トマピケティを使って社員を口説いてみた

優秀な社員を採用し、継続して働いてもらうには気持ちだけではダメで、やはり、ここで働くことがトータルで考えて得であると思ってもらう必要があります。

以下は私が優秀な社員を口説くときに話をする内容です。個人情報等の部分や表現を分かりやすくした部分以外はほぼ原文のままです。

<ここから>

一般的には、経済的な面で他社よりも生涯年収が高く、かつ労働時間や休みが適正であれば、それなら誰がどう考えても普通にメリットが大きいですよね。

だから、当社で働くのがどう考えても得なんですよ。うちで働いた方が絶対にいいと思いますよ。

それに年いくと、身体に無理きかなくなりますからねえ。そうなってからでは転職も遅いわけで。

健康でなければフルタイムで働けなくなりますから、元も子もないですよ。若いうちだけです。むちゃくちゃな働き方ができるのは。

だから優先順位として、まずは健康第一、次に資産形成、最後に給与所得ですよね。

私は給与所得つまり役員報酬は起業後18年間さほどとっていないし、上げてないですが、(今の当社の役職者のほうが給与所得は確実にトータルで多くもらってるはずです笑。起業して安定する前の経営者なんて役員報酬とったり取れなかったりですから)、

でも、子供3人いても資産は着実に増やすことができた。

それはトマピケティという学者が証明した、

r>g(資本収益率>経済成長率)

という数式を実践したからなんですよ。

要は資本主義社会では、給与所得が上がるよりも資産の運用で得られる利回りが常に上回るという数式のことで、近年この傾向がさらに加速し、顕著なんです。

平たく言えば、いくら給与所得を上げても、運用しなければ資産は残りませんよ。というのを統計的に明らかにした学者さんです。

まあ、資産が残りませんというのは言い過ぎですが、少なくとも給料が高くても運用をしない人よりも、給料が低くても運用をしている人のほうが将来的な資産はたくさん残るということになります。

それもちょっとやそっとではなく莫大な差がつく。時間という最大の味方によるレバレッジを使って、長期的には複利というえげつない運用益が出るからです。

特に日本では、給与所得からの天引きがえぐいので、お金の運用や節税もしなければ年収が一千万あったって国に半分とられて、いくらも残らないのです。

興味あったら読んでみてください

https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2018/2018_115.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?