ロシャオヘイセンキの光らないゲロを見てもらいゲロする子供がいるかもしれない

『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』を拝見致した。猫の妖精シャオヘイは比較的若い妖精ので5~7歳程度の子供のように見えるキャラクターだ。私は乗り物酔いには弱いタイプで、車の中で文字を読むのは常日頃から避けている。先日小島への渡船に乗った際、窓から写真を撮っていたら迂闊にも気持ち悪くなってしまったが、寝不足であったことが一因となっていると思うので気を付けていきたい。シャオヘイであるが、劇中で2回ほどゲロシーンがある。1度目はイカダで海を渡っている際に吐いていたが、その際はカメラに背を向けていたのでゲロは映らなかった。そうか、このアニメはゲロを描写しないステルスゲロスタンスなのだなと油断していたら、イカダで空を飛んでいる2度目のゲロシーンで無修正のゲロを繰り出してきた。中国ではゲロを光らせる習慣が無いのだろうが、いざゲロゲロされると少なからず衝撃的だった。映画館の大スクリーンに映し出されるベージュの胃液と未消化物を見られるので皆さんも是非行って欲しい。作品として子供も見て楽しめる活劇映画となっている為、親子連れで行くお客様も大いに考えられるが何か袋を持参して頂いた方が良いかもしれない。

シャオヘイ

このように光っていたら問題なかった

後半の妖術バトルシーンは高フレームレートでダイナミック。人間の建物の破壊描写は面倒そうでなかなか見れるものではないだろう。
全体の流れとして、前半はイカダで島を脱出し中国大陸を目指すレッドタートル風の展開、後半は妖精とか何かのバトルシーンがメインになる。冒頭からしばらくシャオヘイが黒猫の姿でアクションするシーンがあるのだが、画面スピードが速く目が追い付かず困った。キャラクターがアップになる場面だとキャラクターのみんながあまり線が多くなかったり線が太かったりするので、普段見ている劇場用アニメに比べると1枚画で魅せてくるカタルシスが無く寂しく感じた。背景については後半の1,000万人都市が微細に描かれた上で的確に破壊されていてグッドだった。とにかく後半が見ごたえがある。
ムゲンがビルに穴を開けながら飛翔しているところは文句無く格好がいい。古書店や地下鉄、地下駐車場での戦闘はいかにも好きで作っているような情熱を感じた。後半になると結果的に人間の形をした能力者バトルになるので相対的にも絶対的にもかなり見やすい。フーシーの木を生やす能力がなんか全体的に茶色の触手みたいで地味で見にくいので、使わなくなって鉄骨の飛ばし合いになった頃が画面がすっきりして結果的に良かったのである。

画像2

レッドタートルがいそうな海を旅する

物語の鍵を握っている人物はあまり説明をしない。CV櫻井孝宏は親切なフリをして人を騙す役なので当然重要なことは言わないし、ムゲンは富岡義勇のような無口キャラなので説明をしないが強くて優秀なのでそれでも仲間から許されているのである。という訳で頼れる大人はシャオヘイに肝心なことを言わないので、視聴者である私も何が疑心暗鬼でストーリーは展開する。シャオヘイにくっついていた小さいルナピーだか、ぷよぷよみたいな奴は一体なんだったのか、最後まで分からなかった。
前述の2名に対して味方として出てきた大塚芳忠はすごい安心感がある。

今回見た日本語吹き替え上映版ではエンドクレジットが2段階あり、前半は中国語の歌と中国語のクレジット、後半は日本語風の歌と日本語クレジットとなっている。前半の中国語の歌だがサビで「チンチン チンチンショ~♪」とどうにもチンチンと聞こえる。本当はどういう意味なのか分からないが、シャオヘイのチンチンがうっすら見えるシーンがあるのでマストチェックだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?