遠方から引っ越す場合も現地の下見は必要？内見に行けない場合の対処法も紹介

引越し先が県外など、遠く離れている場合、「物件を決めるためにわざわざ現地まで行くのは大変…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、遠方の場合でも物件の下見は必須なのか、また、どうしても現地に内見に行けない場合の対処法について紹介します。

1.賃貸物件で現地の下見は必須？

1-1.建設中の新築物件であれば行かなくてもOK

住みたい物件が新築で、まだ建設中の場合は、完成予想図が頼りです。
現地に行っても工事現場の状態なので、無理して見に行く必要はありません。
ただし、不動産会社に相談することで工事中の建物に入らせてもらえる場合があります。
建設途中であっても、部屋の間取りや建物の大きさ、雰囲気はある程度イメージがつきやすい部分です。
また、キッチンやユニットバスなどが設置されていれば、実際に住んだ時の利便性も考えやすくなります。
「想像していたよりも壁が薄そうだった」
「間取り図を見て思い描いていた部屋よりもだいぶ狭そう」
など、物件情報とのギャップにも気づくことができます。

1-2.「居住中」の場合も行かない選択肢はアリ

入居を希望する部屋にまだ前の住人が住んでいる場合、実際に自分が住むお部屋を見学することは難しいため、無理して現地に行く必要はありません。
ただし、同じアパートで他に空室がある場合は、そちらの部屋を見せてもらえる場合がありますので、参考程度に見学させてもらうことをおすすめします。

2.物件の下見をせず契約するメリット

2-1.現地へ行く費用と時間を抑えられる

遠方に住んでいてなかなか現地へ行けない、仕事が忙しくて時間がとれない、急遽引っ越すことになったため内見をしている時間がない、という人の場合、物件を見なくても決めることができれば費用面でもスケジュール面でもメリットを得ることができます。

2-2.他の人に先を越される心配がない

賃貸物件の契約は早いもの勝ちです。気になる物件を選んで、不動産会社に相談し物件に目星をつけて、内見へと向かっている間に、他の人が申込をしたり審査が進んでしまえば、こちらが契約することはできなくなります。
現地に行かず、公開されている情報だけで物件を即決する人のほうが有利だと言えます。

と、ここまで物件の下見をしないメリットをあえて紹介しましたが、物件の下見は【極力するべき】です。
物件の下見をせずに契約し、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性は捨てきれません。
ここからは、物件の下見をしなかった場合の注意点（デメリット）について紹介します。

3.物件の下見をせず契約する注意点（デメリット）

3-1.写真と現地が違いすぎる可能性

物件サイトに載っている写真が過去のものだったり、明るさなどを修正したものだったりすると、実際にお部屋を見学した際と印象が異なる場合があります。
また、築年数が古くて「リフォーム済」と表記があり、実際の写真は真新しい設備が写っている場合でも、リフォームしているのは一部だけで、部屋全体は古いまま、などのケースも考えられます。
築年数や物件の清潔感を気にする場合や、「リフォーム済」の物件を契約したい場合には、なるべく現地を確認することをおすすめします。

3-2.におい、音のことは住むまでわからない

Webの物件情報や不動産会社の人の説明だけでわからないのが、においや音の情報です。
建物自体のにおいや、周辺環境（工場や幹線道路など）によるにおいは、現地に行かないと確認できません。
壁の薄さ、近隣住民の生活音、物件周辺の騒音（線路など）についても同様です。
においや音に敏感な方はなるべく実際のお部屋を見て物件を選ぶようにしましょう。

3-3.周辺環境を確認しておけば…

物件の周辺環境も、現地を見てみないとわからない情報です。
ごみ置き場の状態、駐輪場や駐車場のマナーなども、物件情報からはわからない部分です。
近くにコンビニやスーパーがあるかどうか、駅までのルート、坂道の多さなども住む前に確認しておきたいですね。

それでも、下見せずに物件を決めたい場合

物件の下見は、なるべくならしておきたいもの。
しかし、どうしても現地に行く余裕が無い方もいると思います。
そんな方にオススメなのが、近年不動産業界でメジャーになってきている「オンライン内見」サービスです。

「オンライン内見」って？

賃貸物件の情報を動画や写真、ビデオ通話などを利用してオンライン上で内見を行う方法を「オンライン内見」といいます。
オンライン内見には、予め不動産会社が撮影した動画や写真で内見を行う方法以外に、ライブ配信やVRを活用した方法などがあります。
また、内見に行きたい人に代わって専門スタッフが現地を確認に行き、動画やライブ配信でお部屋の様子を伝える「オンライン内見の代行サービス」も存在します。

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