「新年を迎えて」改めて「もう三月か」

 昨年と同様に今年も、鶴岡八幡宮へ初詣に行った。恋人と一緒に引いたおみくじには吉と書かれていた。ピンとくる内容は書かれていなかった。
 参拝後、「古神札納め所」を見つけ、ふと昨年買ったお守りがあるのを思い出した。昨年の僕は厄災の年であったため、厄除けのお守りを恋人に勧められて、買っていた。そのおかげもあってこの一年過ごせてこれたのかなと去年の出来事を振り返り、胸が熱くなった。

 その約二週間後、恋人と一緒にピアスを開けた。僕は左耳に、恋人は右耳に。初めてピアスを開けた僕たちは自分たちの体に同じ傷が刻まれた優越感に浸った。あと恋人の色気がまた一段と増した。今も毎日ではないが、ケアを行って、日々育てている様な気持ちだ。

 またその二週間後、家に二匹目の猫を迎えた。まだ三ヶ月の長毛の仔猫に「つなぎ」と名付けた。由来は僕の仕事着がつなぎであることからきているが、今ではニャーニャーと甘え、いつも二人の隙間に入ってきて、二人の仲を繋いでくれているのかなと思い、良い名前を付けたと自負している。つなぎは先住猫ともすぐ打ち解け、家中を走り回り、悪戯もしたりする。手がかかるが、甘える時はこちらの頭が馬鹿になるくらいかわいいので堪らない。

 それから一ヶ月が過ぎた、二月中旬。新たな家への引越しとマイカーの購入を果たした。こんな怒涛の新年のスタートを切った僕たち。今年は何かが違う。そう予感しているのは僕だけか。

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