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親子のこと

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親のこと、子供のこと、その関係についての考察や自分の思い出話、などなど家族に関することなら何でも ※映画の感想については含めません
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2020年5月の記事一覧

マラソンて罰じゃなくて

 夫がドラクエウオークにハマって、こまめに歩くようになってから、以前走っていた頃の自分を思い出すようだ。  時々走って、少しずつ取り戻すのも悪くないなと思っている様子。  以前はよくマラソン会場までついていって応援した。10キロやハーフマラソン、はるばる長野県まで出かけてフルマラソンを応援したこともある。  会場で、「ご声援お願いします!」のアナウンスを「どうして五千円が要るの?」と呑気に聞き間違えていた息子も、そのうち感化されて「走りたい」と言い出した。  何のプレッ

世界でたった一人のアナタで、たった一人の私~母の月によせて~

 このご時世で、両親が祖母に会えなくなっている。  なんて、この後つらつら思いを書いていたら、祖母が亡くなってしまった。  ここ数か月、ずいぶん弱っていると聞いていたので、覚悟や動揺は少し前からあった。  母と電話で話している時。  「祖母が何かと忘れる」話をしていた。夫だった祖父を忘れている。母が度々訪ねているのを忘れる。自分がついこの前ケガした事実を忘れる。そのうち自分の名前も忘れてしまった。  「私のこと、お姉さんて呼んだりする」も、母は前から言っていた。時々娘を思い

楽しく生きる意欲って大事だなあ

 昨年から塾に通い始めた息子。その授業の面白さに、「もう学校行かなくて良いじゃん」(ただただ面倒くさいだけ。言い訳を見つけたい息子)と言い出したくらいだ。  塾に行くと、授業だけでなく、自分の勉強も集中力が出てやる気があふれ、おかげでずいぶん勉強が進んだようだ。  しかし。  家ではしない。  学校でもちょこちょこ勉強するみたいだけど、とにかく家ではしない。休みの日だとのんびりするのみ。  つまり休校中の今、めっちゃ困っているのだ。  本人が。  まあ息子の問題だ

最後の「25キロ」はなかった

 高校野球や総体、インターハイなど、スポーツで軒並み今年度はないと発表されている。最後だと今年にかけていた子。将来につなげるために今年はより頑張るんだと思っていた子。  運動部には縁のない息子を持つ親だけど、間近で頑張っている子供を見ている親御さんたちの思いも、想像すると何とも胸が痛む。きっと子供の気持ちが手に取るようにわかるだろうな。 ***  運動が嫌い。歩くの大嫌い。そんな息子が25キロ。  中学入学後まもなく、その行事はある。  バスで25キロ離れた場所で全