愛するということ

 僕の悪いところは山ほどある。嘘をつくところ。嫌になったらすぐ逃げるところ。自分の辛さで自分を保てなくなるところ。自分の考えがぶれぶれなところ。常に考えることができていないところ。
 言葉にするとより何で僕が恋人と付き合えているんだろうと思う。その答えは簡単だった。恋人が僕を救ってくれていたからなんだ。


 今まで僕の悪いところで散々恋人を傷つけてしまった。恋人に「もう私が無理になっちゃった」「この関係はいつか終わるよ」とも言わせてしまっている。

 あなたの事を散々苦しめて苦しめて、自分だけ楽な方へ逃げていって、やっと気づいたんだよ。愛するとは何か。大事な人を守るってどういうことか。あなたに気づくのが遅いとも言われた。もう既にあなたはそれについて分かっていて、一年もの間一人で二人の関係を必死に繋いでくれていた。それを僕は一年間ずっと気づけなかった。気づこうと思っていた。でも気づいてあげられなかった。もっと早く分かっていれば、こんなにあなたを苦しめることもなかったのに。

 でもね僕が気づくのが遅くても、もう手遅れでも、あなたに無理だと言われても、僕はあなたと一緒にいたい。自分の全てをかけてあなたを幸せにしたい。あなたの隣で花束を持ってタキシードでキメ込んでやる。
 あなたが僕にしてくれたように今度は僕が二人の関係を守るよ。あなたはもう十分頑張ってくれたから今度は僕の番だよ。だから安心して、ずっと一緒だよ。

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