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今日の1枚 死神(Death)

忌み嫌われるこのカード、でも本当に?

これが今日のテーマ。死は本当に嫌がらなければならないのものだろうか。

マルセイユ版

13という数字であることもそうだけど、マルセイユ版はDEATHの文字すら書かれていない。

暗黒の大地(いわゆる、死後の世界の意)に散乱する手や足に混じって女性の頭部と王冠をのせた男性の頭部が描かれている。男性のモチーフは「戦車」に登場する若き王とされる(女性については男性に比べ象徴的な情報が少なく説も多々存在し、共通の説として「対立物としての象徴」とされる)。

「Wikipedia 死神」より

死神が愚者であること、また戦車の王、謎の女性など、タロットカード全体を通した1つの物語として登場する。その途中に「死」がある。ちなみに前のカードは「12 吊された男」、次のカードは「14 節制」。

途中で死があるということは

何かを終わらせるとか、何かが終わる、みたいな意識の中での「死」を想起させる。それを踏まえてのウエイト・スミス版。

Wikipedia死神

この中にあなたはいますか?
ここに尽きる。踏み倒されたと感じるなら、下に寝転がっている人であり、悲しい気持ちになるなら、その状況を見て気絶する人。たぶん懇願している人のイメージはあまり持たれることはない。もちろん、破壊している印象があれば死神そのものだったりする。

死神の表情があるとすれば

そんなに悲哀の様子はない。そして、対話する場面もあることから、そこから状況は動く可能性も示唆している。背景を見ると、これから夜明けの様子であり、自体はそんなに悪くなるという感じもない。必ず訪れる終わりを表しているとすれば、今直面している状況において、どの立場で、どう終わらせるのかを想像するといい。想像の世界で、話が進む。その進ませる、というのもこのモチーフから読み取ることができる。

象徴としてすぐに不安になったり悲しくなるのではなく、図案を見て、そこから感じさせる何かを深めていくことが大切と教えてくれる。

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