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2019年ベスト(ミュージック編)

何年か前から、「今年のベスト○○」を自分で作って一年のあれやこれやを振り返りツイッターで発表している。

男子校時代にみんなで小学校の卒業アルバムを持ち寄って「可愛い女子ランキング」を作っていた名残りだろうか。残念ながら世間様への影響力がないので8割がた自分のまとめのためだが、それでも2割くらいは「これとても良かったから是非観たり聴いたりしてみてね」という慈善活動の意味もある。

ツイッターだとあまり感想とかまでは書けず不便なので、今年は折角だからnoteでたっぷりやることにした。

まずは今年のベストミュージックTOP10編である。

好奇心や探求心旺盛な方は是非チェックしてみてほしい。すべて順不同・敬称略。



①ENDRECHERI『NARALIEN』

言わずと知れたKinKi Kids堂本剛さんのソロプロジェクト。

独自のファンク路線をいってる剛さんだが、ファンクといっても軽快なわけではなく、ドロドロに煮込まれた地を這うようなファンクで相変わらず超かっこよかった。


②BILLIE EILISH『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』

あんまり今年って感じがしなかったのと、バンドの相方EMILYがあちこちで好き好き言っているのでもういいかなと思いつつ、でもやっぱり振り返ってみると超すごいアルバムだった。

もちろん「bad guy」「bury a friend」のようなバリバリの曲に惹かれて聴いてたけど、今では「i love you」みたいな歌モノ・アコースティックな曲の方になんとなく耳が向く。自分たちの活動にも相当大きな影響を与えそうな1枚。


③小袋成彬『Piercing』

年末に「2019年ベストを決めるのはまだ早いぜ」的なツイートをされててワクワクしていたが、その後リリースされたこの2ndアルバムが本当に2019年ベスト級だった。

サウンドや歌声はもちろん極上だが、個人的には歌詞が一番の魅力と感じる。6曲目「In The End」がヤバい。


④minus(-)『C』

順不同のつもりだったけどこれはもうしゃあない、1位!!!

元ソフトバレエの藤井さん森岡さんのユニット。

森岡さんを失ってからも、残された藤井さんだけでガンガン進化を遂げてきたminus(-)だけど、石川智晶さんをゲストにむかえ2019年にたどり着いた先が、僕が大好きだった藤井さんのユニット"睡蓮"の最新型のようなサウンドだった。

重く冷たいサウンドに和を感じる歌詞と歌いまわしで、我々藤井フリークは涎をたらして聴かせていただくしかない。ありがとうございます…。


⑤ツチヤチカら『ツチヤチカらのツチヤチカら』『モナリザ』『ピタゴラス』

名古屋のバンド"6EYES"のヴォーカルツチヤさんのソロ作。

↑を見てもらえばわかるように、ほとんどすべての曲のテーマが「金玉」である。アルバムは今年3枚出ているがほぼ全て「金玉」(タイトルに「金玉」がついているものだけでも28曲、タイトルになくても結局金玉を歌っている曲もある)。

金玉アイランドにたどり着いた男が、ヤシの実と間違えて村長の金玉からエキスを吸ってしまい、村長を瀕死に追い込む。しょうがねえなあと自分の金玉を分けてあげる男の不遜な態度を断罪する「金玉ISLAND」に代表される、「それはどんな生活してたら思いつくんですか」と聞きたくなる歌詞の連続。ライブも凄そうなので見てみたい。


⑥Mike Patton『Corpse Flower』

前回の投稿ではないが、超影響を受けたのに人には言えない(聞いてくる人が大抵知らないから)マイク・パットンさん。

Faith No Moreでの活動が有名だが、ソロやサイドバンドも超多作。サントラや実験的なものも多いが、やはりファンとしては最高のヴォーカリストとしてのパットンさんの歌が聴きたいところ。

この作品はフランスの作曲家の方とのコラボで、パットンさんが渋く歌いまくっているのを堪能できる。minus(-)と同じで、もうこういうのを好きになる血が流れているからしょうがない。最高!


⑦Rammstein『RAMMSTEIN』

ドイツのスーパーメタルバンド、ラムシュタインの最新作。

曲は10年前と変わってないしアルバム通しても割と2パターンくらいしかない(大体Aメロは低くてサビでタイトルを連呼)のでMVを貼る。とりあえず観てほしい。

観たかな?ではせーので感想を言いましょう。せーの、「映画か!!!!」

予算どんだけあんだよ…。さすがドイツのスーパースターバンドである。噂によると実は歌ってることは深刻みたいだが、とりあえず全てにおいて景気がいいので好き。


⑧LEO今井『6 Japanese Covers』

メタルつながりで、今年日本で一番メタルだったアルバム。

まさか大好きなLEOさんが大好きな人間椅子のカヴァーを(人間椅子『新青年』も2019年ベスト級)、しかも激烈なメタルサウンドでやってくれるなんて思わなかった。

カヴァーアルバムってそのまますぎてつまらなかったり、逆に変にひねって「こうじゃないんだよな~」と残念な思いをすることが多いが、そのどちらでもない超傑作!!今年ライブに行けなかったことだけが悔やまれる。


⑨LIZZO『Cuz I Love You』

↑まで割とベテラン多めだったけど、やっと2019年っぽいアーティストが出てきた。

根拠なく聴いてるといいことが起こりそうなアルバムで、回数でいうと一番聴いたかもしれない(いいことが起こったかどうかは不明)。エイミーワインハウス以来久々に歌い出しでビックリした。もちろんルックスも好き。


⑩赤い公園『消えない』

外国のバンドだとたまに聞くけど、ヴォーカル至上主義の日本のバンドだと珍しい"ヴォーカリスト脱退"後も継続を決めたバンド。

はつらつとした津野メロディーが好きなので(SMAPの「Joy!!」も最高)、それをしっかり体現する新ヴォーカルの石野さんとの出会いはファンも納得&大歓迎。3曲目の「凛々爛々」は眩しすぎておじさんは泣いてしまう。もちろんルックスも好き。(特にリズム隊のお二人)



以上10作品、しつこいけど順不同。今年もいいのが沢山あって幸せだった。

次回はその他もろもろ、今年良かったやつをご紹介します。ユニクロの超極暖ヒートテックとか…。


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