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良書というのは…ある

久しぶりにしっかりと時間を取って、Japioに掲載されていた論考群を読んでおります。「知財情報戦略」についての論考でした。

実に重厚でした。一言一句、無駄のない文章を久しぶりに見た思いがします。一念発起して、勉強しております。

1. 良書と文章

私の主観にすぎませんが、手書きで書かれたことがわかる文章を、私は良書と理解している傾向が高いようです。

手書きという作業は、これから書く内容を著者の頭の中で整理し、一字一字を言葉にして紙の上にまとめていく作業ですから、高い集中力を持続させることが求められます。

文章の上に表れている緊張感にこちらがついていけるとき、同じ文章の使いまわしをしている個所と、連載でありながら使いまわしをしていない箇所に出会います。

この時、著者がなぜ表記をためらったのかがわかる文章。これに出会える本はあまりありません。

2. 良書とテーマ

良書が初めから見つかればよいのですが、これは縁のようです。

私が、「小説 徳川家康」に出会ったのは36歳の時でした。私が生まれ育った実家で私が一番長く過ごした部屋にずっと置いてありましたが、素晴らしさに気が付いたのはキンドルで36歳になって出会ってからです。

今日は「IPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略」を読み、何とも言えない思いをいたしておりました。これをもっと早く知っていれば、もっと多くのことができたと思う示唆が実に多く、もったいないことをしたと痛感しています。

ただ、先月の最後まで、作業という作業に忙殺されておりました。その忙殺が去って、ふっと「一日一生」という本が迷い込み、夢中で読みこんで、数日を過ごしました。そこから立ち上がって、あらためて向き合ったからこそ、文章に感動を受けているようにも思います。

どんなテーマであれ、良書は出会うまでに時間がかかる。そういうことのようです。

3. 結語

今回はリンク、被リンクをしていません。調べれば出てくる本です。特許ではない本の方が多いですね(笑)。ただ、書かれていることをどれだけ理解できているか。

本当に今日はためになりました。

こうして一日を過ごしていきたいと思います。


2021年4月1日

川瀬知的財産情報サービス 川瀬健人



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