知らない人のデータとすれ違うという、ちょうどいい距離感。そして今更ながらの懺悔。【3DSの思い出】
ゲームライターマガジン2020年10月のテーマは【3DSの思い出】。思い出と言っても自分のなかでは、まだ現役のゲームで寝る前にちょこっとプレイしたりしています。あの手に馴染む感じがいいんですよね。フィット感!
ソフトの思い出もいろいろあるのですが、とくに思い出に残っているのはアークシステムワークスの“脱出アドベンチャー”シリーズでしょうか。ネタバレになるため詳しくは書けませんが、脱出ゲーム部分だけでなくメインのストーリーも謎が隠されていて面白いんですよね。その謎の描き方や解き方にもゲームならではの仕掛けもあって、『かまいたちの夜』や『Ever17 -the out of infinity - 』を思い起こすようなところもあり、グッと来ましたね。
ただ、やはり3DSならではの思い出というと、“すれ違い通信機能”を思い出します。3DSならではというと3Dカメラの機能もありましたが、目が疲れるのでだいたいオフにしていましたね(苦笑)。
“すれ違い通信機能”はすれ携帯型ゲーム機が互いに自動で探知して、自動で通信を行うというシステム。
“いつの間に通信”というネットワークシステムもあり、こちらはこちらで面白かったなぁ。ラー油さんの手書きの日記があったけぇ。
ニンテンドーDSではソフトを起動してすれちがい通信モードに設定しておく必要がありましたが、3DSは本体システムの機能となり、対応した専用ソフトで一度すれ違い通信の設定をオンにすれば、あとは電源を落としていなければ自動でデータを受信してくれます。
『イナズマイレブン』シリーズであれば通信をしたプレイヤーが作ったチームと対戦ができたり、『ブレイブリーデフォルト』であれば、滅びてしまった街の復興をする村人の人数が増えるなど、ゲームによって要素は異なりましたが、“本編を進めるには必要ないけど、やっておくとお得”といったものが多かったように感じます。
なんだか、プレイステーションの“PocketStation”やドリームキャストの“ビジュアルメモリ”を思い出しますね。
この3DSの何が良かったのかを今、振り返ると、すれ違いを強要されないことでしたね。ゲームバランス的に絶対にやったほうがいいような作品もありましたが、基本的にはちょっとゲームに楽しさをプラスするようなものばかりでした。
この良さをより感じるようになったのはスマートフォンゲームをやるようになってから。フレンド機能などはともかく、ギルド機能などは毎日やらないといけないノルマが多くちょっと荷が重いんですよね。ログインボーナスも、やりたいときにやりたいゲームをやりたい自分としては荷が重いのですが、とくにギルドはノルマがあるので億劫になってしまいます。
コンシューマやPCのオンラインゲームだとチャットで交流して仲良くなることもありますが、スマートフォンゲームのギルドはそういった交流もあまりないので、ギルドを脱退させられないためにノルマを達成するだけの作業になりがちです。
もちろんここは個々のプレイに依存するところなので、ギルド機能を楽しく活用している人も多いと思いますが。自分的には3DSぐらいの、ゆるいつながりがちょうど良かったですね。
すれ違い通信のこまかい問題点として、都心はともかく地方ではすれ違いをする機会が少ないとか、すれ違いソフトは12種類までしか登録できないので旬を過ぎるとすれ違いが体験しづらいくなるといった点があるでしょうか。
まぁ、どんなゲームにも旬はありますし、先述したようにすれ違いをしないとゲームが進行できなくなるようなソフトは無かったので、さしたる問題でもないかなと。
あと、自分は都内に住んでいるというのもありますが、ゲームの編集部に出入りしたので、すれ違い通信の恩恵をたっぷり受けることができたというのも、楽しめたポイントかもしれません。
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