〈詩〉23:12分
23:12分、海は暗闇に紛れて
荒々しく、ただ荒々しく
白波が砕け散るのを見た
空には幾万の星の光が輝き
宇宙が巨大な口を広げて
退屈そうに
待っている
でも今、空はアーチ状になって
小さなプラネタリウムに見える
僕は車の傍らで
煙草を吸って、煙を吐く
吸って、吐く
という運動
呼吸は海の満ち引きのようで
宇宙の膨張のようでもある
それらの揺らぎは
誰も知らぬ間に遂行される
夜はそんな秘密を隠して
僕に教えてくれる
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23:12分、海は暗闇に紛れて
荒々しく、ただ荒々しく
白波が砕け散るのを見た
空には幾万の星の光が輝き
宇宙が巨大な口を広げて
退屈そうに
待っている
でも今、空はアーチ状になって
小さなプラネタリウムに見える
僕は車の傍らで
煙草を吸って、煙を吐く
吸って、吐く
という運動
呼吸は海の満ち引きのようで
宇宙の膨張のようでもある
それらの揺らぎは
誰も知らぬ間に遂行される
夜はそんな秘密を隠して
僕に教えてくれる
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