棄されてた小屋があったんですけど。近くの人がサウナストーブ設置して、サウナ小屋にしてしまったサウナコテージがはじまりなんですよ。結局その後、ヘルシンキ市も Sompasaunaを認めたそうですが」と教えてもらったのでした。

いかがですか Sompasauna。行ってみたくなりましたか?なお私は Sompasaunaでバルト海ダイブの後、外気浴してたら白鳥が海にぷかぷか浮かんでるのを見かけて、

「あぁ!これ機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙じゃん!そして富野由悠季作品ファンはシン・エヴァの結末に一定の理解を示さなくてはいけないじゃないか!」という事に気がつくのですが、これはまた別の機会に。

ヘルシンキで見かけた「路上ととのい」

あともう1個、ヘルシンキでは kotiharjun sauna という歴史ある公衆サウナに行ってきたんですけど、

kotiharjun sauna のある通り
世界よ、これが「路上ととのい」だ!

サウナから出てきた人たちがビール片手に路上のベンチでバスタオル巻いて休憩してるのは、日本で見かけない素晴らしい風景でした。

「これフィンランドの人たちも ”サウナのあとに外気浴” は体験してるに違いない!と思った2023年でした。

それでは、2023年もそろそろおしまい。
みなさま良いお年を!そして2024年も良いサウナ体験を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?