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2021年ベストミュージック~アルバム編~

ソング編に続きアルバム編。
コロナが始まった2020年を経て、ミュージシャンが曲を作りまくったのか、なんだか今年はリリースが多かった気がする。
筆者は韓国ドラマを観るのと、韓国ドラマのOSTを聴くので忙しかったためあまり日本や世界の音楽界の潮流は追えていなかったが、そんな偏りまくったベスト10がこちら。(とはいえヒゲダンとかオリビアロドリゴとかの大メジャーどころはなんとか押さえてたと思う)
ソング編と同じくランキングは便宜上のもので、全て実質1位です。


⑩GRAPEVINE『新しい果実』

青春時代にどんな音楽が流行ってたか?というのが飲み会の話としてよくあるが、85年生まれの筆者は「SHAZNA世代」そして「GRAPEVINE世代」である。そんなに大ファンというわけでもなかったが、「光について」「スロウ」とかはシングルを買ったりしてたし、当時深夜の音楽番組でMCの矢口真里さんが「グラペビン」と誤読したことに爆笑したのを強烈に覚えている。
さて、そんなGRAPEVINEがその後色んな変貌をとげつつ活動を続けていることは知っていたが、久々に聴いた最新作がえらくカッコよかった。
明らかに2021年モードでもあり、いわゆるGRAPEVINEオールドスタイルな曲もあるが、どちらにせよ田中さんが歌うだけでうちらの世代は興奮してしまうのだ。
乾いた日常に湿気が欲しい時に聴く1枚。


⑨Spice『10』

ダンスホールレゲエシンガーSpiceの1stAlbum。普通にジャンルとしてダンスホールレゲエが大好きなのだが、このアルバムの派手な音使いとコミカルな歌唱に問答無用でアガってしまった。今年、テンション上げたいときはこのSpiceかリンプビズキットだった。
ケツにヒアルロン酸でもいれたくなる1枚。


⑧月ノ美兎『月の兎はヴァーチュアルの夢をみる』

ソング編でも2曲目の「それゆけ!学級委員長」をピックアップした、VTuber月ノ美兎さんの1stAlbum。
とにかく参加メンツが超豪華なのだが、これだけのクセ曲を完璧に歌いこなす月ノ美兎さんのキャパシティと技量にびっくりする1枚。
特にいとうせいこうさんプロデュースの9曲目「NOWを」なんかはそのまんまで笑った。音楽活動を是非続けて欲しい。
ディスクユニオンの袋にいれたい1枚。


⑦NiziU『U』

既発曲が多いので、正直アルバムとしてまとまりや曲順が超いいかと言われると微妙なのだが、要は"ファーストにしてベスト"みたいなことで、とにかく曲の良さに圧倒された。
NiziUちゃんの元気な曲以外も聴いてみたいと思ってたらちゃんとやってくれた「Twinkle Twinkle」「9 colors」なんかが素敵。
死んだ魚の目に光を取り戻すための1枚。


⑥D.A.N.『NO MOON』

ダン!とにかくスタイリッシュでかっこ良すぎる日本のバンドだが、サウンド・ジャケット・タイトル全て含めた世界観が一致していて、没入感が味わえる新作だった。とにかく磨き抜かれた音1音1音が気持ちよくて、今年のベストデザイン賞といえるのではないだろうか。
夜更かしの親友となる1枚。


⑤The Black Skirts『TEAM BABY(Japanese Ver.)』

韓国のシンガーソングライターThe Black Skirtsの日本デビューアルバム。
これがマジで1位なんだよな~!!
アルバム自体は2017年に韓国語でリリースされていたらしい。KARAや少女時代からいまや時は移ろい、韓国語の曲を日本語にして歌われるとちょっと野暮な気がするし、結局元の韓国語バージョンがいい!みたいなことになりがちだが、この日本語バージョンは最高だった。
発音にも違和感がなく、むしろ日本語にしたことで滲み出る無国籍感・声質・楽曲もあいまって大好きなLEO今井さんのインディーズ時代を思わせた。隣国から現れたCITY FOLKの後継者。
冬が少しだけ好きになるかもしれない1枚。


④aespa『Savage』

さいっこ~!1位!!
ソング編でも2位に入れた「Savege」を含むaespaちゃんのミニアルバム。とにかく変な曲ばっかで脳を揺さぶられるが、まあ冷静に聴くと普通に歌が超上手いのがうまくてすごい。4曲の「YEPPI YEPPI」も意味は分からないがアゲアゲでさいこ~!このアルバムだけ感想が特にバカっぽくなってしまうが、それでいいじゃん、むしろそれがいいじゃんって感じの1枚。さいこ~!


③V.A.『海街チャチャチャ OST』

韓国ドラマは、日本ドラマのように明確な主題歌がないことが多い。様々なアーティストの楽曲を使ってその場面ごとに適切なものが使われるシステムだ。使われた曲たちはOST(オリジナルサウンドトラック)としてまとめてリリースされる。
さて、今年も超豊作だった韓ドラの世界だが、ドラマ自体の出来もOSTも頭ひとつ抜けてたのが「海街チャチャチャ」だ。

世界中でヒットした「チャチャチャ」だが、これは珍しく主題歌があった。1曲目の「Romantic Sunday」がそれだが、このドラマのほのぼのとしつつ切ない雰囲気に見事にマッチした名曲。その他の楽曲もドラマ内名場面を思いおこさせる最高の出来。4曲目「Wish」はドラマを見た人ならイントロだけで泣けるのでは。僕は泣いてます。
ドラマ内アイドルのD.O.S(舞台となる田舎のカラオケ大会に営業でやってくる)の曲も収録されているのとか、芸が細かい。
目の前の風景を一瞬にして海辺の街に変えてくれる1枚。


②V.A.『賢い医師生活 シーズン2 OST』

そんな韓ドラOST界でも2020年に続き最強、絶対王者(筆者の中で)「賢い医師生活」。
シーズン1のOSTは2020年ベスト1だったが、シーズン2も気合入りまくりの素晴らしい出来。シーズン1で高まり切った期待を軽々と越えてきた第1話の「Rain and you」で早くも号泣。「Already one year」での主演俳優チョ・ジョンソク氏の名歌唱は、彼がミュージカルで演じたヘドウィグ(オリジナルのジョン・キャメロン・ミッチェルの)唱法を思わせた。
とにかくドラマとあわせて全人類必須の1枚。


①鷺巣詩郎『Shiro SAGISU Music from "SHIN EVANGELION"』

今年でた数多のアルバムの中で一番喰らった、そして一番聴いたのがこちら、「シン・エヴァンゲリオン」のサントラ。
映画としても2021年ベスト(というか別格)だったが、改めてエヴァの音楽ってすげえなーと思わされたサントラだった。鷺巣先生ご本人によるライナーノーツも読み応えありすぎで素晴らしい。

というわけで相変わらず韓国勢強すぎ、しかも映像作品にだいぶ引きづられた1年だった。
と、これを書いてる12/31にMETAFIVEの幻のセカンド「メタアーテム」が届いた。これが一位になったりして、、(嬉

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